耳に水が入る不快感が苦手なダイバーにオススメのマスク
先日、“耳ぬきがしやすくなるマスクの嘘”について書きましたが、効果的な使い方もあります。
ちょくちょくいただくご質問に合わせて、おなじみ、三保耳鼻咽喉科院長の三保仁先生にその効用をお聞きしました。
Q.
ダイビングをするときに、耳の中に水が入って音が聞こえづらくなります。
エグジット後にとんとんすれば水は出てきますが、不快感も結構あったり……。
以前、オーシャナ、というより三保先生が綿棒はよろしくないとおっしゃっていたので、綿棒も使えないですし、どうしたらいいのでしょうか?
A
ご存知の通り、耳栓をしてしまうと外耳道スクイーズを起こして鼓膜に穴があくので、ダイバーは耳栓をできませんね。
耳の穴が大きくてまっすぐな人は、確かに外耳道に水が入りやすいものです。
実は私もそうです。
しかし、時には気になる事がありましたけれど、何千本か潜っているうちに、いつのまにかまったく気にしなくなってしまいました。
人によって慣れるまでの時間は異なると思いますが、だいたい100本くらいになると、そういったことを訴えるダイバーがあまりいなくなるので、そこら辺が慣れるまでの一つの目安かな?と思っています。
音の聞こえ方が変わる事は、全然聞こえないわけではないので、水中ではさほど問題にならないでしょう。
それでもどうしても、という方には、まずはフードをかぶる事をオススメします。
聞こえが多少悪くなりますが、耳の中に水が入る不快感はありません。
耳の位置に小さい穴をあけておけば、ちょっとはましに聞こえます。
でも、「南の島で、3mmワンピースで潜っているのにフード? 勘弁してよ」などという方もいるでしょう。
そんな方には、耳の部分をカップ状のもので覆うことができるマスクが最適です。
先日、オーシャナでもご紹介したとおり、「耳抜きを良くするマスク」と言ううたい文句としては間違っていますが、外耳道スクイーズを起こす事なく、耳に水が入らなくなる事は確実です。
正しい使い道を知っていれば有効なマスクですので、水が入ってくる不快感が苦手な方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。