悪いことしていないのに、すいません?〜あっこのワンポイント・ダイビング英会話〜

I’m sorry. / Thank you. / Excuse me.
アイム・ソーリー/テンキュー/エクスキューズ・ミー

みなさんこんにちは。
前回に引き続き、またまたよく使う挨拶です。
この3つのフレーズ、使い分けできてますか?

日本語だと「すいません」はいろいろな状況で使えますよね。

店員さんを呼ぶときも「すいませーん!」(①)。
落し物を拾ってもらったときも(②)、
迷惑をかけてしまったときも、「すいません」(③)。

あいまいさが美徳とされる日本語の便利な言葉の1つですが、
「すいません」のつもりで”I’m sorry”と言ったら、
使い方を間違えていて変な顔をされてしまった、ということにもなりかねません。
(※丸数字は下の説明や例に照らして読んでください。)

“I’m sorry”は「ごめんなさい」。
自分に非があった場合に、謝るときに使います(③)。
感謝の意味で「すみません」と言いたいなら”Thank you”です(②)。
謝罪や感謝の意味でない「すみません」には”Excuse me”を使ってほぼOKで、人の注意をひきたい場合などがこれにあたります(①)。

ただ、謝るときは”I’m sorry”が基本なのですが、一部例外があります。

肩がぶつかってしまったときや、足を踏んでしまったとき、
大きなくしゃみや咳、おならやゲップをしてしまったときなど(笑)、
軽く「失礼!」と言いたいときは”Excuse me”で十分です(④)。

“I’m sorry”と切り出してしまうと、
何か悪いことが起こったのか、と相手が身構えてしまうかもしれません。

たとえばダイビングなら、ガイドさんを呼びたいときは”Excuse me”(①)、
タンクがぶつかったりフィンを踏んでしまったときも”Excuse me”です(④)。
エントリー前にカメラを渡してもらったときは”Thank you”(②)、
寝坊してブリーフィングに遅刻してしまった場合は”I’m sorry”です(③)。

ダイビング英会話「I'm sorry」

少し脱線しますが、「それはちょっと」などの他のあいまいな表現も、直訳してしまうと意味の伝わらない英語になってしまうことがあります。

たとえば、「次のダイビングは最大水深30mだけど、大丈夫?」と聞かれて「それはちょっと・・・(行きたくない)」と言いたい場合。
“Just a little…”と答えてしまったら、「少しだけ大丈夫」ということになり、少しなら行ってもいいという意味になってしまいます!

頭では分かっていても、とっさのときに間違えがちな使い方。
些細なことに思えるかもしれませんが、簡単な言葉なだけに使い方を間違えると大きな誤解を招くことになるかもしれません。

英語はあいまいな表現をあまり好まない言語ので、意味を考え、あいまいでない言葉に置き換えてから訳すと間違えにくいかもしれませんね。
悪いことをしていないのに謝ることにならないように!(笑)

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PROFILE
広島県生まれ。父親の転勤で小中学生時代の6年間をアメリカで過ごす。
東京大学農学部卒業後、翻訳会社勤務を経てフリーランスの翻訳/通訳者となり、現在は技術系の翻訳やエンターテインメント業界での通訳を主としている。

特技はどこでも現地人になじむこと。
言葉は違っても心は通じるはず!と勝手に思い込み、笑顔で入りこんでいきます。

好きな海はミクロネシアのチュークと御蔵島。
この出会いがダイビングを始めるきっかけとなり、いまではすっかり魅了されています。
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