今シーズンもバショウカジキと泳げるスペシャルトリップ、スタート!

バショウカジキスイム(撮影:越智隆治)

ここ数年、元日はメキシコのムヘーレス島で過ごしている。
というより、一ヶ月近く滞在して、この地でのバショウカジキスイムを行なっている。

今シーズンも2013年12月30日から、week1のメンバーと現地で合流。
今年は、日本の祝祭日の関係で年末年始に休みが取りやすいらしく、元々1隻4人限定で船をチャーターしていたのだけど、それでは足りず、2隻8名が参加。

しかし、本当はそれ以上にお問い合わせを頂いていて、それを全部受けていたら、4隻(16名)は必要だったのだけど、残念ながら、お断りした。

ということで、2隻体勢で海に出てバショウカジキ捜索。

その前日、年配のアメリカ人カップルのチャーターした船でのガイドを依頼され、海に出た。

実は今シーズンは、この海域にバショウカジキたちが姿を見せるのが遅かったらしく、それまでの捜索では、ほとんどバショウカジキの姿を目にすることがなかったようで、年末年始からのトリップで皆に見せられるか少し不安になっていた。

29日は、海も今シーズン最高のコンディションで、超べた凪。
少し遠出して探しているところで、数は少ないけど、鳥山を発見。しかし、微妙な動き。

スキッパーのアンソニーが操船デッキから「セールフィッシュ!いるぞ!」と声を張り上げる。
べた凪なので、上からであれば、バショウカジキとイワシの群れの動きがはっきり見えているらしい。

どうやら、イワシの群れが水面下より少し下を移動しているらしく、それで、グンカンドリたちの動きも微妙な感じだったようだ。

早速エントリーして群れを追跡。バショウカジキは20匹程度。
止まることはなかったが、まったく追いつけないスピードではなかった。

鳥山がなくなったので、泳いでポイントしてないと、群れの場所をすぐに見失ってしまう。

バショウカジキスイム(撮影:越智隆治)

自分は、群れと泳ぎ続け、カップルがついて来られなくなると、船に戻り、また前に回り込んで落としてもらうというパターンを繰り返した。

バショウカジキスイム(撮影:越智隆治)

しかし、午後、2回目にエントリーした群れは、7~8匹と少なかったが、イワシの群れがちょうどいいサイズだったので、動きが止まり、こちもほとんど水面に浮いた状態で見ることができた。

バショウカジキスイム(撮影:越智隆治)

結局、この日は2時間以上泳ぎ続け、今までバショウカジキが来ていなくて心配していたアンソニーも大喜びで、夜には、彼の家で祝杯を上げた。

そして、翌日からは年末年始のトリップを開始。
まず、カップルを乗せた、アンソニーがスキッパーの船が先遣隊で出て、昨日バショウカジキと泳げたエリアを捜索。
もしいたら、僕らの船に連絡をくれて移動することに。

それまではも、もう少し島から近いエリアで可能性のありそうな場所で捜索をすることになった。

しかし、アンソニーからの連絡も、こちらでの捜索も、しばらくはまったく成果がなく、ゲストの皆も少しそわそわし始めた頃に、アンソニーから「群れが出た!」との連絡を受けて急行。
すぐに用意してエントリー。

今回も20匹程度の群れだが、イワシの群れのサイズがまだ大きく、激しく移動を繰り返す。自分もカメラを持っていると、なかなか追いつけない。
透明度が良かったので、最後尾につくバショウカジキを目印に追跡するが、途中で離される。

バショウカジキスイム(撮影:越智隆治)

3隻の船のガイドで、繰り返しポイントして皆に場所を知らせながら、出たり入ったりを繰り返した。

止まりはしなかったものの、かなり長く泳ぐことができて、皆初日から満足。
その後も、別の海域で群れに遭遇するも、水面下の透明度が非常に悪く、すぐ近くにいてもバショウカジキが見えなくて、突然目の前に飛び出してくる感じで、撮影は難しいけど、それはそれで、迫力があった。

バショウカジキスイム(撮影:越智隆治)

ということで、幸先良いスタートが切れた。

目標としては、5日間で3日間見てもられば、成功!と考えているけど、できれば毎日、見られればいいな。

2014-2015年のバショウカジキスイム、受付スタート!

来シーズン、2014年の年末年始も少人数制でボートチャーターしてバショウカジキスイムを開催することを決定しました。
参加ご希望の方は、以下のページからお問い合わせください。

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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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