水中で1分間
勘違いというほどでもないが、
ひょっとしたら誤解されているかもしれない言葉。
それが、水中ではぐれたときの手順。
「水中で1分間探しても見つからなかったら、
浮上して水面で合流」ってやつ。
この“水中で1分間探す”というのは、
何だか、“探す”に力点が置かれていて、
“1分間探さなければいけない”ような気がしません?
でも、あれの本当に意味は、
“1分間以上は探すな”が正しい。
原文を訳した人が言っていたので間違いないかと。
「はぐれたとき、1分間くらいは探してみてもいいけどさ、
あんまり探しても無駄だから、1分間以上経ったらとっととあきらめて浮上しちゃった方がいいってば」という意味なのだ。
実際、“1分間探す”をやめて、
“はぐれたら浮上”と推奨する指導団体やお店も少なくない。
水中ではぐれてしまったら、
よっぽど透明度が良い場合でもなければ、
探し回ってもなかなか合流できないので、
水面で落ち合う方が早い。
ただ、水底の見えない水面で独りぼっちってのは
水中より恐ろしい気もするし、
水面が荒れている場合とか水深が深い場合は
危ないんじゃないかとか、
水中より合流しにくいんじゃないかとか、
まあデメリットの指摘も多々ある。
そこで、最近流行りなのは、“その場でじっとして待つ”。
ただ、「ビギナーがはぐれたときにおとなしくその場で待っていられるのか」とか、「焦って浮上してしまったビギナーさんを、ガイドさんが水中を探し回ってしまったばっかりに合流が遅れる」とか、まあ、こっちもこっちで一長一短。
現状としては、
はぐれたときの手順はダイビングエリアやお店によってさまざま。
「残圧が70以上あれば、水中でそのまま5分間じっとして……」とか「すぐに浮上して……」とか、極端な例では、
レベルを見極めた上で「はぐれたらあとは各自で行動してトータル時間50分以内でエグジット」とか。
そりゃ海によって状況が違うのだから当たり前。
パラオの激流スポットと大瀬崎の湾内が同じであるほうがおかしい。
要するに事前の打ち合わせが重要。
僕はとにかくこれを気にする。
なぜって、はぐれた回数、数知れずなので……。
でもって、はぐれると、ものすごくおっかないので。
先日の串本でも、ガイドさんが話している最中なのについ
「はぐれたときはどうするんですか?」とフライングしてしまい、「これから言いますから」とたしなめられるほど一番気になる。
これは、いいお店と悪いお店を見極める上での判断基準でもある。
先日行った《南紀シーマンズクラブ》など、
人気店はやっぱりブリーフィングではぐれた手順は、
決してはしょることなくきっちりと伝えていた。
《神子元ハンマーズ》とか《下田ダイバーズ》も
客に「長い……」と言われつつもやっぱりはしょらない。
もちろん、事故が起こった際の責任の所在にも関わる
ってのもある。いずれにせよ、いいことだと思う。
僕は、自分がリーダーという意識が抜けたとき、
つまり友人と潜るときに、ついこれを忘れてしまう。
いけないいけない。先日も忘れた。
友達と潜っている僕はいけないお店なときが多い。
う〜ん、本当にいけないなぁ。
ってことで、はぐれたときの手順は必ず潜る前に確認が鉄則。
このルーティンを怠けると痛い目にあうかも。
痛い目に何度もあった人が言っているので間違いない。
お真面目な話をしてしまったので、最後にマメ知識
「沖縄の三大曽根」を知っているだろうか?
答えは……
●トカキン曽根
●ミーバイ曽根
●ギャル曽根
おあとがよろしいようで。
※本日、3つも日記をアップ。
そうです。今月は海にあと4つ行くので、
そのしわ寄せで、今週末は机にへばりついて原稿カキカキ。
どうしても現実逃避mixiが多く……。
世の花火大会、大雨が降って、
みんなびしょびしょになればいいのに。へへへ。