ダイバー同士がつながる夜──「ONE DIVE FAMILY PARTY IN TOKYO」開催レポート
2026年4月5日、東京・池袋の「ラシーヌ ファーム トゥー パーク」にて「ONE DIVE FAMILY PARTY IN TOKYO」が開催された。会場は南池袋公園に面した開放的なロケーション。春の夜風とともに、ダイバーたちの熱気が心地よく混ざり合う時間となった。本イベントは、ダイビング教育機関SDI JAPANによる「チームセーフティプロジェクト」の一環として企画されたもの。「安心して学び、安心してつながる」コミュニティづくりを目的としている。
- ONE DIVE FAMILY PARTY IN TOKYOのイベント概要と目的
- 当日の雰囲気と参加者の特徴
- 4チームによる発表内容とその意義
- ダイバー同士の交流から見えた新しいコミュニティの形

当日は約80名が参加。インストラクターを中心に、プロフェッショナルから学生ダイバー、一般ダイバーまで、教育機関の垣根を越えた多様な顔ぶれが集まった
「安全」と「つながり」を軸にした新しいダイバーコミュニティ
会場には、終始リラックスした空気が流れていた。ビュッフェ形式の食事やドリンクを楽しみながら、初対面同士でも自然に会話が生まれる。印象的だったのは、参加者同士の距離の近さ。プロ・アマ問わずフラットに交流できる雰囲気で、初対面のダイバー同士もすぐに打ち解けていた。
4チームによる発表
イベントの核となったのが、4チームによる活動発表。
登壇したのは、
- 稲積チーム
- テックフォトチーム
- 関西学生連盟(学生チーム)
- 陸奥チーム

大分県・稲積水中鍾乳洞における探査・保全、安全啓蒙を行う「稲積水中洞窟プロジェクト」のチーム。発起人であるSDI TDI JAPAN代表・加藤大典をはじめ、複数の専門家が連携し、高い安全意識とスキルを備えたダイバーの育成を目指している

マリーンプロダクト・清水淳氏を中心としたテックフォトチーム

ダイビング屋さん くろちゃん・黒川翔太氏と教え子でインストラクターとして活躍している関西学生ダイビング連盟の学生チーム

山口で戦艦陸奥の記録を残すプロジェクトを行うLove&Blue 小川智之氏のチーム
それぞれが現場で取り組んできた活動を共有。単なる成果発表ではなく、「なぜそれをやるのか」「どう向き合ってきたのか」といった背景やプロセスに焦点が当てられていた。

水中での測量を再現する稲積チーム
今回の発表は、「すでに何かに取り組んでいる人たちのリアルを共有する」ことが目的。ダイビングの楽しさのその先にある、やりがいや挑戦を提示する内容となっていた。

発表チームのスクリーンを熱心に見つめる参加者たち
「何が楽しいの?」に答える、リアルな対話
後半には、参加者からの質問をベースにした対話セッションが行われた。
「探検って何が楽しいのか?」
「テックダイビングの魅力とは?」
「フリーダイビングのおもしろさはどこにあるのか?」
こうした素朴かつ本質的な問いに対し、洞窟探検家の吉田勝次氏や、フリーダイバーの岡本美鈴氏らが自身の経験をもとに回答した。

参加者からの質問に答えていく吉田氏
メーカー出展と交流──“学びながらつながる”場
会場には3つの器材メーカーによるブースが設置され、参加者は実際に器材に触れながら知識を深めていた。

POWERGX、GD OUTDOOR、Akuanaの3社がブース出展
そのほか会場では、プロと一般ダイバー、学生同士など立場を越えた交流が広がっていた。
参加者からは、
「久しぶりに会えた人がいた」
「ずっと会ってみたかった人と話せた」
「違う教育機関の文化の違いを知れた」
といった声も聞かれた。
「ダイビングが楽しい」──その先にあるものは何か。
探究、挑戦、つながり、そして責任。
今回のパーティでは、それぞれの形でダイビングに向き合う人たちの姿が共有された。
スキルや経験の違いを越えて、同じ海を愛する者同士がフラットにつながる。その中で生まれる学びや気づきこそが、これからのダイビングシーンをより豊かにしていくのだろう。

会場目の前の公園にて。SDI本部から来日した代表のクリス氏が好きだというサクラの木の下で記念撮影



