セブ島に来る度についつい撮りたくなってしまう被写体

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BLUE CORALさんにお世話になって、セブ、マクタンエリアをロケ中。
まずは、何回も撮影してるのに、ついつい撮影したくなるものを、ちょっとだけご紹介。

この時季限定?

この時季にセブに来るとつい撮影したくなるもの、イボクラゲ。
直径30センチを超える、巨大な薄紫色の傘の部分とか、ブロッコリーやカリフラワーのような触手部分とか、かなり気になるパーツを併せ持っていて、これが流れに乗って中層を浮遊してるのを見ると、何かに吸い寄せられるように、ふらふら〜っと、近づいて撮影してしまう。

最初は、とりあえず撮っておくか、みたいな感じなのに、いつの間にか「あ〜でも無い、こ〜でも無い」と時間をかけていて、気がついたら、自分もふらふら〜っと流れにのっちゃって、皆から離れている事が多い。

セブ島のイボクラゲ(撮影:越智隆治)

昨日はセブのヒルトゥガンで潜ったんだけど、今年はこのイボクラゲが例年より多いらしく、通常は一個体で浮遊してるのを見ることがほとんどだけど、五個体以上がいっぺんにふらふら〜っと流れて来ることもあるとか。
だったら、今年は複数個体映り込んだ写真も撮ってみたいな〜と思うのでした。
もちろん、撮影のためには、イボクラゲさんたちに、少し集まってもらわないといけないと思うけど。

セブに来るとつい撮影したくなるスズメダイの幼魚

もう一つ、この時季ってわけでも無いんだけど、セブに来るとつい撮影したくなるもの。
それは、スズメダイの幼魚。

そんなのどこに行ってもそうだろ〜と思われがちだけど、ここのタルボッツダムゼルやローランドダムゼルの幼魚は、ドロップオフのちょうど着底しやすいステージのある場所の凹みにいることが多くて、落ち着いて撮影に集中できる。

スズメダイ系の幼魚(撮影:越智隆治)

それに、見た目も可愛いし。ローランドダムゼルなんかは、頭の模様が青い天使の輪みたいですよって、最初にガイドに紹介されることが多い。
成長したら、無くなってしまうこの天使の輪っか。

人間も、赤ちゃんの時は、天真爛漫、純真無垢で、皆に天使の輪があるんじゃないかってくらいに可愛いのに、いつのまにかその輪が消えて、小さいデビルみたいになっちゃう少年期。
そして、腹黒くなる大人へと姿を変えていくみたいな。そんな人間の成長を感じさせてくれたりする(わけないだろう)。

スズメダイ系の幼魚(撮影:越智隆治)

まあ、何にしてもこのローランドダムゼルやタルボッツダムゼルは、セブのマクタンエリアであれば、結構どこでもいる。
なので、撮影しやすい環境や、撮影しやすい個体を見つけ出して撮影に没頭するには、ちょうど良い可愛さ加減なのだ。

マクタンエリアで見る事ができるヨロイウオの群れ。
これも、フィッシュアイで撮影が可能なくらいのサイズになることも多い。

特に今回遭遇したヨロイウオの群れは、かなりいい感じのサイズ。
最近は、イワシの群れが見られる、ブルーコーラルがハウスリーフと呼んでいるポイントで頻繁に見れるとか。

ヨロイウオの群れ(撮影:越智隆治)

最後は、地元ガイドも「今までこんなに魚が群れていたの見た事なかった」と言うシーン。
ナルスアンの女神という水中銅像の近くで見た、ユメウメイロとムレハタタテハゼのコラボの群れ。

自分も何度もここに潜った事あるけど、こんなに群れているのは見た事が無かった。
しかも、上手くアプローチすれば、撮影しやすい距離まで近寄れる。

できれば、しばらくここに留まってくれていればいいんだけど。

ユメウメイロとムレハタタテダイの群れ(撮影:越智隆治)

とまあ、こんな感じでセブの魚たちを撮影中。

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writer
PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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