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ダイビング器材はいつまで使える? BC保管のちょっとしたコツ閲覧無制限

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オーストラリアでのボートダイビング、ジャイアントストライドエントリー(撮影:越智隆治)

ダイビング器材はいつまで使えるのか?

よくいただくご質問のひとつです。

もちろん、その商品自体の持つ耐久性、使用環境、使用頻度、扱い方によって異なってきますが、シンプルな回答としては、“部品の製造がある限り“といえると思います。

部品があれば修理ができる、修理ができるうちは使える、というわけです。

製造が終了になり、汎用部品の流通もない部品交換を必要とする故障が生じた段階で、修理不可能となります。

また、部品はあるけれど修理費用が高額になる場合は、買い替えと比較検討されることが一般的です。

生地ものは金属よりも劣化が早いため、BCジャケットはレギュレーターに比べて寿命が短いといえます。

BCの買い替えのタイミング

BCジャケットですが年数を経て使用を重ねた後、最後にどうなるかご存知でしょうか?

こんな風に縫製部からエアー漏れをしたり、
BCからエア漏れ(撮影:高尾)

はたまた、生地の表面からエアーが沸き出てきます。
BCからエア漏れ(撮影:高尾)

ひどくなるとジャグジー状態です。

「まだエアーが入る状態なら使えますか?」というご質問を受けることがありますが、安全上、使用に差し支えがあるため、使用することは推奨できません。

エアー漏れが始まっているということは、劣化しているという証。

最初は少量のエアー漏れから始まりますが、徐々にエアー漏れの範囲と程度が広がっていきます。

“徐々に“だけであればまだいいのですが、フロート体が突如パーンと破裂するケースもあります。

もしダイビング中に破裂したら、一気にBCジャケットが萎んでしまいます。

突如浮力を失うと……。

ウエイトを捨てて、浮力スピードをコントロールして急浮上せず、水面まで安全に上がり、エキジット(水から出る)まで浮力確保ができますか?

非常にハイリスクですよね。

以前、Cカード協議会の安全対策セミナーを受講させていただいた際にも、「ダイビング事故の多くは水面で起きている」「この事故で助かった要因は十分な浮力確保ができたことだった」というお話を聞き、改めて浮力確保の重要性を痛感した次第で、BCDのコンディション維持は非常に重要であると思います。

BCジャケットですが、生地にピンホールが開いた場合はパッチ修理ができるのですが、フロート体がダメになり、生地落ちしてしまった場合は修理できません。

厳密に言えばできるのですが、メーカーに送って縫製をすべて解き、新しい生地で縫製し直すわけで、新品のBCを製作するよりも手間がかかるため、新品のBCを購入するよりも費用が高額になります。
そこで、ほぼ皆さま買い替えをされるというわけであります。

BCを保管する時のコツ

長く、良い状態を保つコツのひとつとして、BCの保管時に「少しだけBCジャケットに空気を入れておく」というポイントがあります。

抜き切った状態で長期放置すると、内生地同士が癒着することがあるからです。

エアーを入れたとき、それが無理に剥がされることになり、パーンと大きな音がして萎んでしまうというケースもあります。

逆に、パンパンにして置いておくのも、生地に負担がかかるので、少しだけ空気を入れて保管しておくのが一番よいと思います。

適切な使用方法を知り実践する、面倒くさがらずに手入れを行う、正しく保管する、そうすることで使用可能年数は違ってくると思いますので、ぜひ愛着を持って大切に器材をご使用くださいね。

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