精鋭ガイド10人でミラクルは起こせるか!?@東伊豆・富戸
今日はダイビングサービスむらいの村井智臣さんが、独立による自主謹慎を解き(笑)、17年潜り続けてきた富戸の海に1年3カ月ぶりに潜るということで、伊豆各地から親交のあるガイドが集結しました。
中層ではムレハタタテダイがまだがんばっていて、砂地ではカンナツノザヤウミウシが見られるなど、冬の伊豆は元気。
透明度もまだまだ良いので、ぜひ潜りに行ってみてください。
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1本目で肩慣らししたところで2本目は企画を提案。
「“ガイドが10人集まるとミラクルが起きる!”というところが見たいです。
伊豆のガイドが10人集まると、キアンコウとか今季初のダンゴウオを見つけちゃって、やっぱりすごいなー、という感じでひとつ。
村井さんへの祝福の意味も込めて」
苦笑いするガイドたちに、さらに「ガイドが10人近く集まれば、ミラクル起こせますよね? 起こりますって!」と続けると、1本目は楽しそうにまったりとファンダイビング楽しんでいたガイドさんたちの目がキラ~ン。
「カメラ持っていくのやめようかな」「そこまで言われちゃ~」「出せますとも」と本気モード。
ということで、富戸「脇の浜」一本勝負!
ガイドたちは、目を皿のようにして、砂地や根を這いつくばってミラクルを探します。
神子元ハンマーズの有松真さんは、いつもの習慣でついつい中層をウオッチング(笑)。
根が集結する一帯に到着すると、ベルがちりんちりん。
指さす、その先にはオオモンカエルアンコウ!
続けざまに、あっちで違うガイドが別のオオモンカエルアンコウが発見したかと思うと、こっちではベニカエルアンコウが登場。
さらに、岩の隙間でマツカサウオ、ナマコの上でナマコマルガザミ、ソフトコーラルにはスケロクウミタケハゼ、砂地ではヤドカリ大好きの村井さんがいろんなヤドカリを……とにかく忙しい(笑)。
そう都合よく大きなミラクルはありませんでしたが、ガイドが10人集結すると、とにかくたくさんの人気生物を次から次へと見られて楽しいダイビングでした。
神子元ハンマーズの有松真さんは、いつもの習慣でついつい安全停止前にフロートを上げようとして全力で止められ……。
よく「なぜ、ガイドはあんなに生物を見つけることができるのですか?」と聞かれます。
基本的には、長年潜って“その海をよく知っている”ことと毎日のように潜って“状況を把握している”ことが理由ですが、生息環境や生態、海の状況など、蓄積されたデータから、見つける目は、他の海にも転用できるようです。
実際、今回のプッチミラクル大賞である、数ミリほどのベニカエルアンコウは、他の海を潜っているガイドでした。
個人的には、東から、西から、南から集結した“ガイド玉”で十分ミラクルでした(笑)。
【写真提供/仲祐介、福田航平】
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17年潜っていた富戸を1年3カ月ぶりに潜った村井さん。
「ひとつひとつの場所にいろいろな思い出があって、『あ、ここには○○がいたな~』『ここではこんなことがあったな~』と、そのひとつひとつが走馬灯のように頭に浮かんで来たんだよね~」。
※詳しい感想は→富戸、1年以上ぶりの復活ダイビングでしたーーー!!!! | 今日のむらい海ぶろぐ。
【参加ガイド】
アクアティーク 糸井泰久
熱海ダイビングサービス 豊嶋康志
inside 仲祐介
ダイビングショップ海好き 福田航平
GO TO THE SEA 横田雅臣・夕起子
ジェスター 鬼頭健介
マリング 東忍
神子元ハンマーズ 有松真
むねダイビングショップ 林宗行