伊豆ダイビングスポット完全ガイド!東・西・南のベスト28を厳選紹介!
日本を代表するダイビングの聖地と言っても過言ではない、静岡県伊豆半島の海。そこは東伊豆、西伊豆、南伊豆に大きく分類され、数多くのダイビングスポットが点在する。生息する生き物はウミウシからハンマーヘッドシャークまで大小さまざま。さらに生き物だけでなく沈船や岩場、砂地、ドロップオフ、洞窟など、伊豆半島でも場所が少し違えば、表情のまったく異なる水中を楽しむことができる。
そこでこの記事では、伊豆のエリア別のそれぞれのダイビングスポット情報を一挙にまとめてみた。
伊豆ダイビング、伊豆全体とエリア別の特徴
伊豆は、東京から南西に突き出る形で広がる半島。地形的な特徴から半島をぐるりと一周する形で無数のダイビングスポットが点在しており、できることなら端から順に潜ってみたいくらい魅力的なエリアだ。以下は、伊豆でのダイビングの主な特徴となっている。
- ●都心から日帰りで行くことのできるダイビングスポットがある
- ●ダイビング器材のモニター会、ダイビングイベントなどが行われたりすることもあるので、土日ともなると多くのダイバーで賑わいを見せる
- ●どんなダイバーのニーズも満たしてくれるほどダイビングスタイルが豊富(ビーチダイビング、ボートダイビング、ドリフトダイビング、フォト派ダイビング、ナイトダイビングなど、ダイビングの経験やスキル、興味に合わせて、ポイントを選べる)
- ●伊豆では海鮮を扱っている食事処が多いのでダイビング後は、絶品の海鮮ランチが食べられることもダイバーにとって大きな楽しみのひとつ
ここに挙げた特徴はほんの一部。伊豆は大きく分けて3つのエリアに分けられるので、エリアごとにも異なる特徴を持っているので、続いてエリア別にも見てみてよう。
東伊豆エリア
東伊豆エリアは、静岡県伊東市にある標高580mの火山である大室山から流れ出た溶岩が、複雑な地形を作っており、陸上も“ジオパーク”として、多くの観光客が訪れる場所だ。大地がつくり出した壮大な地形を水中まで見られるのは、これぞダイバーの特権かもしれない。複雑な地形には小魚の群れが豊富に住み着いることから、魚影も濃く、初心者から上級者までしっかり楽しめる海となっている。さらにここは、都心からのアクセスのよさも嬉しいところ。都心から電車でも車でも2〜3時間で行ける場所が多く、日帰りでのダイビングも可能となっている。
西伊豆エリア
駿河湾に面した西伊豆エリアは、海況が穏やかな日が多く、都心のダイビングショップが体験ダイビングやダイビング講習(海洋実習)で訪れることも多い。また駿河湾は日本一深い湾でもあるので、深海魚が出たなんて話もよく耳にする。西伊豆は、東海・名古屋方面からも比較的近いので、都心からだけでなく各地のダイバーが集うエリア。また、天気がいいと海の目の前に雄大な富士山が見えるので、富士山をバックにぜひダイバー姿で記念写真を撮ってみよう。
南伊豆エリア
南伊豆エリアは、都心からだと東伊豆エリアと西伊豆エリアよりも場所によってはさらに1時間半ほどかかるので、ゆとりを持って現地で1泊してダイビングを楽しむダイバーもいる。しかし宿泊してでも行く価値はあり。黒潮の影響を受ける、伊豆半島の最南端なだけあり、東伊豆エリアや西伊豆エリアに比べても海はひときわ青い。陸上と水中ともにどこか、南国の雰囲気が漂い、リゾート気分になれる。ハンマーヘッドシャークの群れや回遊魚など、日本にいることを忘れてしまうかも!? 大物好きのダイバーにはおすすめのエリアとなっている。
気候と水温
