彼女はダイビング下手

以前、僕の日記で、
「彼氏付きで来ている女性はダイビングがヘタ」
というような書き込みがあったと記憶する。
禿げしく同意!
もちろん、相対的にという話で、
人それぞれって言えばそれまでだけど。
日本社会での基本は“男子が女子を守る”。
ダイビングでもそんな道徳は反映されていて、
とにかく彼氏が彼女をかいがいしく世話をするんだな、
これが。


学生のころ、僕はアシストのバイトをしていたので、
グループの後ろ上方から皆をウォッチする機会が多かった。
心配そうな彼氏はずっと彼女のことを気にかけ、
ときには給気してあげたり、ときには手をつないであげたり。
陸上ではタンクを背負わせてあげるのはいいが、
「セッティングできな〜い」という彼女に
「いいよ、いいよ」ってやってあげちゃう彼。
よくね〜だろ! と心で突っ込んでみたり。
テーマとは関係ないが、一度だけ
水中でチュッとかしたカップルも。
たぶん、僕の存在を忘れてしまったんだろうが、
彼女がかわいかっただけに、
「俺、人の後ろにひっついて何やってんだろ……」と
ちょっと切なくなってみたり。
経験を積めば、さほど問題はないとは思うのだが、
女性の方に“自立したダイバー”というのを意識する
機会を与えてあげてほしいなと思う。
まあ、これは付き合いたての甘〜いカップルに多く、
たくましい女性のバディをつれた殿方も
たくさんいますがね(笑)。
ちなみに、僕は以前、ダイバーではない彼女から
「Cカード取らして〜」と言われ、断ったことがある。
というのも、彼女のことが好きなわけだから、
もう予約から何から何までやってあげちゃって、
おまけに夜は違う講習までしちゃうわけです。
これでは、きちんと線を引いた講習はできない。
やっぱり、自分で予約するところから始めて、
お金に悩んでみたり、人間関係にドキドキしてみたり、
初対面のイントラと緊張感ある講習ってのが理想だと思う。
それに、僕とのダイビングの世界しか知らないってのも
後々かわいそうかなと。
しかし、彼女からしてみれば、
せっかく彼がイントラなのに拒否られて、
ちょっとショックだったみたい。
「いいお店紹介するよ」と言っても、
「何で和尚(実際は本名ね)がやってくれないのか意味不明」
とブーたれてしまい……。
まあ、気持ちはよくわかるが、
僕としてはちゃんとしたダイバーになって、
アドバンスまで取ったら、
あとは僕がひきつれてあれこれ一緒に潜りに行こうと
企んでいたのだが。
あ! これ別れた原因かな? (笑)
とまあ、徒然と書いてみたが、
せっかくダイバーになったのなら、
誰もが、自分で潜水計画を立てて、
バディ潜水できるぐらいになってほしいなと。
そうすればダイビング観どころか、
世界観が変わるかもです。
※今日は熱が39度オーバーでデートまでキャンセルしたのに、
日記を更新している自分を褒めたいです(笑)
せっかくデートまでこじつけたのに当日ドタキャン。
もう芽がないだろうな……。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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