ウエイトが欲しい!? ボディビルダーの叫び
おデブは浮く。
これはある意正しい。実際、「入水自殺?」とツッコミをいれたくなるほど
大量のウエイトを付けているおデブさんダイバーを見かけることがある。
しかし、これが逆の誤解も生んでいる。
筋肉質だと沈む。
「いやいや、浮きますってば!」と憤るのは、
ダイバーの自主練習会を主催する「ウルフ1ダイバーズ」代表の田中大介さん。
ジムのトレーナーでもあるので、ボディビルダーでダイバーという方々とも潜る機会が多い。
潜りにいったボディビルダーがたくさんウエイトを付けていると、
“沈むはずの人がウエイトいっぱい=下手くそ”と見られるばかりか、
ガイドさんにまで「その体ならウエイトいらないでしょ?」と言われるんだとか。
寺子屋にも「体重が増えたらウエイトは増えるの?」とか
「筋肉質だからウエイトは減らす?」といった駆け込みがよく来るが、
多くの人が誤解しているようだ。
※
体重が増えればウエイト量も増える。
これは正解っちゃ正解だが、大きな誤解もあるようだ。
まず、人が浮くか沈むかは比重の問題で、
そういう意味では重いとか軽いとか、体重自体はあまり関係ない。
おデブの50㌔より100㌔の筋肉マンの方が沈むだろう。
では、やっぱり脂肪や筋肉の問題かと言えば、それは裸での話。
ウエットスーツを着てしまえば、人の比重より、
むしろ問題は、浮力の大きいウエットスーツの生地をどれだけ使うか。
つまり、ウエットスーツの生地量を決める、人の体の表面積が最大の問題であり、
体重が増えたらウエイトが増えるのは、体重が多い人の方が、相対的に体もでかくて、
ウエットスーツの生地をより多く使うというだけの話。
「ステロイドばりばりで体脂肪率3%なんて人のことはよくわかりませんが、
普通のボディビルダーは、胸周りやモモ周りがパンパンで、
むしろ、肥満の方のウエットスーツが入らないくらいなんです。
つまり、ウエイトもそれなりにつけないと沈まないんですよ」と田中さんも言う。
ボディビルダーが海でいっぱいウエイトを付けていても、
それは下手くそだからでもトレーニングをしているわけでもないんです(笑)。
田中大介さん
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※スキンだけでなくスクーバの練習会を行なうこともあります。