ウミウシがザックザク!? 宮古島・高野エリアで“ふりふりサーチ”
宮古島の東側に位置する「高野エリア」。
地形はすごいけど魚はあんまりいないと思われている宮古島ですが、東側のエリアは珊瑚や魚影が濃いのが特徴的。
中でも高野エリアは、甲殻類、ハゼ類などのマクロ類、はたまたギンガメアジやバラクーダなどの大物生物なども多く生息する、実は宮古島の隠れ魚ウォッチングポイントなのです。
“隠れポイント”というのも、東側のエリアに足を延ばしているダイビングショップはほんの数件で、高野をホームグラウンドに潜っているダイビングショップは宮古島の中でもタイムマリン宮古島1軒のみ。
「高野はいつどんな時に来ても海が貸し切り。好きな時にきて好きなだけ潜れるから高野が1番好き。まぁうち(タイムマリン)しか専門に潜ってないからそりゃあ貸し切りだよね~あはは~!」とオーナーの新城英樹さん。
さらに「高野のイメージってどんな風?」と聞かれたので、「宮古では珍しくウミウシとかマクロのイメージです」と答えると「やっぱり皆そう言うんだよね~。本当は大物がかなりいる海なんだよ。ギンガメにバラクーダにグルクン、タマカイだっている。本当はマクロだけじゃないんだけど、なんていったって僕がログにウミウシしか載せないから、みんな高野=ウミウシの海だと思ってるんだよね~あはは!」と返答が。
え!? そうなの!? なんでログに書かないの!(笑)
それでもやっぱりウミウシは好きという新城さん。
今回は、そんな宮古島のウミウシ探しのコツを教えてもらいました。
宮古島のウミウシは、“ふりふりサーチ”で探せ!
「これまでにも、図鑑にも載っていないウミウシをふりふりサーチでたくさん見つけたよ」というので、早速ウミウシを見つけるための“ふりふりサーチ”なるもの(新城さんが命名)を披露&体験してみることにしました。
手順1:なにかが潜んでいそうな怪しい珊瑚を手に取る
手順2:上下に振る!!
手順3:舞った浮遊物を手ですくう
手順4:手のひらを海底に向け、その後ひっくり返す(手のひらを水面側へ向ける)
ふりふりサーチの行程はこれで終了。
そして、「ひっくり返した時に、手の平にくっついてくればウミウシ、落ちれば、ゴミ!」
なんというおおざっぱ感!(笑)
それでも、これまでに多くのウミウシを見つけてきたのだから、ふりふりサーチ、なめたもんじゃありませんよ。
その他にも今回はこんなウミウシたちを見つけました。
宮古島といえば地形を見上げることが多いかもしれませんが、下を向き続け、目を凝らし続けるダイビングも斬新でなかなか面白いかもしれませんよ。
■撮影:中村卓哉
この海を紹介してくれたのは……
タイムマリン宮古島
宮古島のほとんどのショップが伊良部島・下地島中心に潜っている中、年間を通して東海岸・高野エリアを中心にダイビングを行っている。
オーナーの新城英樹さんは、宮古島のガイド歴26年、高野を専門にしてから15年で、ゆる~い口調が特徴的なキャラクター。
「宮古の中でも高野が一番!」と高野エリアをこよなく愛している。