USSエモンズやセノーテ海中洞窟も!世界の水中遺跡を集めた図鑑が発売中

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「図説 世界の水中遺跡 水底に眠る「時の証人」を求めて」の表紙

今年2月、「水中遺跡」に特化した遺跡図鑑がグラフィック社から出版された。図鑑に収められている水中遺跡たちは、それぞれの発掘や引き揚げに携わった研究者や写真家たちが解説を担当。カラー写真も多用され、研究者や大学院生などではなく、一般の読者向けとしては類を見ない一冊となっており、注目を集めている。

書籍名は『図説 世界の水中遺跡 水底に眠る「時の証人」を求めて』。

「時の証人」である水中遺跡の声なき声に迫った本書についてみていこう。

世界中の水中遺跡が集結!ダイバーに人気の高い遺跡もあり

240ページの大ボリュームで届けられる水中遺跡は、古代地中海にはじまり大航海時代を経て近代海戦にて沈んだ遺産に至るまで盛りだくさん!

その中には、ダイバーに人気の沖縄本島に沈むUSSエモンズや、セノーテがあるユカタン半島水中洞窟、パラオに沈む日本戦闘機など思わず「おおっ」と興味を惹かれる遺跡も含まれており、見逃せない。

「図説 世界の水中遺跡 水底に眠る「時の証人」を求めて」に収録されている写真

太平洋戦争・沖縄戦を語る水中遺跡「USSエモンズと日本軍特攻機」(日本)

「図説 世界の水中遺跡 水底に眠る「時の証人」を求めて」に収録されている写真

洞窟水底に、人類痕跡を探す「ユカタン半島水中洞窟」(メキシコ)

目次は以下の通り。歴史のロマンを感じられるラインナップ内には、映画「
パイレーツオブカリビアン」に登場するカリブ海・ジャマイカの港町、ポートロイヤルの名前も(映画では、主人公であるジャックスパ〇ウ船長の初登場シーンで降り立った港)。歴史が好きでくわしい方ならさらに楽しめる内容となっている。

目次

●第1章:古代地中海/ウルブルン沈没船、死者の船と神殿柱の船遺跡、黒海の難破船など
●第2章:先史~有史の水没遺跡/琵琶湖粟津湖底遺跡、ユカタン半島水中洞窟、ポートロイヤル(パイレーツオブカリビアンの元になった水底の街)など
●第3章:海上シルクロードとアジア海上商業時代の水中遺跡/九州・鷹島海底遺跡、沖縄・海上交易関連の海底遺跡、タイ・バンカチャイ沈没船など
●第4章:大航海の歴史と失われた帆船/メアリーローズ号博物館、サン・ディエゴ号、開陽丸、沖縄の西欧沈没船遺構群 他
●第5章:近代海戦と水中文化遺産/パラオで沈んだ日本戦、ドイツのUボート、マルタ島沖のボウファイター 他

沈黙を貫いていた「時の証人」の言葉に耳を傾け、その時代に想いを馳せてみるのもいいかもしれない。

著者プロフィール

■小野林太郎(オノ・リンタロウ)
上智大学院地域研究専攻より博士号(地域研究)取得。日本学術振興会特別研究員、日本学術振興会海外特別研究員、東海大学海洋学部准教授等を経て、現職。
主な著書に『海域世界の地域研究:海民と漁撈の民族考古学』(京都大学学術出版会)、『Prehistoric Marine Resource Use in the Indo-Pacific Regions』共編著(ANU E Press)、『環境と資源利用の人類学―西太平洋島嶼の生活と文化―』共著(明石書店)、『オセアニア:海の人類大移動』共著(昭和堂)、『地域の多様性と考古学:東南アジアとその周辺』共著(雄山閣)など。

■木村 淳(キムラ・ジュン)
フリンダース大学大学院博士課程修了。博士(Doctor of Philosophy)。マードック大学アジア研究所研究員、シカゴ・フィールド自然史博物館研究員を経て、東海大学海洋学部海洋文明学科特任講師。
著書に『海洋考古学入門』(東海大学出版部)など。

『図説 世界の水中遺跡 水底に眠る「時の証人」を求めて』の購入ページはこちら

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