ボート解禁の初島、本当にボートが必要かを試してみた!

2014年7月1日(火)より、初島でボートダイビングがスタートしました。
ボートダイビングといっても、通常のボートではなく、行きはボートエントリー、エキジットはビーチからという「ハーフボート」スタイル。

ハーフボートのポイントは期間限定の「やぐら2.5(7/1~11/30オープン)」と「イサキネ(通年オープン)」で、午前は比較的水深の深いやぐら2.5(12:00最終EX)、午後は浅めにも潜れるイサキネとなっています。

ボートの名前は「第五まるき丸」。
全長 6.8m、10名乗り、80馬力船外機搭載。
各ポイントまでの所要時間は、やぐら2.5まで約2~3分、イサキネまで約3~4分。

そこで、ハーフボートを試してみました!
と言いたいところなのですが、今回はボートには乗らず(笑)、やぐらがどれほど遠いのかをビーチエントリー・ビーチエキジットで潜ってみました!

そう私、やぐらはおろか、実は初島行ったことなかったんです!
タイミングがあわず今まで来てしまったわけです。初・初島!

そんな記念すべきダイビングで、いきなり怠けてボートに乗るだなんて…先人の苦労を知らないままなんで嫌だ!とまでは言いませんが、とりあえず本当にボートが必要な距離なのかなどを自分で体感したく、行って参りました。

ちなみにやぐらは経験本数100本以上、ブランク5か月以内など諸条件のあるポイントです。

潜ったのは2014年7月27日(日)。
気温35度、太陽よし。

7月の伊豆に久しく潜っていなかったけれど、初島ダイビングセンターのブログにより、水温は23度前後と判断し、5mmのワンピースで意気揚々とエントリー。

のはずでしたが、さ、さむい。

7月ってこんなに寒かったっけ?と思いながらとりあえずやぐらへと進む。
水深8mまで潜降すると、目の前が異様にもやもや。
50cmはあろうサーモクラインとご対面。

え~まさか、この先これ以上寒いの!?
案の定、水温は19度まで低下…。
うう、寒い。

少し心が折れかけていたので前の景色が見れず水底とコンパスばかり見ていたのですが、ふと顔を上げると眼前にはイワシの大群!

いつもなら突っ込んで行ったりもしたかもしれないけど、今回はほかのゲスト(友人)もいたので、おとなしくイワシを見つめて待つ。

待つこと1分、イワシのほうから突っ込んできました。
360度イワシの世界。

伊豆であんまり体験したことがなかったので、“初島は魚影が濃い”と皆がいうのはこれなのか!と実感しました。

イワシと戯れていて、ふと我に返る。
いかんいかん、本来の目的であるやぐらに向かわねば。

少し急ぎ足で進むと、今度はキンギョハナダイの綺麗なこと。
写真を撮っているとまたやぐらに行くのを忘れかける。

初島のキンギョハナダイの群れ(撮影:稲生薫子)

やっとの思いでやぐらに到着したころには、残圧80。
水深は20mを超えているし、帰りのエアのこともあるし、やぐらでの滞在時間5分くらいで、帰ることとなりました(笑)

初島のダイビングスポット、やぐら(撮影:稲生薫子)

エキジット後の第一声はもちろん、
「次はハーフボートでいきましょう…はぁはぁ(苦笑)」

ここからは個人的な感想になってしまいますが、距離だけみたらそんなに遠いとは感じませんでした。
(もちろん、今回は流れなどが全くなかったことが幸いしています。強い流れがあったら残圧が足りなくなる人も出ると感じました)

また、魚影が濃いから、たどり着くまでの誘惑が多いんですね。
潜ってみてハーフボートが新設された理由がわかった気がします。

ということで、本当にハーフボートは必要!?という検証結果は、「人によるけれど私の場合はあったほうが良い」ということになりました。

やぐら自体も魚影が濃く面白かったので、長く滞在するためにも次回は絶対にボートで行く!
と心に誓ったのでした。

■初島ハーフボートダイブについてのガイドラインはこちら

■水中ガイド・取材協力:だいびんぐしょっぷ海家

■水中撮影器材:Panasonic LUMIX FT-3(コンデジ)
※ノーマルでワイコンなどはなし

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PROFILE
成蹊大学文学部国際文化学科卒業。
ナレーター、司会、ダイビング・モデルとして、TV、雑誌、モーターショー、トークショーなどで活躍。宝くじのキャンペーンガール「幸運の女神」では、46都道府県を旅する。

2013年からは、大物運・海況運をつかさどる「海の女神」へと転身し、舞台を海に変えてオーシャナの突撃体験レポートを担当。
潜水士資格も取得し、2014年は伊豆大島復興観光大使「ミス椿の女王」として、伊豆大島をはじめとした被災地復興支援活動にも尽力する。

「ダイビングがきっかけで、物の見方も感じ方も生き方も180度変わり、自分の周りまでもキラキラ輝き出したことを実感。 
いろんなことを体験しながら、たくさんの“きっかけ”を届けていきたいです」

【経歴】
・第25期 日本テレビイベントコンパニオン
・第11~12期 スバルスターズ
・第33期 宝くじ「幸運の女神」
・第23代 ミス椿の女王(2014.2~)
・第29代「ミス熱海・桜娘」(2016.1~)
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