「和尚、榛名湖を潜る!」の巻

【リポート】
海なし県だって潜ってみたい!
ということで、群馬県は榛名湖(はるなこ)へ。

目的は海(湖)底清掃じゃ。

■主催:(財)日本釣振興会
■協力:海をつくる会(社)レジャー・スポーツ産業協会

《海をつくる会》のメンバーたちと、いざエントリー!

榛名富士をバックにダイビング

水中は、透明度1㍍あるかないか、水温は9度。

水深2㍍にも満たない浅瀬を進むと、そこは一面の海草

ってことで、コンパス命!

さらに進むと、砂利地があり……

さらにさらに進むと、水深8㍍前後はヘドロ地帯。
脳裏に浮かぶのは前日のおばちゃんの話。
「まだ上がってない子供がいるんだよね。はっはっは」

……………。

透明度が悪いのはむしろワクワクするが、
いきなり「ボク、ドザえもんで〜す」は勘弁じゃのう……。

しばらくすると第一お宝発見!

ネットに入れてと……

そんなことを繰り返し、何とかネット3袋分のゴミを回収。

獲ったど〜〜〜

「わし、結構やるかも」と悦に入ってると、
一緒に潜った内藤殿が「タイヤ10本あげました」。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!

むむ。海(湖)底清掃、奥が深いかも……。
ということで、最終的には、海会メンバー10名で300㌔ほどの収穫。

トラックの荷台も満杯。これでも今回は少ないらしく、多いときには1㌧近いらしい

大成功!

【感想】
海(湖)底清掃の感想は……

楽しい。

当初、海(湖)清掃は善意に頼った活動かと思っていたのじゃが、
善意はときに裏切るもの。しかし、実際にやってみて、
好奇心と興奮に満ちた遊びとして成立しているとわかったぞ。

潜ったことのない場所に潜る楽しさ。
そして、獲物(沈み物)を見つける興奮。

缶や瓶のような小物をコツコツ集めつつ、
タイヤなどの大物、ときにはボート丸ごとなんてことも。

また、魚と違い、見つかるものには人間との接点があるので、
思いを馳せるとおもしろい。

山下公園などでアクセサリーがいっぱい見つかるは、
別れた彼氏との思い出の品をポイッってなもんじゃろうし、
数年前より携帯電話がいっぱい見つかるのは、何だか世相を反映しておる。
さらに、ピストルが見つかったなんて話は何だかヤバイ取引が目に浮かぶ。

清掃マニア(笑)のつる殿が、
「くそ〜。俺はタイヤ3本だったのに、内藤さんはタイヤ10本か〜」と
悔しがっておったが、わしも最後の方に大きい鉄柱を見つけたときは、
「やったぞ!」と大興奮。
だんだん清掃マニアの気持ちが理解できるように(笑)。
漁獲高ならぬ屑獲高を上げる喜びはクセになるのう。

ということで、
スピアフィッシュングと宝探しを足して2で割ったような海(湖)底清掃は、
楽しくて、結果、海(湖)がきれいになる遊び。
機会があったら、ぜひ参加してみてほしい。
ただ、ドザえもんだけには会いたくないがのう……(笑)。

【おまけ】
湖といえば白鳥

誘ってくれたつる殿と

海会の坂本殿が作った足湯ならぬ手湯

 

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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