EFR、失効していませんか?ファンダイブしながらERFも取得しよう!
フィリピンはセブ、ブルーコーラルに取材にきています。
お店に到着すると、なにやらPADIのEFRI(エマージェンシー・ファースト・レスポンス・インストラクター)の資格を取得したいというゲストとスタッフが話をしていました。
そんな話をぼんやり聞いていると、
「ルコちゃんもEFRI取得する?」と、ブルーコーラルオーナーのヒロさんこと下釜宏さん。
「そうですね、取材が終わり次第・・・」なんて言いながら自分のEFRのCカードを見ると有効期限が“2013年9月”になっているのが目に飛び込んできました。
(※EFRは取得後2年ごとに更新する必要があります。)
!!!?
い、いや、ヒロさん・・・、EFRIはやめておきます。
それ以前に、EFRの期限が切れてます・・・・。
EFRは半日で取得できる
午前中は2ダイブ、午後からお勉強がブルーコーラルスタイル
「それなら、ここでEFRの更新していきーや!」
ヒロさんにそう言われ、確かに“取材と平行して更新できたら一石二鳥”と、急遽講習をお願いすることとなりました。
では、ブルーコーラルが誇るイケメンガイド・ダイスケさんによるEFR講習を写真付きでどうぞ。
1.ビデオにて知識を再確認(約2時間)
2.教本にて復習+ファイナルテスト(約1時間・75%以上正解で合格)
3.マネキンを使用した実技演習(約30分)
無事、全ての項目を終了し、Cカードの申請用紙も記入したので、あとはカードが届くのを待つばかり。
「一度習ったことのある内容なので、スムーズに頭に入りました」とお礼を言うと、「カイドがイケメンやからスムーズに入ったんやろ!」と横で見ていたヒロさん。
はい、やはりそうかもしれません(笑)
そもそもEFRって何を学ぶの?
今回は“EFR更新”となりましたが、新規も更新も内容は同じ。
EFRって何が学べるの?と疑問をお持ちの方は以下をご覧ください。
※エマージェンシーファーストレスポンス公式サイトと、PADIウェブサイトより抜粋
エマージェンシーファーストレスポンス(EFR)一次ケア(CPR=心肺蘇生法)とは
「生命にかかわる緊急時のための緊急ケアをカバーするもの。
知識開発(学科講習)とスキル開発(実技講習)、現実的なシナリオ練習を通して、万が一の際に「まず何をすればよいか?」を身につけ、躊躇することなく手がさしのべられるように学習します。」
- 現場の評価
- 感染防止のバリアの使用
- 一次評価
- レスキュー呼吸(人工呼吸)
- 成人に対し1人で行うCPR
- 気道閉塞で意識のある人への対応
- ひどい出血への対応
- ショックへの対応
- 脊椎の傷害への対応
- AED(自動体外式除細動器)の取り扱い
- 酸素の取り扱い
エマージェンシーファーストレスポンス(EFR)二次ケア(ファーストエイド)とは
「即座に生命にかかわらないケガや病気、あるいは地元の救急隊(EMS)が到着するのに時間がかかるか、利用できない場合を扱うもの。
知識開発(学科講習)とスキル開発(実技講習)、現実的なシナリオ練習を通して、二次ケアと適切なファーストエイド(応急手当)に焦点を当てて学習します。」
- ケガの評価と対応
- 病気の評価と対応
- 包帯の使用方法
- 骨折や脱臼した場合の副木の使用方法
EFR講習では、これら一次ケアと二次ケアを学びます。
また、EFRは世界の各機関から、正式な規準を満たすプログラムとして承認されています。
*
「“EFRは2年で更新”と取得した時は覚えていても、2年経つと忘れてしまう人がほとんどです。」とスタッフのKAORIさん。
「以前、車を運転していた時に、前を走っていた車が事故を起こしたんです。
事故原因がドライバーの心臓発作だったと聞いて、『あれ?そういえばCPRってどうやるんだっけな』とEFRの講習の事を思い出したんです。気になってカードをみてみたら有効期限が切れそうだったので更新しました。
思い出すきっかけってなかなかないですよね。」(同)
でも、2年に一度スキルを思い出すためにもEFRは更新して欲しいと話します。
EFRは半日で取得できるので、例えば、リゾートまで来てみたものの天気が悪いとか、天気は良いけど透明度がいまいちで早くダイビングを切り上げたくなったとか、午後から予定がないとか、もちろん有効期限が近いから更新しようと積極的な姿勢は大歓迎。
ちょっとした隙間の時間を狙って取得・更新すれば一石二鳥です。
みなさんもこの記事をきっかけに、ご自分のCカードの有効期限を確認してみてはどうでしょう。
大人になると1年が早いですからね、“1年どころか5年も過ぎてる!”なんてことがあるかもしれませんよ。
取材協力:ブルーコーラル