「朝日サンゴ事件」再燃と裏話
朝日新聞が起こした、
あまりにも有名な「サンゴ事件」がネット上で再燃しているらしい。
ことの発端は1月14日の朝日新聞の社説の中で、
今年流行した“KY(空気読めない)”をテーマにしてしまったこと。
30歳以上の方はピーンと来るかもしれないが、
そう、サンゴ事件の主役がまさに“KY”。
サンゴ事件を知らない方のために簡単に説明する。
問題となったのは、
1989年4月20日の朝日新聞に掲載された「サンゴ汚したK・Yってだれだ」という記事。
ダイバーにも有名な西表島の巨大なアザミサンゴに「K・Y」というイニシャルが
刻印されているのを記者が発見したという内容だ。
記者はこの落書きを嘆き、
「日本人は、落書きにかけては今や世界に冠たる民族かもしれない。
だけどこれは、将来の人たちが見たら、八〇年代日本人の記念碑になるに違いない。
百年単位で育ってきたものを、瞬時に傷つけて恥じない、精神の貧しさの、すさんだ心の……。
にしても、一体“K・Y”ってだれだ」と記事を結んでいる。
しかし、記事掲載後、この記事が実は朝日記者の「落書き、ねつ造」ということが判明。
「八〇年代朝日新聞の記念碑になるに違いない。百年単位で育ってきたものを、
瞬時に傷つけて恥じない、精神の貧しさの、すさんだ心の……」
と総ツッコミを受けたことは言うまでもない。
そんな忘れたい記憶を自らの社説で再燃させてしまった朝日。
「KYという言葉は気がかりだ」とか「KYと言われたっていい」などと、
地雷を踏みまくっている(笑)。
少し気の毒で周りも意地悪だが、コントとしか言いようがない。
まさにKYの所業で、僕もサイトで見つけたときには大笑い。
忘れたかったのに
http://asahilog.hp.infoseek.co.jp/
ここから少し裏話。
ねつ造と発覚するきっかけとなったのは、
ダイビング事業者の指摘と抗議だが、
実は猛抗議したガイドさんのイニシャルがKY(笑)。
いや、そのガイドさんはその辺りをよく潜っていたので、
取材の前にはそんな刻印がないことを知っていたからこその正義感から
発動された行動なのだろうが、
その方の顔を知っているだけに、
「一体“K・Y”ってだれだ」の記事に「俺じゃねぇ」と怒っている姿を勝手に想像すると可笑しくてならない。
ということで、
朝日の信頼は失墜し、ガイドさんの疑惑は晴れたのだった。