海の中からバードウオッチング!?

伊戸(提供:塩田寛)

ダイビングといえばフィッシュウオッチングですが、まさかのバードウオッチングが楽しめる海があるんだとか。

海の中から鳥を観察。
そんな光景が見られるのは、世界有数のサメの海として知られている、房総半島・館山の伊戸(いと)。

伊戸(提供:塩田寛)

■驚愕! サメが密集するシャークスクランブル

伊戸の海では、サメのエサとして持って行く魚が目当ての鳥たちが集まってきます。
特に、ネンブツダイが多いときは、鳥たちは狂喜乱舞。

ネンブツダイは、水揚げされたときに浮き袋が膨らんでしまい、水中でエサとしてサメに与えるときに、浮いていってしまうからです。
エサが少ない冬場の鳥たちにとって、これは願ってもないご馳走。

伊戸(提供:塩田寛)

そんなわけで、透明度が良いこの季節、見上げれば、空を飛んでいるトンビや水面に浮くカモメやウミネコを見ることができ、さらに、潜水上手の鵜は水中で見られるチャンス!

■水中バードウオッチング@伊戸

伊戸ダイビングサービスBOMMIEの塩田寛さんは、この光景を見た時、驚くというより、何だか笑ってしまったそう。

ただ、これは年に数回の貴重なシーンで、いつでも見られるわけではありません。

ダイバーが見やすいためだけでなく、鳥が水面に魚が浮いていることに気づくためにも、透明度が良い、水面に波も流れもない、ネンブツダイがよく取れた時など、条件がそろった時に見られるラッキーなシーンなのです。

フィッシュウオッチングだけでなく、いつか、海の中からバードウオッチングもしてみたいですね。

■情報提供/塩田寛(伊戸ダイビングサービスBOMMIE)

\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

登録
writer
PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
  • facebook
  • twitter
FOLLOW