伊豆は、年間を通じてダイビングが楽しめる気候と水温で、季節によっては同じポイントでも雰囲気がまったく変わるなんてことも多い。春は気温が少しずつ上がってくるが、水温は14~17℃ほどとまだ低いためドライスーツで潜るとちょうどいい。
夏にかけては水温が適度に上がり25〜28℃前後になり、5mmのウェットスーツで気持ちいい水温に。水温が最も高いのは8月末から9月上旬であることが多く、この時期はダイバーが活発に動く時期でもある。
秋は10月ごろだと、まだ水温は24〜26℃ほどで低くはないが、気温が下がり始めるためドライスーツをチョイスするダイバーも多い。
冬は、水温が15度で、気温も低いため、ドライスーツ必須。もちろん、タイミングによって気温や水温は変化するので、ダイビングに行く日が決まったら、事前にダイビングショップなどに確認をして、適切なスーツを選ぼう。
伊豆のダイビングポイント紹介
伊豆半島には数多くの魅力的なダイビングポイントが点在しているが、ocean+α編集部として、初心者から経験者まで幅広いダイバーたちが楽しめる、かつ水中写真家やメディアでも話題上がることが多い、一度は潜っておきたい代表的なダイビングスポットを厳選してみた。
東伊豆のダイビングポイント紹介
伊豆山
ボートダイビングがメインで、海底には色鮮やかなソフトコーラルが広がり、魚影の濃さが魅力的だ。さらに、人工的に切り出された巨石や直方体の石が沈んでいることから、江戸時代の遺跡跡とされており、ロマンあふれる地形も楽しめる。海の中を散歩するようにソフトコーラルを眺めたり、キビナゴの群れを楽しむことができ、都心からも近くアクセスの良い穴場的スポットだ。
- ●レベル: 初心者〜
- ●最大水深: 20~29m
- ●流れ: 緩やか
- ●見どころ: 海底遺跡、鮮やかなソフトコーラルの群生、砂地、回遊魚
- ●代表的な生き物: ソフトコーラル、回遊魚、マクロ生物
熱海
人気の観光地としても知られる熱海は東京駅から新幹線を利用すれば、わずか50分で着いてしまう。ここは、ほぼ100%ボートダイビングだが、乗船時間は5〜10分ほどで船酔いする心配もなし。そこには、全長81mの巨大な沈船や洞窟などがあり、アドベンチャー気分でダイビングを楽しめるのが特長。生物も多様で、色とりどりに広がるソフトコーラルや、色鮮やかなキンギョハナダイやサクラダイの群れも見どころ。温泉街や観光名所が充実しているので、アフターダイビングも楽しめるのが嬉しい。
- ●レベル:中級者〜
- ●最大水深:30m
- ●流れ:ときどきあり
- ●見どころ:沈船、ダイナミックな地形、ソフトコーラル
- ●代表的な生き物:キンギョハナダイ、サクラダイ
初島
熱海の沖約30kmに浮かぶ小さな島。熱海港よりフェリーで約20分、離島といえど首都圏からアクセスしやすいため、人気がある。離島ならではの豊かな生態系と、のんびりとした島時間を楽しめる。また、岩場やソフトコーラル、砂地が織りなす美しい水中景観も魅力的だ。特に、透明度が高い海域では、ハゼの仲間やカエルアンコウの仲間、ウミウシ類といったマクロ生物から黒潮に乗って南の暖かい海から来るカラフルな季節来遊魚、そしてネコザメやカスザメなど多種多様な海の生き物に出会うことができる。
- ●レベル: 初心者〜
- ●最大水深: 約30m
- ●流れ: ときどきあり
- ●見どころ: ソフトコーラルや岩場、砂地の多様な景観。
- ●代表的な生き物: キンギョハナダイ、ネンブツダイ、カスザメ、ネコザメ、カエルアンコウ、ウデフリツノザヤウミウシ
宇佐美
