伊豆海洋公園にジンベエザメが出現! ~初めての遭遇が伊豆というミラクル~
2017年9月15日(金)、伊豆海洋公園ダイビングセンター(IOP)にジンベエザメが出現しました!
遭遇したのはルビーナダイバーズの小林美恵子さん。
早速、詳しくお話をお聞きしました。
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伊豆海洋公園のどのあたりで遭遇したのでしょうか?
小林さん
オクリダシの入江から1の根に向かう途中、水底5m付近の浅場で、水深2mくらいです。
最も近い岸から20mも離れていない場所でした。
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そんな浅場に!
遭遇した時の状況を詳しく教えてください。
小林さん
安全停止の終盤、ボラの大群が通過したので、それを見ながら入江の出口付近まで移動しました。
なにげなく水面を見ると、ビニール袋が漂ってたんです。すでに安全停止を終えいつでも浮上できる態勢にあったので、一旦水面近くまで浮上しビニール袋を回収することにしました。
人間の捨てたゴミを海洋生物が誤飲してしまうケースが深刻な事態になっていることは、とても悲しく、ガイド中でも可能な限りゴミは拾うように普段から心がけています。今回もその一環で、たまたま浮上しただけだったんですが……。
ゴミを回収して、再潜降中に、ふと横を見ると、体長5mほどのジンベエザメが悠然と泳いでいるではありませんか!
真下には別グループのダイバーがいて、気付いていないようでした。
ジンベエザメがその上を通過しようとしていたので、慌ててベルを鳴らし、周りの人達に知らせ皆で追いかけました。
透視度が10mほどの視界でも、肉眼でかなりはっきり見えたので、おそらく5mくらいしか離れてなかったと思います。
海外に行っても一度もジンベエを見たことがなく、それがホームの伊豆海洋公園で見れたことに嬉しさと驚きでいっぱいです。
エキジットしてからも、みんなで大興奮でした。
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日頃の行いがよかったからでしょうか。
これまで、伊豆でこのような大物を見たことはありますか?
小林さん
マンボウ、マンタ、イルカ、ニタリ、ハンマーヘッドなど。
ダイバーに人気の大物はカジキとクジラ以外たいてい伊豆海洋公園で見ています。
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なんと! そんなに見れているとは驚きです。
夢が広がりますね。
小林さん
実はこの数日前に、富戸の定置網に子供のジンベエザメが入ったとの話を聞いていました。
もしかしたらその子が迷い込んできたのかもしれませんね。
伊豆でジンベエザメなんてなかなか会えるものではないと思いますが、ホームグラウンドで1年通じて潜っているとこんな出会いもあります。
海は繋がっているということを、改めて実感させてくれますね。
小林さん、ありがとうございました。
(写真・情報提供/ルビーナダイバーズ 小林美恵子さん)
■プロフィール
ルビーナダイバーズ
インストラクター 小林美恵子
伊豆海洋公園をメインフィールドに、少人数制ガイドを行っているダイビングショップです。
旬な情報をお届けするため、大好きなホームグラウンドの伊豆海洋公園に暇さえあれば潜ってます。
IOPダイビングセンターのFacebookページにも時々投稿していますので、よかったらそちらも覗いてみてください。
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