【動画あり】手に汗にぎる。クサフグの集団産卵がほぼ命がけ!〜神奈川県三浦半島〜
2019年6月5日夕方に、神奈川県三浦半島の荒井浜海岸にてクサフグが産卵するという情報をキャッチ。
現地ショップ・Sea Zoo miuraの戸井田静さんより情報を得た堀口カメラマンは、現場へ駆けつけ、撮影に成功したとのこと!
しかし、フグの産卵って?
クサフグの産卵シーズンは5月下旬から8月上旬。
大潮を中心とする前後2~7日間、夕方の満潮前に見られることが多いといわれています。
そして、その産卵がちょっと変わっていて
波打ち際で行われます!!!!
水がないと生きれない魚類が、そんなところで産卵するとなると、どうなるのか?!
それでは、命がけのクサフグの産卵シーンをご覧ください。
メスもオスも両方必死!
命がけで産卵するクサフグたち
産卵前、海中ではクサフグたちがソワソワしながら、波打ち際付近に集まり出します。
オスのクサフグが、安全確認のためきちんと偵察にくるそうです(やさしい)。
クサフグは、まずメスが産卵し、そこにオスが放精するというちょっと変わった産卵方法。
なので、人間の出産は基本的に女性ががんばりますが、クサフグはオスもメスもどっちも必死なのです。
しかも、波打ち際にやってくるのはほとんどがオス。1匹のメスの産卵を狙って、10匹以上のオスたちが追いかけてくるんだとか!(まさにハーレム状態?)。
そして、産卵の時間に。
波とともに、フグたちが打ち上がっていきます!
ぜひ、動画でも見てください。
壮絶さが伝わります。
え、干からびないのかな? これ自殺行為じゃ・・・
と、とても心配になりますが、堀口カメラマン曰く、ちゃんとほとんどのフグが海へ帰っていったそうです。
帰れなくならないように、ちゃんと考えて行動しているとのこと。
たくましすぎる!
でも、なぜ、わざわざそんな危険な場所で産む?
みんなが思ったと思いますが、じつはまだその理由は明らかになっていないそうです。
そんな謎めいたクサフグの産卵習性。
たくましくて可愛い赤ちゃんがたくさん産まれますように……
(写真・動画・情報提供/堀口和重)