ビーチダイブとボートダイブの両方を楽しめるポイント。特に、浅瀬で見られる日本の固有種である「ネコザメ」が頻繁に目撃され、ダイバーに人気だ。また、マクロ系の海洋生物も豊富で、小さな細かな生き物をじっくり観察したいダイバーにもおすすめだ。また秋になると、回遊魚の群れの遭遇率が、高くなる。逃げるアジ、メジナ、イサキ、それを追いかけるカンパチ、ブリ、ワラサという構図に出会えることも。
- ●レベル: 初心者〜
- ●最大水深: 約30m
- ●流れ: ときどきあり
- ●見どころ: ネコザメ、マクロ生物、ダイナミックな地形
- ●代表的な生き物: ネコザメ、ウミウシ、マクロ系生物
伊東
伊東は、豊富な魚群とダイナミックな地形が特徴のダイビングスポットで、初心者から上級者まで楽しめる。特にキンギョハナダイの群れやクダゴンベなどが見られる根回りのポイントが有名。70mのドロップオフにソフトコーラルがびっしり群生しており、迫力ある景観が楽しめる。また、ウデフリツノザヤウミウシなど珍しい生物も観察でき、フォトダイビングを楽しむダイバーにも人気が高い。
- ●レベル: 初心者~
- ●最大水深: 40m
- ●流れ: やや強め(状況により異なる)
- ●見どころ: キンギョハナダイの群れ、ソフトコーラル
- ●代表的な生き物: クダゴンベ、ウデフリツノザヤウミウシ
川奈
川奈は、ビーチが1箇所&ボートが10箇所あり、両方のスポットが充実した人気エリア。だが、ビーチダイビングの「川奈ビーチ」には、なんとウミガメが住み着いており、ダイビングで会える可能性が高いのだ。都心から2〜3時間の場所でウミガメが見られるのは驚き。ビギナーがダイビングをする範囲だと、平均水深は10mで遠浅なので、ゆったりとダイビングを楽しむことができる。冬になるとダンゴウオも登場したり、イサキやタカベの群れが出現したりと見どころ満載だ。また昨年、現地のダイビングサービスの更衣室が、おしゃれに使いやすくリニューアルされたのも嬉しいところ。
- ●レベル:初心者〜
- ●最大水深:18m
- ●流れ:ほとんどなし
- ●見どころ:ウミガメ、マクロ生物
- ●代表的な生き物:ウミガメ、カエルアンコウ、アオリイカ、ハゼ、ダンゴウオ
富戸
富戸は東伊豆エリアでトップクラスのダイビングエリアとして人気。メインで潜られるビーチポイントは「ヨコバマ」と「脇の浜」という2箇所。ここは、多彩な生物に会えるビーチポイントで、最大水深は30m。流れもほとんどなく初心者から上級者、フォト派ダイバーまで幅広く楽しむことができる。また潮が満ちているときにはヨコバマから“富戸ホール”と呼ばれる地形が見どころの場所に行ける。さらに、エキジット後の冷えた体に嬉しい「温泉丸」という船を改造した浴槽も名物となっているので、ぜひダイビング後は体を温めてから帰ろう。
- ●レベル:初心者〜
- ●最大水深:30m
- ●流れ:ほとんどなし
- ●見どころ:マクロ生物、地形(「ヨコバマ」の富戸ホール)
- ●代表的な生き物:カエルアンコウ、ウミウシ、ハゼ、カスザメ
伊豆海洋公園(IOP)
世界に誇れるといっても過言ではない、ダイバーのことを考えられた素晴らしいダイビング施設と、豊かな海が揃っている伊豆海洋公園(通称:IOP)は、初心者からベテランまで楽しめるビーチダイビング専門のスポット。ダイビングのレベルに合わせてさまざまなコース取りができて、どんなダイバーでも幅広く楽しめるのが特長。見られる魚の種類も伊豆半島のビーチダイビングスポットではトップレベルで、ハナタツやカエルアンコウなどのレアなマクロ生物から、大型のクエやコブダイなど多彩な生物に出会える。
- ●レベル:初心者〜
- ●最大水深:40m
