貴重なザトウクジラの授乳シーンを激写! week6
Week6の初日は、9月15日火曜日から。
この日は、岡田君が、ストライカ、自分がシードッグに乗船。
今週は、後半になればなるほど海が荒れる予報だった。
この日は、まだ南のリーフエリアに行ける程度の波だったので、南に下ってクジラを探す。
最初に、親子とエスコートを発見。しかし止まらない。
この段階で、すでに5隻がそれぞれ、親子を発見して付いていると無線が入っていたが、どれも止まっていなかった。
近くでシースケープがヒートランについていたので、そちらに移動して、ヒートランにエントリー。
7〜8頭のクジラたちに、10回近くエントリーした後、荒れた海域からチャネルエリアに移動して、順番待ちで親子と泳ぐ。
この親子が、今年31組目の個体識別した親子。
2日目は、ストライカに乗船。
雨風強くて、今日は厳しいかなと思ったが、捜索開始直後に親子をMounu島南のリーフエリアで発見。
これが昨日の親子31で、しかも昨日よりも落ち着いていた。
何隻もの船がついて慣れたようだ。
母クジラは、最初から10m程度の水深で休んでいて、徐々に浮かんで来る。
最終的には5mほどの水深に止まっているので、リーフ内だったが、近くでゆったり見ることができた。
おまけに、何回目かの潜行のときに、テール側を上にしている状態で、母クジラが子クジラに授乳を始めた。
止まって授乳しているシーンをこんなにゆっくり撮影できたのは初めてのことだ。
かなり貴重な生態写真ではないかと思う。
写真は、上の写真の授乳シーンを拡大したもの。
子クジラの口の中にあるのは、舌をストロー状にして、おっぱいに押し付けてミルクを飲んでいると思われる。
その後、Hunga島外洋に出て、同じく止まっている親子と泳ぐ。
このときは、アルがカメラを貸してくれというので貸していたので、自分では写真を撮っていない。
この親子が親子32。
3日目は、自分はリサーチで他の会社の船に乗船。
2隻の船は、岡田君とルコちゃんがガイドを担当。
風は強く、なかなか良いクジラが見つかっていなかったが、2隻ともヒートランやペアなどを見ていたそうだ。
4日目、ほとんどのゲストの最終日。
さらに風が上がるが、南でペアを発見。
かなり積極的とはいかないが、メスの方があまり逃げずに好奇心を持って接近してきてくれた。
その後、目の前でブリーチングを何回も繰り返し、海中、船上両方でのパフォーマスを楽しんだ。
無線でノースベイに泳げている親子がいるというので、移動すると、2組の親子がいて、その両方と泳いで終了した。
5日目の土曜日は、岡田君がガイドで海に出て、すぐに親子34に遭遇。
この日も親子と泳いだ後は風が強いので、早々に切り上げて戻ってきた。
何れにしても、week6も6日間海に出て、毎日海中でクジラと遭遇して終了した。
week6にご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
2015トンガ・ホエールスイミング(連載トップページへ)
- 2015トンガホエールスイミング、スタート! リサーチで親子3組に遭遇
- week1初日はシンガーと親子に遭遇。2日目は3頭の親子
- 2015トンガホエールスイムweek1終了。5日間で遭遇した親子の個体識別表
- 新米ガイド体験記 ~ホエールスイム2015・week1~
- ローカルと過ごすトンガの日曜日
- グランドスラム達成! 感動的なシーンが展開されたweek2
- 親子クジラと近くで泳ぐために必要なこと ~新米ガイド体験記・week2~
- 荒れた海のホエールスイムで必要なこと・week3
- トンガの人たちと越智カメラマンの交流から学んだこと ~新米ガイド体験記・week3~
- スーパーグランドスラム達成! 可愛いオキゴンドウも登場 week4
- 2009年に出会った母クジラと再会! week5
- 貴重なザトウクジラの授乳シーンを激写! week6
- ホエールスイムのガイドとはクジラと人間の世界の境界線を引く役割 ~写真家・岡田裕介、3年目のトンガ~
- およそ2カ月でクジラに会えなかったのは1日だけ ~2015年のトンガ・ホエールスイミングが終了~