ラフティング×ゴミ拾い!海に流れる前に水際で食い止めるイベントに参加してきた
頑丈なゴムボートに乗って川を下るスリリングな遊び“ラフティング”を楽しみながら、川まで清掃してしまう「青梅リバークリーンマラソン」が、御岳渓谷を望む東京都多摩川にて開催された。
このマラソンイベントの発起人で、青梅市内でリバーアクティビティのサービスを提供する柴田大吾さんは、川も海も愛する男。
「毎日のようにリバーアクティビティをしている自分たちには川を綺麗にする責務がある。そして、川は海に繋がっている。ゴミが海に流れる前に水際で食い止めよう!」
ダイバーだけでなく、川を愛するパドラーたちによる清掃活動も盛り上がっているようで、同じく海も川も愛するライター・染谷もこの想いに同調し、参加をさせていただいた。それでは早速、参加レポート、いってみよ~!
【目次】
タイムではなくゴミの総重量が勝敗を決める!
「青梅リバークリーンマラソン」とは?
このイベントの面白いところは、ゲームを楽しみながらゴミ拾いもできること。イベント名は「リバークリーンマラソン」となっているが、参加者たちは、上流のスタート地点から下流のゴール地点までの15キロ区間を川下りしながら、タイムではなく途中拾い集めたゴミの総重量で競うのが特徴だ。
ただし、重さのないゴミが軽視されないよう、ボーナスポイントとして数字が書かれたアヒル人形が川辺に設置されており、これに書かれた数字がそのままゴミの重量に加算される。
ほか、同じメーカーの缶コーヒーやペットボトルなど、デザインが同じペアを見つけた場合もボーナスチャンス!1ペア(2個)でプラス10kg、それ以降は1個増えるたびに5kgが成績に加算される、といったように、ゲームを楽しめる工夫が面白い。
また、ラフティング初心者が多い艇には、ラフティングガイドが同乗するので、初めての方でも気軽に参加できるイベントとなっている。
受付をして川辺に集合!
スタート地点の川辺には、13艇ものラフティングボートが大集結!参加人数は55名にもおよび、チーム数は13組となった。
はじめに、柴田さんからのご挨拶。
「選手のみなさん、今日の目的はゴミ拾いをして川をきれいにすることですからね〜」
とはいえ、勝負事であるからには気合が入るもの。
スタート地点は、表面では穏やかな顔をしつつも、内心「勝ちたい!」と思う選手たちの気合でむんむん。
3、2、1スタート!マラソン&ゴミ拾い開始
柴田さんの合図で一斉スタート!
川を下りながらも、川中のゴミを見つけたり、川岸に立ち寄ったりしながら、ゴミを拾ってゴムボートに載せていく。
大人も子供も必至になってゴミを拾うのだが、特に大の大人が泥だらけになりながら必至にゴミを探す様は見ていて眼がしらが熱くなってくる(笑)
バラエティに富んだ給水所でエネルギーチャージ
スタートからゴールまでの15キロ区間には要所に給水所が設けられており、水だけではなく、甘酒や豚汁、おにぎり、BBQといった軽食も用意されているのがうれしい。
景色を楽しみながら川下り
川下りをしていると、御岳渓谷の自然の豊かさ、清らかな渓流にハッとする。
「きれいだなぁ」
ゴール!ゴミの総重量は?
15キロにもおよぶマラソンもいよいよ終盤。ゴール地点で待っていてくれるスタッフさんたちのところへ、続々と選手が到着。約4時間の競技時間もあっという間に感じられた。
チームごとにゴミをまとめて、計測!
当チームのゴミの総重量は124.2キロ(ボーナスなし)!これは入賞も期待できそう。
13チーム全体のゴミの総重量は2,252.5kg!
13チームすべてのゴミの総重量が出そろい、柴田さんから順位発表が行われた。
1位は393.5キロ(ボーナス30キロ)だったというから驚き。
当チームは、入賞を期待したものの、11位という結果に。
13チーム全体のゴミの総重量は、なんと2,252.5kgにもおよび、前回大会の1.331kgを大きく上回る記録となってしまった。
大会後は、心地よい疲労感と苦労しながらゴミを拾った達成感、そして連帯感までも生まれていたように感じた。
「純粋に楽しい」。
そんな声が自然と聞こえる気持ちの良い大会だった。これから、リバークリーンマラソンの輪が日本全国に広まっていきますように!
御岳カップ実行委員会 実行委員長 柴田大吾さん
ラフティング元日本代表。御岳渓谷でリバーアクティビティのサービスを提供するほか、主催するイベントや大会を通して川の魅力を発信している。「御岳から羽田まで多摩川をキレイに」を目標に掲げ、リバークリーンをライフスタイルとする。
●みたけレースラフティングクラブHP:https://mitakerc.net/