- ●流れ:ときどきあり
- ●見どころ:マクロ生物から大物生物までさまざま、水中ポスト、季節ごとの多彩なイベント
- ●代表的な生き物:ソフトコーラル、カエルアンコウ、イワシの群れ、キビナゴの群れ、クエ、コブダイ
八幡野
初心者から楽しめる穏やかな環境と豊かな海洋生物が魅力のスポット。ビーチダイビングは台風直撃以外潜れるという最強スポットで、カエルアンコウやウミウシなどのマクロ生物が豊富。ボートダイビングは通年潜ることができ、キンギョハナダイやイサキ、タカベの群れに囲まれるダイビングを楽しめる。ソフトコーラルが豊富で、黒潮の影響を受けるため、多様な魚種が観察できる。地形も変化に富んでおり、岩場や砂地、クレバスなどが広がる。
- ●レベル: 初心者~
- ●最大水深: 30m
- ●流れ: ほとんど無し
- ●見どころ: ソフトコーラル、変化に富んだ地形
- ●代表的な生き物: ハナダイ、ウミウシ
赤沢
ビーチダイビングとボートダイビングの両方を楽しむことができるエリア。ビーチダイビングでは海中にも続く、海岸沿いの溶岩地形を観察できるのが見どころのひとつ。ボートダイビングでは「タートルポイント」や「三角岩」といったポイントがあり、短時間でアクセスできるのも魅力。生物多様性が豊かで、トサヤッコやレンテンヤッコ、ハナダイの群れなど、伊豆半島では珍しい南方系の生物も観察できる。
- ●レベル: 初心者~
- ●最大水深: 35m
- ●流れ: ほとんど無し(北東の風に強い)
- ●見どころ: 溶岩地形、南方系の魚
- ●代表的な生き物: トサヤッコ、レンテンヤッコ、ハナダイの群れ、ハナミノカサゴ、ウメイロの群れ、ウミカメ
大川
大川は海の自然を守るために1日に潜るダイバーの数を50人に制限しているダイビングスポット。ボートダイビングでも比較的浅瀬で楽しめるポイント。ダイビングポイント名にはユニークな名前が多く、「Newお花畑」や「3匹の子ザメ」といった名がつけられている。また11~3月はマンボウに遭遇できることもあるという。
- ●レベル:初心者〜
- ●最大水深: 20m
- ●流れ:ほとんど無し
- ●見どころ:マクロ生物、アオリイカの産卵
- ●代表的な生き物:ウミウシ、アオリイカ、エビ・カニの仲間
北川
ボートダイビングのみのスポットで、また1日27名(9名×3航)が最大の受け入れの人数。そのため、海の中がダイバーだらけ、ということはなく、思う存分水中写真も撮ることができる。メインは大小さまざまな根の連なる「カジカキ」というポイントが有名だ。ここは色鮮やかなソフトコーラルの群生が広がり、キンギョハナダイも相まって竜宮城を思わせる美しい水中景観が楽しめる。
- ●レベル: 初心者~
- ●最大水深: 25m
- ●流れ: ほとんど無し
- ●見どころ: ソフトコーラル群生、回遊魚、マクロ生物
- ●代表的な生き物: キンギョハナダイ、ニシキフウライウオ、クダゴンベなど
稲取
ビーチダイビングのみで、初心者から中級者まで楽しめるポイントが多い。砂地やゴロタ(小石のエリア)を通り、季節にもよるがネコザメやウミガメ、トビエイなどとの遭遇率が高いことが魅力。また、クマノミやミツボシクロスズメダイといった小さな生物も多く、マクロとワイド両方のダイビングが楽しめる。ナビゲーション練習用のガイドロープやブイも設置されており、講習やリフレッシュダイビングを行う人にもおすすめ。
- ●レベル: 初心者~
- ●最大水深: 17m
- ●流れ: ほとんど無し
- ●見どころ: 真っ白な砂地
- ●代表的な生き物: ウミガメ、ネコザメ、ドチザメ、カミソリウオ、クマノミ、トビエイなど
