3人の水中写真家がマクロの魅力を語った「パプアニューギニアナイト」参加レポート
2015年4月8日(水)、東京銀座にてパプアニューギニアナイトが開催されました。
パプアニューギニア政府観光局主催のこちらのイベントは、募集開始から約3時間で満席になってしまうという、超人気イベント。
今年も「すでに満員で行けなかった~」と嘆く声を私の周りでさえ何件か聞きました。
さて、そんなパプアニューギニアナイト、毎回ゲストスピーカーがスライドショー形式でパプアの魅力をお伝えするのですが、今回のテーマは「マクロ」。
ゲストスピーカーには水中写真家が3名、ナビゲーターには、初代パプアニューギニア・ダイビング大使に任命されていた鎌田多津丸さんをお迎えしての豪華なプレゼンテーショが繰り広げられました。
【ゲストスピーカー(五十音順)】
■石川肇氏
■中村卓哉氏(パプアニューギニアダイビング大使)
■古見きゅう氏
はじめにマイクを取ったのは、古見きゅうさん。
「ギンガメやハンマーなどはわかりやすいし、インパクトがある。でもこういう場面(ヤギやサンゴが綺麗な写真を見せながら)でも、よく見てみたり、少し待っていたりすると、ほら! カエルウオがやってきたりするんですよ。パプアは生態が豊富だから、いろんなコラボレーションができます。“シチュエーション”を想像できることが楽しいです」と目をキラキラ。
先日お邪魔した写真展でも、「目線を変えてみることが大切」と話してくれました。
次は、前回のパプアニューギニアナイトでダイビング大使に任命された中村卓哉さん。
「レーシースコーピオンフィッシュは15分粘ってあくびのシーンを撮影しました。
でもそれも、パプアの固有種だからこそ、そこに当たり前のようにいるから粘れる生態。そういう撮影をしてみるものいいと思います」
パプアニューギニア・ダイビング大使だけあって、生態の奥深くまで観察しているさすがな内容。
思わず首を縦に振りながらメモを取りました。
最後は、石川肇さん。
動画も得意とする石川さんらしく、20分の持ち時間ぴったりに合わせた動画を作成してのトークが炸裂でした。
トゥフィ、ロロアタ、アロタウ、リセナンなど、パプア全域の紹介をする動画は、ゲストをバーチャルトリップへいざない、あっという間に20分が終了。
マクロがテーマではありましたが、がっつりとマンタやサメ、バラクーダもご登場。
でもすごいものはすごい。
ゲストも、おお~と感嘆の声を上げていました。
人気の秘密は食事にもあり
パプアニューギニアナイトが人気の秘密には、食事のクオリティーの高さにもあります。
ゲストのトークショーが終わると食事タイムになるのですが、今か今かと待ち望んでいるわけで、解禁されればフードのまわりは一瞬にして長蛇の列。
ビールをはじめ、ドリンクも飲み放題でありながら海好きの人もわんさか。
新しい出会いもあって楽しいわけです。
極め付けは、無料宿泊券が当たる、じゃんけん大会
食事のあとは、それぞれのリゾートご招待券があたるじゃんけん大会。
じゃんけんに勝つだけでリゾートへ招待されるわけですから、3時間で満席になるのは当たり前かもしれません。
パプアニューギニアナイトは参加者全員にお土産があるので、じゃんけんに負けたとしてもあまり悔しい感じもせず、皆うきうきと帰っていきます。
特に今回は、参加者全員に古見きゅうさんより最新の写真集がプレゼントされ、皆大喜び。
言い忘れていましたが、このイベント、これだけ贅沢で、なんと無料!
次回からは2時間くらいで満席になりそうですね。
マックス・ベンジャミン氏も来日、皆が語るパプアの魅力とは
パプアニューギニア・キンベにあるリゾート、「ワリンディプランテーションリゾート」のオーナーで、パプアニューギニア・ダイビング協会会長のマックス・ベンジャミン氏にもお話を聞きました。
――パプアニューギニアのどんなところが好きですか?
「パプアニューギニアは、とにかく海が綺麗。それを多くの方に見てほしいと思います。
手が付けられていない自然が残っていること、それこそが魅力だし、好きなところです」
今回のゲストスピーカーの方にも同じ質問をしてみました。
■中村卓哉さん
「ありえないくらい浅いところで、ありえない生き物が生息している、奇跡のような場所だと思います。今回のテーマのマクロという観点で言えば、マクロで撮れないものはないと思います。」
――どうしてですか?
「ビスマルク、コーラルシー、ソロモン海の3つがあることが大きく関係していると思います。それぞれ個性のある海なので、ハイブリッド系が多く生息しているとても恵まれた海。まだまだ未知の海域ですね」
■古見きゅうさん
「一言で言えば、いい海です。でも、いい海とすごい海はイコールではなく、僕の中では違います。ドキドキするようなすごい海は世界にはたくさんあります。でもパプアはそれともまた違って、“いい海”。いろいろと想像ができます。想像できて、わかりやすい海だからこそ楽しく撮影もできるし、僕にとっては居心地が良い海なのかもしれません」
■石川肇さん
「とにかく潜ってみてほしい。その一言に尽きます。
マクロもワイドも光のシャワーも、とにかく美しいので、ぜひぜひ行ってみてください!」
会場では、こんなペイントもしてくれました。
また、それぞれのリゾートを写真で知れる、ipadも設置されていました。
今回残念ながら参加できなかった方は、オーシャナではいち早く募集をしているので、次回ぜひ参加してみてくださいね!