異世界への入り口!? 国内&海外の悪魔的ダイビングポイントを集めてみた
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一度聞いたら忘れられないその名前、ましてや見に行ってしまったら最後。不思議な魅力にとりつかれてしまう ‟悪魔”の名がつくダイビングポイントをご紹介。
あなたは悪魔の誘いにのる?のらない?
国内編
悪魔の上司、魔王に会える⁉「魔王の宮殿」
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どうやら国内に、悪魔や魔物の王である‟魔王”が住んでいるらしい。ご住居は、地形ダイビングのメッカ、沖縄県宮古島。伊良部大橋を渡って向かった先の下地島エリアにある洞窟だという。
水深約25mほどにある住居は‟宮殿”といわれるだけあって、内部構造がとってもゴージャス。
「エントランスホール」、「メインホール」、「魔王の寝室」という順番で3部屋に分かれており、それぞれ通路で繋がっている。
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光と影のコントラストが美しい、宮殿の廊下にあたる通路をすすむ。
各部屋の頭上には所々に大きさの異なる開口部があるので、スポットライトよろしく天井から光のシャワーが降り注いでいたり、反対に仄暗いあかりの中、いかにも魔王が潜んでいそうな雰囲気を醸し出していたりと、自然の演出が素晴らしい。
地形ポイントの宝庫と言われる宮古島をもってしても、1ポイントでこれだけの空間が見られる場所はそうないようだ。
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「我が宮殿へようこそ」 という魔王の声が聞こえてきそう。
しかし、怖そうなポイント名とは裏腹に、難易度はあまり高くないそう。スキルを気にされる方は、ポイントが風下になる冬の時期がグッド。反対に景色重視の方は、太陽の光がまぶしい夏の時期を選ぶのがよい。ただ、南西の風が吹く影響で、波が高くなりがちなので注意が必要。
計画を立てる際は、宮殿水先案内人もとい現地のダイビングショップに相談されることを強くおすすめする。
高難易度で無理め、知る人ぞ知る「悪魔の館」
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魔王の宮殿に引き続き、こちらも宮古島の下地エリアにある洞窟ポイント。ただし、難易度はこちらのほうが圧倒的に高いため、リクエストしても断られることが多い難攻不落のポイントとしてダイバーの間で密かにその名を轟かせている。
それは、コース内容を見ていただければお分かりいただけるかと思う。
水深約35mにある洞窟の入り口からしばらく平行潜水し、水深0mの“とある空間”まで垂直浮上で目指す。それから、エキジットのために再度水深約35mまで潜水し、洞窟の入り口からボートへ向かうというハードな内容なのだ。泳ぐ距離もなかなかにあるらしく、ライトを消せば漆黒の闇状態になる場所も。
確かな中性浮力と耳抜きのスキル、そして何が起こっても対処できるセルフリカバリースキルがなければ、不可能なポイントだといってよさそうだ。
また、“とある空間”にこそ「悪魔の館」と名付けられた所以たる秘密が隠されているらしく、宮古島常連ダイバーも「まさか宮古島にこんなところがあるなんて知らなかった」と唸るほど。見られる景色もお見事。
試練を積んだ猛者の方はぜひ挑まれてみては?
ちなみに悪魔の館付近には、泡盛をまろやかな味にするために寝かしつける“貯蔵ポイント”があるらしい。見つけても勝手に持って帰らないように(笑)
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宮古島の海底に貯蔵した泡盛は、まろやかで美味しかった!▼
https://oceana.ne.jp/from_ocean/44552
海外編
「悪魔の穴」って何の穴?謎に包まれたダイビングポイント
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デスバレー国立公園
最低気温で30度、真夏は45度は当たり前、暑い時は50度を超えるという灼熱地獄には、ポッカリと空く「悪魔の穴(devils hole)」があるという。
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悪魔の穴
その穴は、アメリカ合衆国のカリフォルニア州(※)にあるデスバレー国立公園内にあり、中を覗くと淡水の水中洞窟になっている。表面積は長さ約22 m、幅3.5 mとかなり小さいが、水深は130m以上あると推測されているだけでまだ不明。
いわゆるケーブダイビングポイントで、天井がある環境であっても太陽の光が指す「カバーン」に分類されているようだ。
エントリーしてからは、二人がギリギリ並べるくらいの狭い両壁が続き、それからは斜めに落ちるように潜行していく。
また、酸素濃度が極めて低く、水温は平均約33度という特殊な環境は、生物にとっても過酷なようで、約80種類程の藻と無脊椎動物、そしてここにしか生息しない絶滅危惧種「キプリノドン」と呼ばれる体長1cmほどの魚くらいしかいないとか。絶滅危惧種の保護もあって、一般ダイバーがレジャー目的で楽しむのは難しそうだ。
とにかく解明されてないことが多く、神秘のヴェールに包まれていることから、悪魔的ダイビングスポットだといえよう。
※一部ネバダ州
悪魔の泉
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こちらは「悪魔の泉 (devil’s Springs)」と呼ばれる淡水の洞窟ポイントで、アメリカ合衆国フロリダ州ゲインズビル町のジニースプリング公園内にある。地下水脈から造りだされた泉の透明度は格別で、水面鏡のようになんでも写すという。
悪魔の泉は3種類で、それぞれ悪魔の目、悪魔の耳、小悪魔と命名されているそうで、すべての泉を合わせると全長10kmにも及ぶとか。水脈は迷路のように複雑に絡み合っており、完全なるオーバーヘッド環境なので、ケーブダイビングの訓練を受けた資格保有者に限られるそう。
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悪魔の耳を上から見た図。確かに耳にみえる⁉
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悪魔の泉だけど神々しい。あ、悪魔ってもともと神?
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奥に映っているダイバーが悪魔に見える
げに恐ろしき悪魔の泉。挑戦するなら悪魔のドアならぬケーブダイビングの門戸をたたくところから始めてみては?
様々なシチュエーションで我々を待ち構える悪魔的ダイビングポイント。まずは、アドバンスオープンウォーターレベルからチャレンジできる、宮古島の「魔王の宮殿」から攻めてみるのもいいかもしれない。