「一人前ダイバーって何本から?」アンケート結果発表

カップルダイバーのシルエット(撮影:越智隆治)

先日、行ったアンケート「一人前のダイバーの経験本数って何本くらい?」の結果が出ました。

一人前のダイバーって何本以上?

  • それ以上 (3%, 10 Votes)
  • 1000本 (2%, 6 Votes)
  • 800本 (1%, 4 Votes)
  • 500本 (5%, 21 Votes)
  • 300本 (8%, 32 Votes)
  • 200本 (16%, 63 Votes)
  • 150本 (3%, 11 Votes)
  • 100本 (47%, 185 Votes)
  • 80本 (2%, 9 Votes)
  • 50本 (11%, 44 Votes)
  • 30本 (1%, 4 Votes)
  • 10本 (1%, 2 Votes)

Total Voters: 391

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その一人前のダイバーだと思う本数より、自分の経験本数は上?下?

  • その他 (1%, 2 Votes)
  • 同じくらい (6%, 23 Votes)
  • (36%, 136 Votes)
  • (57%, 212 Votes)

Total Voters: 373

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最も多かったのが100本で、やはりというべきか、ダイバーにとって“100本”はひとつの重要な意味を持つ数字のようです。

ただ、経験上、その意味は、経験や立場でとらえ方が違います。

ダイビングを始めたばかりのころは、100本という数字は途方もなく遠い存在で、100本も潜っている人を見ると「すげぇ!」と、ひとつの目標となる数字でした。

ですので、見上げる立場からすると、100本も潜れば一人前という意識があるのかもしれません。

実際、ガイドなど、プロに聞いても、初対面のゲストを受け入れるとき、とりあえず100本の経験があると、それなりに安心するという声を聞きますので(あくまで、“それなり”にです)、やはり100本は一定の基準となっているようです。

ただ、逆の見方もあって“100本ダイバー注意説”も。

数千本、数万本、潜っているガイドから見ると、100本ダイバーは一人前というより、“自分のことは自分でできる”という意味合いに近いのですが、100本ダイバーは、特にストレスなく潜れるようになっているものですから、妙な万能感を持ったり、謙虚さを忘れる時期ともいわれています。

例えば、ブリーフィングで、ガイドが「ロープにつかまって潜降してください」と言ったにもかからず、「俺はフリー潜降できるもんね」とでも言わんばかりにフリー潜降して、流されたり、透明度が悪くてはぐれたり…。

今回のアンケートでは、一人前のダイバーだと思う本数より上の人、下の人、同じくらいの人などいろいろですが、まだ100本に到達していない人から見ると、100本はひとつの目標で、100本を過ぎた人から見れば、100本はまだまだで、200本、300本、500本という意識のような気がします。

あくまでアンケートと経験を合わせた感想のような分析ですけどね。
ちなみに、ざっくり自分が思うレベルは以下な感じ。

◆100本=自分のことは自分でできる=一緒に潜っても手がかからなそう

◆300本=他人のことを気にかけられる=一緒に潜っていて「ちょっとだけこの人よろしく」って頼めそう

◆500本=一人前のダイバー=横目線でバディ潜水ができそう

◆3000本以上=自分より経験本数が上=いろいろ話して記事のネタを拾いたい(笑)

ランクでいえば、ダイブマスター以上だと、一人前のダイバーって感じです。

まあ、5000本くらい潜っている最強のオープンウオーターと呼ばれるダイバーがいたり、300本でも驚くほど下手で、あえて本数を隠している人がいたり、講習終わったばかりなのに、なんだか一人前のたたずまいのダイバーがいたりと、人によってまったく違うことも事実なので、いつになっても謙虚に潜りましょう…。

なんてつまらない結論もどうかと思うので、別の角度から、やっぱり100本はダイバーにとってもひとつの成人式のようなものなので、盛大にお祝いしましょう! 

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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