ソーラー充電式ダイコン・IQ1202 DC Solarを越智隆治が数ヶ月間使用しての感想

TUSAのダイブコンピュータIQ1201DS Solar(撮影:越智隆治)

TUSAIQ-800IQ-850とIQシリーズを長く愛用してきていて、ダイブコンピューターは、どちらかと言うとダイビング中のみに付けるもので、日常生活では腕時計なども身につけなくなっていた。

文字が大きくて見やすいということで、愛用していたこともあるのだけど、自分のここ数年の撮影スタイルのメインが、ダイビングよりもスキンダイビングの比重が増えてきたこともあって、大きなコンピューターよりも、腕時計感覚で日常でも常に身につけていられる軽量な物が欲しいと思っていたタイミングで、IQ1202 DC Solarが発売された。

TUSAのダイブコンピュータIQ1201DC Solar(撮影:越智隆治)

IQ1202を使ってみたいと思ったのは、

  • 1.軽量で腕時計感覚で日常でも使用できる。
  • 2.ソーラー充電式で電池交換の必要が無く、海外での電池切れの心配や、電池交換時の水没の心配が無い。充電レベル警告もあるので、充電不足になる心配もあまりない。

という2項目が大きな理由だった。

実際に数ヶ月間使用してみて、今までのIQシリーズ以上に、自分がロケ時に使える機能があり、かなり有効に利用している。

3.コンパス機能(COMP)

水中だけでなく、撮影時には、陸や船上で方位確認することが多く、良く利用している。特に太陽の位置以外にまったく目印になるものが無い外洋にいて、イルカやクジラを探しているときなどに、重宝している。

4.ワールドタイム機能(WT)

毎月のように海外ロケに出ていると、今までのダイブコンピューターでは、時間帯をある地域で設定し直すと、そのままにして次のロケ地に持って行って、設定変更しないで使用していたりした。
ちゃんと設定し直せば良いだろうと言われればそれまでなのだけど、元々ずぼらな性格なので、ついつい忘れてしまっていた。
なので、どこの時間帯の設定になっているのかさえわからない状態で潜っていたことも多かった。

IQ1202のワールドタイム機能は、日本時間が小さく上に表示されつつ、現在いる時間帯の表示が表示されるので、日本時間と現地時間の時差も確認しやすくて、便利。

TUSAのダイブコンピュータIQ1202 DC Solar(撮影:越智隆治)

特に現地から日本への連絡をしたいときにすぐに時差比較して連絡時間を決めれるのが、役に立っている。
何かの拍子にボタンが押されてしまうと、すぐに時間帯表示が変更してしまうから、願わくば、設定した時間帯が、簡単にロックや解除できる機能がるとさらに使い易いかなと思う。

5.タイマー機能(TMR)

息を止める訓練をするときに、たまに利用している。
1分や2分、3分などにタイマー設定してアラームが鳴るまで、時間を気にしないで息を止めていられるから、便利。

6.ストップウォッチ機能(STW)

クジラの撮影中に、潜行してしまったクジラの潜行時間を計るのに利用した。
多くのクジラは、その個体の違いや状況によって、一概には言えない事もあるけど、潜行時間をだいたい同じパターンで繰り返す場合が多いので、それを計測するのに、有効に利用できた。

IQ1202に変えて、自分が有効に活用できている機能は上記の6項目といったところだ。

実は、まだそんなにダイビングでは使用できていなくて、もっぱらスキンダイビングでの撮影に利用している。
多機能で、ダイビングモード設定など、ボタン操作が以前の機種よりも複雑な部分が多くなったために、多少戸惑ってはいるけど、これから多く利用して、ボタン操作もしっかり覚えていこうと思う。

実は、このIQ1202、すでに今年の生産台数分は完売しているそうだ(※市場では入手可能)。
それくらいに人気のある最大の理由は、やはり電池交換不要のソーラー充電式だからだと思う。

ということで、僕が書いたこのレビューは、IQ1202のダイブコンピュータとしての機能には触れていないが、それは稲取マリンスポーツセンターの樋口さんのレビューを読んでもらえればと思う。

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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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