西伊豆のダイビングポイント紹介
獅子浜
湾内は穏やかなコンディションが多く、天候に左右されにくいのが特徴。ポイントはビーチダイビングのみだが、30m以深まで落ち込む急斜面になっているためダイナミックな景観も楽しめる。初心者・テクニカルダイバー・フリーダイバーさまざまなタイプのダイバーに適した場所。また、水中に設置された「真実の口」も写真映えスポットとして人気。
- ●レベル: 初心者〜
- ●最大水深: 40m
- ●流れ: ときどきあり
- ●見どころ: 真実の口、海中には、アマモ場や人工リーフ
- ●代表的な生き物: ウミウシ、アオリイカ、カエルアンコウ、タツノオトシゴ
平沢
平沢は正面に富士山を望む静かなダイビングスポットで、ビーチダイビングとボートダイビングの両方を楽しめる場所。穏やかなビーチポイントは初心者や体験ダイバーにも優しく、リラックスしてダイビングができる。季節によって多様な海洋生物が観察できるため、1年を通じて楽しむことが可能。また、秋には南方系の魚類、冬にはウミウシなども多く見られ、豊富な海の生態系が特徴。特に砂地にはネジリンボウなどが現れることでも知られている。
- ●レベル: 初心者〜
- ●最大水深: 30m
- ●流れ: ときどきあり
- ●見どころ: 地形、回遊魚の群れ(ボート)
- ●代表的な生き物: カエルアンコウ、カミソリウオ、ヒレナガネジリンボウ、サクラダイ
大瀬崎
ビーチダイビングがメインのスポットで、横に長いビーチには講習を受ける初心者からベテランの上級者までさまざまなダイバーの姿がある。関東のダイバーの間では、“ダイビングの聖地”とも呼ばれ、多くのダイバーが1度はここで潜ったことがあるほどだ。特に「湾内」というポイントは風の影響をあまり受けず、穏やかで安定していて台風が直撃する時以外、クローズすることはめったにない海。砂地が広がっており、そこにある魚礁の周りには魚が多く住み着いている。
- ●レベル:初心者〜
- ●最大水深:40m
- ●流れ:ときどきあり
- ●見どころ:マクロ生物から大物生物、深海魚などの珍魚
- ●代表的な生き物:ウミウシ、クマノミ、ハゼ、サクラダイ
ocean+αおすすめの伊豆ボートダイビング4選
井田
透明度の高い「井田ブルー」と呼ばれる海が魅力。ビーチダイビングでエントリーしてすぐに水深30mに達する外洋に面しているため、潮通しがよく、生物の種類も豊富で、ウミウシや幼魚を観察できるのが特徴。一年を通して楽しめるが、特に春には幼魚が多く、夏には魚影が濃くなる。また、駐車場からすぐにエントリー口にアクセスできることから、ダイビング器材の運搬が楽なのもダイバーからは喜ばれている。
- ●レベル:初心者〜
- ●最大水深:35m
- ●流れ:ときどきあり
- ●見どころ:透明度の高い海(井田ブルー)、魚影の濃さ
- ●代表的な生き物:ウミウシ、スズメダイ、タカベ、クロホシイシモチ
土肥
ビーチダイビングとボートダイビングの両方が可能。ビーチダイビングのポイントは通年安定した海況でオープン率99%以上を誇る。ボートダイビングのポイントでは、30年以上水底に眠る巨大な沈船「水天丸」や、お花畑のようなソフトコーラルの群生、ウミガメの隠れ家にもなっているブロック漁礁など、さまざまなシーンを楽しめる。
- ●レベル: 初心者~
- ●最大水深: 40m
- ●流れ: ほとんど無し
- ●見どころ: 沈船「水天丸」、ソフトコーラル群生地、漁礁
- ●代表的な生き物: キンギョハナダイ、タカベ、ウミガメ、ハタンポ
安良里・黄金崎
