ダイバーズイヤー

どうも、
エレベーターの開閉ボタンの三角のアイコン(下の図みたいの)が直感的に把握できなくて、よく人が乗ろうとした瞬間に閉まる方のボタンを押してしまう太陽系方面担当副部長です。
先日など、両手に荷物を抱えて乗り込んできた弊社社長をタイミングよく挟んでしまい、ものすごく怖い目で睨まれました。えっと社長、ワザとじゃないよ、多分。文句を言うならあのわかりにくいアイコンをデザインした人に言ってください。
さて、そんなことはどうでもよくて、今日はちょっと深刻な話、ダイバーズイヤーについて書いてみたいと思います。


あまり知られていないのですが、冷たい海で長時間毎日のようにサーフィンをしていると、外耳の軟骨がどんどんせり出して、酷いときには耳の穴を完全に塞いでしまったりすることがあります。これが、一般的にサーファーズイヤーと呼ばれているものです。これは、鼓膜の温度を下げないように身体の防御機能が働いて起こるらしくて、ちょっと身体の神秘を感じさせるものではありますが、想像以上にかかる人は多いようで、湘南辺りのサーフショップとかでは予防用の耳栓とかプロテクターとかも売ってたりします。
長時間耳が水に濡れていることもよくないようですが、それ以上に波待ちの間に、冬場など水温より10度以上も低い外気に長時間さらされることの方が主な原因のようで、ダイバーの場合はそれほど心配ないのですが、冬場も頻繁にダイビングをする人は、少なくとも海から上がったら耳当てをするとか、耳まで隠れるニットの帽子をかぶるとか、念のために予防策を講じた方がいいかもしれません。
さて、話は変わって、先日私はかなり長く伸びていた髪を切ったのですが、お風呂でひげをそっていて鏡の中に映る自分の顔を見て、思わず「なんじゃこりゃ」と松田優作ばりに風呂場で叫んでしまいました。というのも、びっくりするほど耳毛が伸びていたからです。えーっ、もしかして老化現象? とか一瞬考えたのですが、次の瞬間にぴーんと来ましたよ。これは、ダイバーズイヤーに違いない、と。
そうです、私の身体は、鼓膜の温度を下げないために、外耳の軟骨ではなく、体毛を増やすという防御策に出ていたようです。んで、おそらくはサーフィンほど冷えていないため、軟骨なんていう大そうなものを伸ばさなくても、まぁ毛ぐらいで大丈夫なんじゃないの、と身体が判断したに違いないのです。
とまぁ、原因が老化ではなくダイビングだとはっきりと一点の疑いも無く納得したので、なんとか自分の精神的な動揺は押さえることができたのですが、でも、耳から毛が生えているという根本的な問題は解決していません。先日お亡くなりになった川内康範先生とかくらいになると、耳毛もダンディズムって感じですが、やっぱ70歳過ぎないと、男のファッションに耳毛は取り入れずらい感じがします。
というわけで可及的速やかに耳毛を処理をする必要を感じたのですが、処理しようにも、耳毛ってどう処理したものかわからない。カミソリで剃ろうかと思ったんですが、鏡で見ようと思っても、どういう体勢をとっても耳の中とか映らないし、もみ上げとかも激しく邪魔だし、ものすごく剃りにくい。でもなんとかばんばって剃ってみましたが、剃り終わって耳を触ってみたら、手が血だらけでまたしても「なんじゃこりゃ」と叫んでしまいました。
という訳なので、みなさんくれぐれもダイバーズイヤーを甘く見ないようにしてください。私なんて、この冬はモルディブダイブサファリ以外にダイビングしていなのに、かかってしまったのですから。

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