初島

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初島。
う〜ん、最高!
「伊豆に泊まりで行きたいがどこがオススメ?」と
聞かれることは多い。
雑誌上ではそりゃいろいろしがらみがあるので、
ズバリ自分の好みだけで本音を言うわけにはいかない。
なので、直接聞かれた場合のみ本音でお伝えしているのだが、
オススメするエリアには、
ズバリ必ず初島をいれている。


潜るダイビングエリアを選ぶ判断材料ってのは
いろいろあるが、主に以下のような感じかな?
①料金 ②アクセス ③海 ④アフターダイビング ⑤お店
優先順位は人それぞれだろうが、
初めて潜りにいく場合は、
意外と④お店はどうでも良かったりする。
ダイビングエリアを決めてからはお店選びにはかなり悩むが、
どうしても行きたいお店があるからダイビングエリアを決めるということはあまりない。
となると、①〜④の兼ね合いで選ぶことになる。
①料金に関して、初島は、ビーチダイビングとしては、
他の伊豆エリアに比べて相対的に料金が高い。
ちなみに、僕らはダイビング、船代、民宿(2食付)で
1泊2日で4万円くらいだった。
そのほか、交通費と昼食代がかかる。
しかし、独身の三十路男な僕にとっては、
嫁の柔肌と子供の笑顔がない代わりに、
①料金に関しては、伊豆のような近場の中での高い安いは、
ほとんどどうでもいい。
1日1万でも2万でもそんなには気にならない。
ダイビングが熱狂的に好きな人は、
②アクセスも④アフターダイビングもあまり気にならないようだが、僕の場合、
“潜りたい”より“リラックスしたい”という
気持ちが強いので、トータルでの快適度と楽しさが大事。
となると、②アクセス、③海、④アフターダイビングの兼ね合い決め手なわけだが、
初島の場合、これらがすべて伊豆トップクラス。
まず、②アクセスは、僕の家から熱海まで1時間半かからない。熱海からは初島までは20分くらい。
④アフターダイビングは、風呂好きの僕には、
去年できたオーシャンビューの露天風呂(ダイバー料金有)が、楽しみのひとつ。
満天の星のもと、海を見ながら入る風呂は、
日常のすべてを吹っ飛ばす。
たまに隣の女子風呂から声が聞こえるので、
煩悩の世界にも行くことができる。すばらしい。
ちなみに、昼間は海の船から丸見えなので、
不必要に船が行ったり来たりするとかしないとか(笑)
※画像は、メタボを気にして、
貸切状態の露天風呂で人知れず腹筋をしていたところを、
まこっちゃんに隠し撮りされたもの(笑)。
海の男は腹を出しちゃいかんのです。
飯もうまい。初めて行く人は海鮮系がそりゃオススメ。
ただ、観光地価格なのか、昼食はけっこう高い気がする。
その点、民宿は良心的な値段なので、やはり宿泊がオススメ。
まあ、今回はサザエカレーばかり食べていたが(笑)
※ちなみに、お店はダイビングセンターに一番近い「さかや」にしかないらしい。確か1000円。
そして、何より“島”の雰囲気がいい。
これは他の伊豆エリアには真似できない。
海にぽっかり浮かぶ島で、海を見ながらビールを飲む。
これ以上の幸せはあまり思いつかないかも。
③最後に海。
初島は大海原にぽっかり浮いているので、
島自体が巨大な根のようなことになっていて、
魚影の濃さと個体の大きさは群を抜いている。
個人的には、
皆があまり潜りにいかない「ヤンバタ」の砂地が大好き。
海の詳細は、
今回一緒に潜りに行ったライターのまこっちゃんが、
『マリンダイビング』10月号(9/10発売)で記事を書くので
見てちょ。
遊びで潜ったのだが、まこっちゃんに「載せて〜」っとせがんでおいたので、こっそり雑誌に写っているかもしれない(笑)。
今回、4本目がミラクルダイブだった。
イワシのようなキビナゴを追いかけて、
ワラサの大群が目の前を行ったり来たり。
ものすごい迫力だ。
ここはニコノスRSの13㍉レンズの出番でしょう!
と思いきや、よりによって、
4本目はゆっくりバブルリングでも練習しようと
カメラを置いていってしまった……。
今年最大のシャッターチャンスを逃したかも。
ワラサの大群を目の前で見られたのは嬉しいのだが、
カメラを持ってこなかった後悔もあり、
複雑な心境で群れを見つめる。
バブルリングのバカ。いや、ひょっとして俺がバカなかのか?
※画像のようにバブルリングは1級に昇格。しかし、まだまだ。
「ワラサ、本当に見たの?」と言われそうなので、
その様子を撮っていたまこっちゃんの動画をチェック!
左から右へキビナゴを受け流し、
右から左へワラサを受け流している、すんごい動画。
※と思いきや、容量が重すぎてまだアップできていないらしいので、アップできたらここにリンク貼っとくので見てくださいまし。
リンク貼れるまで、俺に嘘つきの容疑がかかってしまうので、
まこっちゃん、アップよろしく(笑)
何はともあれ、初島を噛み砕いて言うと、
“近いのに島で海がスゲェ!”ってことか。
さらに、付け足すなら“サザエカレー万歳!”。
まあ、そりゃもっと近いところもあるし、
沖縄行けば島なんていくらでもある。
でも、いろいろな条件をトータルで考えれば、、
なかなか初島の右に出る海のない。
ってことで、花火の日程が決まったら、
早速、来年分の予約しちゃおっと〜。

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writer
PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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