ビーチエントリーが可能な黄金崎エリアが初心者から上級者まで幅広く人気。透明度の高い海と豊富な海洋生物が魅力で、ダイビングだけでなく、シュノーケリングも楽しめる場所だ。黄金崎は特にフォトジェニックな海底景観とマクロ生物の観察が楽しめることで知られ、安良里エリアでは、ボートダイビングが可能でダイナミックな地形と初夏のトビエイが人気。
- ●レベル: 初心者〜
- ●最大水深: 40m
- ●流れ: ほとんど無し(一部ボートダイビングポイントは強め)
- ●見どころ: トビエイ、アオリイカの産卵
- ●代表的な生き物: トビエイ、クマノミ、カエルアンコウ、ネジリンボウ、アオリイカ
田子
伊豆半島の中腹に位置する田子はボートダイビングがメインのスポット。その中でも「フト根」というポイントは、数多くの水中写真家も通うほど、キンギョハナダイ、イサキ、タカベ、カンパチの大群などが圧巻で、色鮮やかなソフトコーラルやハードコーラルも生息する見どころ満載の海。ボートは器材のセッティング場所や休憩エリアからすぐ近くから出港するので、快適なダイビングができるのも特徴。
- ●レベル:初心者〜
- ●最大水深:35m
- ●流れ:ときどきあり
- ●見どころ:ダイナミックな地形
- ●代表的な生き物:キンギョハナダイ、サクラダイ
浮島
浅い砂地が広がる「浮島ビーチ」は、透明度が高く、美しい水中景色が魅力。両脇には水中アーチやトンネルがあり、地形ダイビングを楽しめる場所として人気。また、ウミウシの聖地とも言われるほど種類も豊富で、マクロ派ダイバーにもおすすめのポイント。
- ●レベル: 初心者~
- ●最大水深: 約25m
- ●流れ: ほとんどなし
- ●見どころ: 水中トンネル、アーチ、砂地
- ●代表的な生き物: ウミウシ、ハナタツ、アオリイカ
堂ヶ島
ボートダイビングがメインのポイントで、水中の地形がダイナミック。キンギョハナダイの大群で有名な「浮島根」や、海底から温泉が湧き出る「サク根」など、個性的なポイントが揃っている。レベル: 初心者~
- ●レベル: 初心者~
- ●最大水深: 約26m
- ●流れ: ときどきあり(ボート)
- ●見どころ: 温泉、キンギョハナダイの群れ、ダイナミックな地形
- ●代表的な生き物: キンギョハナダイ、ウミガメ, マクロ生物
南伊豆のダイビングポイント紹介
菖蒲沢
白い砂地に佇む全長約20mの沈船は一見の価値あり。船体には様々なソフトコーラスが付いており、ウミウシ、カエルアンコウなどのマクロ生物が楽しめる。さらに、ネンブツダイ、キンメモドキなどの群れており、船体全体を覆いつくすほどになるときも。他のポイントでは、大小の根が見どころで、ダンゴウオやウミウシといった小さな生物を探すのにも適している。
- ●レベル: 初心者~
- ●最大水深: 26m
- ●流れ: ほとんど無し
- ●見どころ: 沈船、大小の根
- ●代表的な生き物: ダンゴウオ、スナビクニン、ウミウシなど
須崎
穏やかな南国風白砂のビーチにハイビスカスも咲いており、南国感漂うロケーション。須崎は南伊豆エリアの中でも下田から突き出た半島。だからこそ、速い潮流が発生することが多く、激流に対抗する泳力とテクニックが必要。イサキの群れやキンギョハナダイの群れ、巨大なクエは常連。2月中旬~3月中旬くらいまでの約1カ月間はダンゴウオの姿も。
- ●レベル:初心者~
- ●最大水深:約20m
- ●流れ:ほとんど無し
- ●見どころ:ダイナミックなボートダイビング
- ●代表的な生き物:タツノオトシゴ、クマノミ、ソラスズメダイなど
4.神子元島
