イルカと目を合わせて水中での時間を共有する至福のとき

鈴木あやのと御蔵島のイルカ(撮影:福田克之)

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

2014年1月6日(月)発売、日経ビジネス「2014 日本の主役 100人」に選出されました。

■美しき挑戦者 CHALLENGER
2014年1月6日号目次:日経ビジネスDigital

ありがとうございます!

新年早々、ありがたき幸せです。
これからも鈴木あやのらしい発信を続けていきたいと思います。

鈴木あやのと日経ビジネス

誌面に掲載して頂いた、イルカと向かい合い立ち止まっているようなこの写真、大好きな一枚です。

鈴木あやのと御蔵島のイルカ(撮影:福田克之)

野生のイルカと目を合わせ泳いでいると、このようにお互い見つめ合って止まる瞬間があります。

野生の動物と人間が対峙し、心を通わせているようなこの瞬間を、写真という手段で切り取るために、何度も何度も二人で御蔵島に通い、泳ぎ、作品撮りをしました。

この感動を伝えるためには、真横から撮影して欲しい!と伝え、ようやく完璧なる構図で作品としてくれた主人(福田克之)に感謝です。

野生のイルカと泳ぐドルフィンスイム

さて、野生のイルカと泳ぐドルフィンスイムですが、私は初めて小笠原諸島で野生のイルカに出逢い泳ぐまで、全く想像のできないことでした。

イルカと泳ぐのが小さい頃からの夢、という人も多いかと思います。その一方、野生のイルカを追いかけ回して、イルカに良くない、と思っている人もいるでしょう。

野生のイルカは好奇心旺盛な生き物であり、様々なもので遊びます。
その興味の対象が人間に向いたときに、人と泳ぎ、遊ぶ、ということをします。
もちろん野生の動物なので、睡眠、捕食、子育て、ケンカなど様々な行動をしています。

そのような行動をしているときは、その本来の行動を邪魔しないように、観察するように泳ぎ、撮影をしています。
野生のイルカの生態行動はとても面白いものです。

こちらの動画をご覧ください。

2009年に撮影、上方水中映像祭りに出展した作品です。

この映像を見ていると、私とイルカの距離がどんどん縮まっていくのが分かると思います。また、イルカを追いかけることはせず、イルカの方がら寄ってきているのが分かるかと思います。
私が少し潜ると、イルカがぴーぴーと鳴いて泡を出しながら動きを合わせてきます。

こんな風に、イルカと目を合わせ、動きを合わせ、共に水中での時間を共有する。

本当に至福の時です。

相手は野生のイルカなので、会えないときもあります。
人間に全く興味を示さないときもあります。

たからこそ、このように泳げた時の喜びはひとしおなのです。

※編集部よりのお知らせ

オーシャナの御蔵島ドルフィンスイムツアー、2014年も残席僅かとなっています。
ご興味のある方は、以下のページをご覧ください。

\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

PROFILE
野生のイルカと目を合わせ、心通わせ共に泳ぐ。それは至福の時。

その感動を伝えるべく、水中モデルとしてイルカと泳ぐ様子を発信し、写真家としてドルフィンスイマーであるからこそ撮れるイルカの表情を撮影。
野生のイルカの生態や行動、人との関わりなど、独自に研究も行っている。

1979年 東京生まれ
2001年 東京大学農学部卒業
2003年 東京大学大学院 農学生命科学研究科 修士課程修了
2007年 企業での研究職・商品開発職を経て、小笠原にて野生のイルカに出逢う
2009年 五反田映像祭グランプリ受賞「小笠原の大自然と皆既日食」
2010年 「イルカの瞳に魅せられて」個展
2012年 「野生のイルカと共に」個展
2012年・2013年度 世界自然遺産小笠原諸島カレンダー出版
2013年2月 「イルカの暮らす島」個展 オリンパスギャラリー東京・大阪
2013年7月 「イルカと泳ぐ」鈴木あやの写真集 新潮社より刊行

テレビ東京「ソロモン流」(人物ドキュメンタリー番組)出演、BS朝日「ボクらの地球・イルカの島の奇跡」出演、フジテレビニュースJAPAN出演など、現在、テレビ、ラジオ、CM出演や、講演、フォトセミナー講師、記事執筆、映像制作などの活動を行っている。
  • facebook
  • twitter
FOLLOW