ダイビングは花粉症の軽減にきく? ~花粉症ダイバーに優しい日本海と西伊豆の海~

「ダイバーに花粉症はいない?」という問いに対する答えは、“いる”でしょう。
実際、自分の周りに花粉症のダイバーはいます。

ただ、ゼロではないにしても、「海あそびをする人は花粉症になりにくい」という説はネット上にあふれ、「サーファーに花粉症はいない」(斎藤糧三/小学館)なんて本も出版されています。

「サーファーに花粉症はいない」の本では、花粉症やアレルギーの予防になるビタミンDは、日光浴により生成されるという点からサーファーに着目しています。

では、ダイビングはどうでしょうか?

花粉症治療も行なっているテックダイバーとしてもおなじみの「三保耳鼻咽喉科院長」三保仁先生にお聞きしたところ、確かに花粉症の症状を軽減させるのに、ダイビングは有効そうです。

ダイビングが花粉症の軽減にきく4つの理由

1.海に行くと、花粉飛散量が少ない

「都会ではアスファルトが多く、花粉が、風や車の通過で何度も舞い上がって、人に影響を及ぼす。特に雨が降らないとずっと花粉が舞うことになります。そういう意味では、土が多い田舎や海では、舞い上がり現象が起きませんので」

2.鼻うがい効果がある

「スギ花粉症は、鼻洗いによって症状が軽くなります。海に潜ればちょっとぐらいマスクに水が入りますよね? あれだけでもずいぶん洗っていることになるのです」

3.アドレナリン分泌の増加

「運動は、アドレナリン分泌が増えます。アレルギー性鼻炎は鼻の粘膜の血管が充血して鼻づまりを起こしますが、運動によって血管収縮することになり、鼻づまり症状が軽減します」

4.皮膚刺激が効く!?

「従来から、アレルギー性鼻炎には乾布摩擦などの皮膚刺激が良いと言われています。水に浸かることは肌刺激を与えることになるのではないかと私は考えております」

すでに花粉症の方は、こちらの記事を参照ください。

この記事の中でおもしろかったのは……

「スギ花粉は偏西風に乗って100キロ先まで飛んで行くと言われていますから、西〜北西側に、スギが多い山間部がないエリアがお勧めのダイブサイトといえるでしょう」つまり、日本海側や関東では西伊豆などは「スギ花粉に“効く”ダイビングエリア」ということかも!?

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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