道産子ダイバーから聞いた海のお話「オーシャナ・パーティーin北海道」開催レポート
2013年2月12日(水)、北海道・札幌の京王プラザホテルで「オーシャナ・パーティーin北海道」を開催。
平日にもかかわらず、およそ40名の道産子ダイバーたちが集まり盛り上がりました。
■協力/TUSA
乾杯の後はすぐにスライド・トークショー。
これまで潜ってきた100を超える海の中から「海の話なんでもベスト3」をテーマに、体験談を越智カメラマンの撮影した写真と共に40分ほど話させていただきました。
皆さん、ツッコミあり、笑いあり、感嘆の声ありと、こうした講演ではこれまでで一番活気のある盛り上がりをみせる上映会となりました。
「取材中の怖かった体験談ベスト3」や越智カメラマンのクジラなど海獣系の写真への興味が高かったように感じました。
上映後、「潜りに行きたくなりました!」「あんな海があるなんて」と言っていただいたのは嬉しかったですね。
上映会の後は、ダイバーの皆さんとの交流会。
こちらも道産子ダイバーに興味津々で、質問を受けるより、むしろ取材モードで根掘り葉掘り聞いてしまったのですが(汗)、おもしろかったお話をいくつかご紹介します。
■やっぱり、寒さに強い⁉
夏の海はウエットでいけるほどの水温とはいえ、やはり本州に比べれば低い。
僕の感覚ではドライとウエットの境目は20度ですが、北海道ダイバーは15~17度辺りかなと。
また、沖縄に潜りに行った時に、ガイドが「今日は寒いですよ~」と言っている中、Tシャツ・短パンで潜って驚かれるなど、ちょっと欧米テイストな道産子ダイバーでした(笑)。
■アイドルはやっぱりあいつ⁉
トドや流氷などスペシャルなダイビングだけでなく、いわゆる普通のファンダイビングも盛ん。
関東ダイバーが伊豆に行くように、関西ダイバーが紀伊半島に行くように、札幌ダイバーは2時間ほどの積丹半島が定番。
やっぱり色がある生物が人気のようで、ダンゴウオは鉄板でしたが、「コブダイの幼魚はオレンジで目立つ!」「アイナメがきれい!」「イシダイの赤ちゃんが可愛い」というのが北の海っぽいなーと思ったのと同時に、「やっぱり、結構地味なんですね」と失言(笑)。
しかし、積丹に通い続けている方が作ったフォトブックを見せていただくと、積丹ブルーと呼ばれる美しく豊かな海が広がっており、襟をただしました。
ミナミハコフグの幼魚など、南のアイドルがやって来きますが、黒潮ではなく対馬海流に乗って来るのもおもしろいですね。
■夏の北海道はいい!らしい
皆さんが口をそろえるのが「夏に潜りに来てください!」。
ウエットスーツで潜れる海はもちろん、積丹の夏といえばウニ!
積丹ブルーで遊んで、ウニ丼をたらふく食べてって、考えただけでよだれが……。
ポセイドンの工藤さんも「羅臼(らうす)の夏もおもしろいんですよ~」と言うし、アビイウェーブの大川さんも夏の積丹の魅力を何度もレポートしてくれています。
北海道にウエットスーツで潜れるシーズン到来、透明度も20m! | オーシャナ
夏の北海道、潜りたい!(>_<) ■マイタンクで潜るセルフダイバー
セルフダイバーも結構いらっしゃっていましたが、驚いたことに、皆さん、マイタンクを持っていました。
今では珍しいですが、チャージしてくれるところが結構あるそうで、漁師さんの理解のもと、古き良きダイビング環境が残っているようです。
セルフダイバーさんたちの身にまとう雰囲気は、伊豆に熱心に通うダイバーたちのそれに似ていましたが、冬の寒さが結構違うかも(笑)
まだまだいろいろお話は聞いたのですが、いずれ機会があれば紹介します。
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パーティーの最後は、「ダイビングあるある」クイズ大会。
こちらも大いに盛り上がり、男性と女性、それぞれの優勝者には、TUSAより、イチオシのマスクがプレゼントされました。
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ということであっという間の2時間。
なぜか、乾杯で締めるという札幌の風習にならって、乾杯!
感じたのは、皆さんとても積極的だということ。
「この機会に、ダイバー同士で海の話をして楽しもう!」という気持ちが伝わってきて、和やかかつ賑やかで、終始とても活気のある雰囲気でした。
その辺でなるほどと思ったのが、「北海道って、意外とダイバーが集まるイベントってないんですよ」という参加者の言葉。
確かに、東京ではしょっちゅうダイバーが楽しめる企画や写真展をやっていますが、札幌だけでなく、地方では、そういう企画は少ないのかもしれませんね。
札幌も含めて、またいろいろな地方でこういうイベントを開催したいと思いました。
札幌の皆さん、ありがとうございました!
今度は、海でお会いしましょう。
【参加していただいた札幌ダイバーの皆さん】