中国を潜る。後編。〜海南島・三亜〜
前編はこちら。
2日目も沈船リベンジをかけて後海に潜ることに。
後悔とならなければいいのだが……。
後海の外洋に位置する沈船ポイントの海況が落ち着くまで、昨日潜った浅瀬を潜ることに。
砂地を見ると、急にウミヘビが砂に顔をつっこみ……
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ピクリとも動かなく……。何なんだ!?
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午後になると雨はやや小降りになったので、沈船を目指して外洋へ。
潜ってみると……あった!
新田さん、水中で思わずガッツポーズ。
水深40メートルに沈む石運搬船は、何もない大海原の中で漁礁の役割を果たし、まさに魚のオアシス。
マストの長さは20メートルもあって、イワシやイサキがグルングルン回遊し、ハナダイが乱舞。
トップでも18メートルあるので、あっという間に潜水時間は終わってしまうが、ダイナミックで迫力あるダイビングが楽しめる。ここはおもしろい!
沈船を後にし、浮上していると、突如、周囲をビュンビュンと上下する影が。カツオの魚群!?
こちらに気を留める様子もなく、間近で急浮上と急降下を繰り返す様子に興奮。
2日目も最後の最後でサプライズ演出となった。
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ダイビングはたったの2日ですべてを語ることはできないが、個人的にはとても興味深くおもしろかった。
ただ、自分のようにいろんな海を潜り比べて、「へ〜、この海はこんな感じなんだ〜」という楽しみ方をできる方にはオススメだが、たまの休みに、モルディブやパラオ、もっと近場では沖縄やサイパン、グアムより優先させて潜る海かと言えば、そうではないかもしれない。
ただ、陸上は文句なく楽しい。
広東料理から四川料理、海南料理、少数民族の料理までグルメは一級品で、マッサージや観光も充実。
お手頃なホテルだけでなく、リッツカールトン、マンダリン、シェラトンなどなど、本格的なリゾートホテルの一角もあって、優雅な休日を過ごすこともできる。
何より、3日目の陸上観光も含めて、近くて遠い隣人のことを肌で感じることができとても有意義な旅となった。
「一度くらい中国へ行ってみようかな」と陸上の遊びを中心に訪れて、海はついでに潜るくらいで楽しむのもありかもしれない。
領土問題で揺れる三沙諸島の海や古都が沈む湖など、おもしろそうな情報をたくさん仕入れてつつ、いくつかは潜れるよう各所にお願いしてきたので、再び中国を潜りにいきたいと思う。