深海生物の幼魚たちが水面に浮上⁉ 西伊豆で浮遊系が大量発生中!!|大瀬崎
伊豆半島の人気ダイビングスポット・大瀬崎。目の前に広がる駿河湾は最も深い地点で水深2,500mとなるため、しばしば“深海からの来訪者”がやって来る。3月上旬には、キアンコウやチゴダラの幼魚などの普段見られない生き物たちが、数多く確認されたという。
大瀬崎で深海の幼魚が水面に浮上する現象を目撃
原因はサルパ大量発生+海流の影響と考えられる
幼魚たちの浮遊系ならではの美しさが魅力
サルパの大量発生とともに、レアな生き物たちが出没

大量発生したサルパ。サルパ目サルパ科に分類される尾索動物の総称で、樽形をしたプランクトン性の動物。生物学上はホヤの仲間に分類される(写真/ダイビングパートナー)
3月10日頃から大瀬崎では、サルパの大量発生とともに普段はなかなか見られない生き物たちが多く確認されている。すぐに終わってしまうかと思われたこの現象だが、2週間が経っても継続中。さらに新たな生き物も見つかっており、祭りはまだまだ盛り上がりを見せている。
確認されている生き物は、キアンコウの幼魚やテンガイハタ、カガミダイ、ソコダラ科やソコボウズの幼魚など。普段は深海に生息している彼らが、なぜか伊豆を中心に各地で、水深1〜2mほどの場所にサルパと混じって漂っている。この現象は海流の影響が強いと考えられており、いつ終わるのか、そして次にいつ起こるのかはまったく分からない。だからこそ、行けるタイミングで行っておくのが吉だ。気になっているなら、また今度と思わず動いてみる価値がある。
不思議な美しさのキアンコウ、チゴダラと遭遇!
特に早朝によく見られるとのことだが、日中から夜にかけても、日によっては何匹ものテンガイハタが確認されることもある。総じてこれらの生き物は、体が透けていたり、鏡のように輝いていたりと、普段のダイビングで見られる生き物とはまったく異なる特徴を持つ。大きさは数センチほどだが、その独特な見た目から、一目でサルパとは見分けがつく。

長い紐状のヒレをなびかせながら泳ぐキアンコウの幼魚。成魚は水深100m以上の深海にすみ、大きいものは体長1m以上になる(写真/ダイビングパートナー)
キアンコウの幼魚は大きさ約4cmで、透明というよりはやや白っぽい印象。小さな体から体長の倍以上もある長い紐状のヒレが伸びており、とても目を引く。意外にも顔つきにはしっかりキアンコウらしさがあり、見れば思わずキアンコウだと納得してしまうはずだ。さらにヒレはひらひらと繊細に動き、その姿には不思議な美しさがある。

見た目が可愛らしいチゴダラの幼魚。主に北海道から本州北部のやや深い海に生息する底生性の魚で、成魚の見た目は地味だが食べるとかなり美味らしい(写真/ダイビングパートナー)
また、チゴダラも非常に印象的な存在だ。こちらも4cmほどで、体はほとんど透明。胸のあたりから左右に4本ずつ、細いひも状のものが伸びており、漂う姿はとても美しい。可愛らしさと神々しさが同居したような見た目で、思わず見入ってしまう魅力がある。
水面に漂っていることが多いため、写真を撮る際は体勢や露出など、うまく調節する必要があり、難しさもある。ただし逃げ足は遅いため、より良い一枚を狙って粘ってみるのも面白いだろう。
浮遊系を撮影できた際は、ぜひアプリ「ダイビングパートナー」に投稿してみてほしい。まだ広く知られていないこの分野だからこそ、その一枚には大きな価値がある。あなたの写真が、誰かの「やってみたい」を引き出し、新しいダイビングの世界を広げるきっかけになるかもしれない。
そしてその一枚は、自分自身の記録としても、あとから見返したときに特別な価値を持つはずだ。下のリンク(地球アイコン)からダウンロードして、すぐに使い始めよう。
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