オーシャナ主催「Cカード取得サポート企画」Part2-2!海洋実習第二弾を開催
オーシャナでは、海洋環境や社会問題にも配慮できるダイバーを1人でも多く育てることを目標に2021年9月から「Cカード取得サポート企画」(※)を開催中。進捗が早いメンバー(先発組)は、2月に三浦半島・城ヶ島で実施された海洋実習を経て、見事Cカードを取得!その後は、スキルアップを目的とした追加海洋実習とファンダイブを行い、着々と自信をつけている。一方で後発組のメンバー2人は、一人ずつプール講習をスタートし、ダイバーになるために動き出しているところ。4月29〜30日には、西伊豆・大瀬崎にて2日間の海洋実習を経験。無事ダイバーになれたのか…?その様子をレポート!
※2021年9月から始まったこの企画は、Cカードを取得したい意思があり、なおかつ目標に共感してくれる方をアンケートで募り、社内での厳選なる審査の結果、選ばれた方に参加いただいている。
1日目
海洋実習の舞台は春濁りさなかの「大瀬崎」
GW(ゴールデンウィーク)初日にあたる4月29日の天気は、あいにくの曇天。午後から雨が降り出す予報でもあったため、都内を足早に車で出発し、午前10時すぎには西伊豆「大瀬崎」に到着した。この時期は、春濁りのさなか。ちょっと透明度は悪くても、季節感を感じながらの海洋実習はメンバー2人にとっていい経験となったはずだ。
まずはドライスーツの使い方から復習
前回のプール講習から日にちが空いたメンバーもいたため、まずはドライスーツの使い方からじっくり復習していく。
中性浮力を無理なく確保するためにも、適正ウエイトで潜ることが重要。ドライスーツの浮力を加味してウエイトの重さを決めよう。適正ウエイトであることを確認するために、水面で浮力調整装置であるBCD(Buoyancy Compensator Device)から空気を抜いて浮くかチェック!
ブリーフィングを受けたら、ビーチでセッティング
マスクやフィンの使い方、水中でのハンドシグナルなどを復習しながら、本日のブリーフィング(ダイビング前の打合せにあたるもの)を受けるメンバー。
実習の流れを頭に入れたら、ドライスーツに着替えてビーチへ!
インストラクターのお手本を見ながら、器材のセッティング手順を復習。器材の名称から役割、なぜ必要なのかまでしっかり覚えておけば、ただ暗記するより忘れにくい。
1本目は「レギュレーターリカバリー」、「マスククリア」、「中性浮力(フィンピボットとホバリング)」の練習!
セッティングを終えたら、器材を背負って、いよいよ海洋実習1本目!
足がつくところで、フィンやマスクを装着。
水面で適正ウエイトか確認したら、泳ぐ練習も兼ねて水面移動。
呼吸を整えたら、インストラクターの合図で潜降。
水深7m付近で、レギュレーターリカバリー、マスククリア、中性浮力(フィンピボットとホバリング)をそれぞれ練習した。インストラクターが「おや?」と感じたところは繰り返し練習。自分の得手不得手を確認できれば、次はもっと上手くできるはず!約40分の実習を終え、1本目は終了。
2本目は「オクトパスブリージングアセント」、「水中ツアー」
お昼ご飯をはさんで午後から挑んだ2本目は、雨がパラつく中のスタート。寒くはないが、空が分厚い雲に覆われているため、いかんせん暗い…。とはいえこれも経験!はりきっていってみよ~。
水中では、1本目でも行った中性浮力をおさらいした。その後、メンバー同士がバディとなり、バックアップ空気源のオクトパスを渡して緊急浮上する「オクトパスブリージングアセント」を練習。
浮上すると、エントリー時より雨も強くなっていた。天気が変わるのも海ならでは。
「水中ツアー」では、中性浮力を保ちながら泳ぐことを意識する。コース途中では、春の風物詩(?)イロカエルアンコウも観察できた!
約3分間の安全停止後、水面はロープにつかまりながら。浮上速度が速くならないためにも、BCDやドライスーツの空気を抜きながら、ゆっくりと。
器材の片付け方、洗い方の実習を行い、終了!
2本潜り終えたところで、本日のダイビングは終了。すぐに器材を降ろしたいところだが、背負ったまま、器材洗い場に直行!器材を安全に長く使うためにも、毎回のお手入れは丁寧に。夕方からは、宿にてオーシャナメンバーと筆記テストに向けた勉強。
合格するか不安がるメンバーだったが、その後のテストで2人とも高得点で難なく合格。晴れやかな気分で食べる夜ごはんは最高!
2日目
1日目と打って変わり、スッキリとした青空が広がる2日目がスタート!富士山もくっきり!早起きして朝のビーチ散歩を楽しんだメンバーも。
3本目は「フリー潜降&浮上」、「水中移動からのマスク脱着」、「オーラル給気によるフィンピボット」、「水中直線ナビ」
3本目は、1日目の内容の応用編。波が高かったため、フリー潜降は断念(波に負けないように水面で足や手を使ってバランスをとると、浮力も生じやすく、潜りづらいため)。そのかわり、ロープを使って潜降。体の使い方に慣れれば、こんな状況でもフリー潜降は可能だが、安全にダイビングするには、無理をしないことが大切。自分のレベルに合った方法で対応しよう。
潜降して呼吸を整えたらマスクの脱着に挑戦。レギュレータをくわえて呼吸できているのに、マスクを外すだけで、なんとなく息苦しさを感じてしまうのが不思議。とはいえ、マスクを外してから、落ち着いて着けなおせば大丈夫。その際、フードの上にマスクがのらないように注意!(おでことマスクを密着させる)隙間があると、マスククリアを何回しても、水が入ってきてしまう。
環境が一定なプールでは難なくできていたことも、実際に海に潜ってやってみると「あれ?」と思うことも。Cカード取得の講習や実習内で、なるべく多くの体験をすることで、不安が消え自信がつくはずだ。盛りだくさんな内容の3本目を終え、エキジット。
4本目までの休憩中、ビーチにてオーラル給気によるフィンピポッドの復習もした。
「水中でお尻だけ上がっているよ~」と水中でのメンバーの姿勢を再現。自分では気づかない部分を知ることで、水中でも正しい姿勢を意識できるように。イメージトレーニングは有効なので、陸上でフォームの確認をしておこう。
4本目はおまちかねの「水中ツアー」
海洋実習最後となる4本目は、ファンダイビングを想定した水中ツアーを開催!
それぞれフリー潜降することに成功。水中ツアーで見たものは…。
4本目はまさに、2日間の集大成といった感じで、身に付いたスキルをいかんなく発揮!ダイビングを楽しみながら有終の美を飾った。
帰りの車内では、メンバーから「この2日間で想像以上に成長できた」という声も上がり、自信がついた様子。一方で、スキル面のほかにも、いちダイバーとして知っておきたい情報(ダイビング中のマナーや環境に配慮したグッズ)については、これからオンライン・オフライン双方で、伝えていく予定。残るメンバーはあと一人!夏頃には全員がダイバーになっているはず。これから開催予定のイベントレポートもお楽しみに!