神子元島は下田の南にある弓ヶ浜の沖合約9kmにある小さな無人島。ここはなんといってもハンマーヘッドシャークの大群や回遊魚と高確率で会える場所として世界的にも有名なダイバー憧れの地。大型の生物が見られるのは黒潮のおかげだが、同時に強い流れが発生することもある。非常にポテンシャルの高い、アツい海と言えるが、ダイビングのレベルをしっかり上げてから行きたい場所だ。
- ●レベル:上級者
- ●最大水深:30m
- ●流れ:強い流れが発生する場合もあり
- ●見どころ:大物生物
- ●代表的な生き物:ハンマーヘッドシャーク、カンパチ、ワラサ、イサキ、タカベ
中木
伊豆半島で一番南に位置するダイビングポイント(神子元島を除き)。ここではボートダイビングが行われるが、ボートの乗船時間も5分で船酔いの心配も無い。また、潜降ブイがついているので、耳抜きが不安な方も安心。トビエイの群れやウミカメ、ハンマーヘッドシャークを見られるときもある。
- ●レベル: 初心者〜
- ●最大水深: 30m
- ●流れ: ときどきあり
- ●見どころ: ドロップオフ、岩礁
- ●代表的な生き物: イサキ、ブリ、サメ、カンパチ
波勝崎
野猿の楽園としても知られる波勝崎は、伊豆半島のほぼ先端にあるので黒潮の影響を色濃く受ける場所。特に「ベンケイ」と呼ばれるメインのボートポイントでは、イサキやタカベの群れが見られ、まるで水族館のように魚たちで賑わっている。起伏に富んだダイナミック地形やマクロ生物も楽しむことができる。
- ●レベル: 中級者〜
- ●最大水深: 30m
- ●流れ: ときどき強い流れあり
- ●見どころ:魚影の濃さ
- ●代表的な生き物: イサキ、タカベ、グルクン、メジナ, ニザダイ
雲見
西伊豆の南端に位置する雲見は、光のシャワーが降り注ぐ水中洞窟があるなど、日本随一の地形スポットとも言われている。港からボートで2〜3分の「牛着岩」というポイントには、岩と岩の隙間にクレバス、トンネル、アート、穴などが無数にできており、まるで水中迷路のような地形に!洞窟に差し込むブルーの光や、岩陰に住む小魚の群れが非常に美しく、多くの地形派のダイバーを虜にしている。感動すること間違いなし。
- ●レベル:初心者〜
- ●最大水深:30m
- ●流れ:ときどきあり
- ●見どころ:ダイナミックな地形、マクロ生物
- ●代表的な生き物:キンメモドキ、スカシテングダイ、ネンブツダイ、ウミウシ
伊豆でダイビングをするには都市型ショップのツアーか現地サービスにガイドを依頼して潜ってみよう!
最後に、伊豆でダイビングをする2通りの方法をご紹介。まず1つ目は都市型ショップのツアーを利用する方法、2つ目は現地サービスにガイドを依頼する方法。1つ目の都市型ショップであれば、多くはショップもしくはショップの最寄りの駅等に集合して、集合先からダイビングポイントまでショップの車に乗り合いで向かう。送迎をショップに任せることができるので、手軽に伊豆まで行くことが可能だ。
2つ目の現地サービスにガイドを依頼する場合、そのガイドは特定のポイントを毎日のように潜り込んでいるので、地形やそのポイントにいる生物などに精通している。だからこそリクエストに応じてきめの細かいガイドをしてもらえるというメリットがある。ただし、その利用するサービスもしくは、サービスが位置する最寄り駅までは自分でいく必要があり、よく確認を行っていくことをおすすめする。
いずれにしても、上記で紹介したスポットを参考にぜひ一度、自分が潜ってみたい!と思うスポットを探してみてほしい。新たな海の世界を体験し、伊豆半島の深い魅力を感じにいこう!