ダイビングと情報リテラシー
今日はセルフダイビングを楽しんでいる“海猫”というコミュの方にお呼ばれしての飲み会。
刺激を受けた。
僕はサイトで集まるセルフダイビングに実は懐疑的。
なぜならリスクが高すぎるから。
“安い”に走る危険性や見ず知らずのバディという危険性、
さらに組織規模の拡大により末端まで意思疎通が行き届かなくなる懸念があるからだ。
しかし、そのリスクをしっかりケアできるのであれば、
セルフダイビングはダイビングの理想型だと思っている。
バディで好きにダイビングを楽しむことがダイビングの原点だと僕は思う。
ただ、欧米人ダイバーとは違い、
日本人ダイバーにはその考え方が浸透しにくい業界の構造がある。
ここを何とかしたいと常々思っているが、
思っているだけでなかなか歩が進まない……。
そんな僕の愚痴は置いといて、今日お会いした海猫の方たちは、
その辺の意識が高いと感じた。業界の構造まで理解している(ちょっと怖いけど・笑)。
Cカードの定義は“自分の範囲内でバディ潜水できること”だが、
その原理原則を忠実に具体化しようとしていて、
“安かろう楽しかろう”ではない。この原理原則を守る姿勢が大事なのだ。
僕のような業界側の人間にとって、このようなコミュがあるのは本当に嬉しい。
あとは規模拡大による組織運営の体制が整えば、
素晴らしいダイバーがたくさん誕生するのではと期待する。
個人的には規約を作るべきかなと思います。
そして、ここからが本題。
彼らから嬉しい言葉があり、僕の中にある本音を言いたい衝動にかられてしまった。
その本音は僕にとって非常に言いづらい言葉であり、
むしろ、この言葉は言わないようにしている。
ショップや講習に関する金銭トラブルはよくあることで、
僕はそういうことを防止したり、基準を提示したいと思っているし、
そういうことができなかった媒体側の人間として責任も感じている。
しかし、ダイバー側に言いたいこともある。
ぐっと堪えていたが、今日いいきっかけがあったので本音を言わせてもらう。
だまされるお前も悪い。被害者づらするな。
言っちゃった。
僕ら情報の真偽や価値を判断しなければいけに権威が、
誤った情報を垂れ流しているので、僕なんぞが本当は言ってはいけない言葉。
しかし、自分のことを棚に上げていえば、今の時代、情報はいくらでもあるのだ。
それこそネットを丁寧に見れば騙されることはないはずだ。
ここでキーワードになる言葉が“情報リテラシー”。
※聞いたことのない人はDコミュメンバー、太陽系方面担当副部長さんの本職を参照↓
http://ten.tokyo-shoseki.co.jp/downloadfr1/pdf/esee6943.pdf
本音を言ってしまえば、Cカード講習で100万も取られる人は、
僕は相当なバカだと思っている。
ただ、媒体の人間である僕のような人間は、自分でミスリードしているという負い目があるので、
これはなかなか言えない。もしかしたら、言ってはいけないのかもしれない。
しかし、今日のメンバーの方の口から情報を取捨選択できない未熟さの指摘が出て、
自分のことを棚に上げて心の中で「ですよね〜」とつぶやいた。
『マリンダイビング』だって、情報のひとつに過ぎないし、ネット上の情報だって拾い方次第なのだ。
ということで、今日は大人なダイバーの意見が聞けて有意義な日となった。
僕の基本はマジョリティに受け入れられるような意見を発信し続けることだが、
このようなパイの方たちにも有益な情報を1割ぐらいは盛り込みたいとモチベーションが上がった。
あ、でも、しばらく待ってくださいね。う〜ん、ホント自分に非力さが情けない。
最後に言い訳めいたひと言を。
情報リテラシーの概念がない人はやはり権威や目の前の人を信じるだろうし、
それが特におかしいことだとは思いません。
ダイビングをそこまで深く考えていなしわけだし、効率の問題もある。
僕はこの事実は真摯に受け止めて、
こういう方たちをミスリードしないような情報を発信したいとマジメに考えています。