【かわいい動画付き】天使の輪がある⁉赤ちゃんダンゴウオが須崎で大人気。期間限定のキュートな姿を見に行こう!
オーシャナのみなさんこんにちは!
ダイビングサービスむらい。の村井智臣です。
また今月も、“現役ガイド目線”で、伊豆の海の旬の情報を紹介していきまーす。
まるで天使♡
期間限定、ダンゴウオの赤ちゃん祭り
伊豆では河津桜の満開のピークが過ぎて、やっと冬も終わり。
気温も上がってきて、春らしい過ごしやすい陽気になってきました。
今年の伊豆の水温は、例年と比べて1~2℃高めの13~14℃くらい。透明度は15mくらいをキープしています。
そしてここ最近の旬の生き物はというと、やっぱり天使の模様が入っているダンゴウオの赤ちゃんが大人気です!
毎年伊豆では、2月中旬~3月中旬くらいまでの約1カ月間、期間限定で見ることができる貴重な姿です。産まれたときにはこの模様がありますが、1週間~10日くらいで消えてしまうんですね。
3月後半になると、模様がなくなった、少し成長したダンゴウオを見かけるようになります。
この貴重な模様の入ったダンゴウオの赤ちゃんの写真を撮りに、たくさんのダイバーが毎年集まってきます。
実はこのダンゴウオの赤ちゃん、伊豆では基本的に西伊豆よりも東伊豆の方が圧倒的に多く観察することができるんです。
前回の記事でも紹介しましたが、カジメやアントクメなどの海藻がたくさん生えている、菖蒲沢や須崎の海などがダンゴウオのメッカ。
▶2019年伊豆のダンゴウオシーズン開幕! 卵を守るオスやお腹の大きなメス、珍しい繁殖行動を見るなら今がチャンス!
特に須崎では、潜降してすぐの水深2~4mくらいの場所でたくさん見ることができる(多いときには20匹以上!)ので、じっくり写真を撮りたい方にも人気です。
産まれたばかりのダンゴウオの赤ちゃんは、カジメの海藻にしばらく定着することが多いんですけど、海が荒れて底揺れの期間が長いと、ユラユラするカジメから離れ、固定されているエツキイワノカワっていう海藻に住み始めます。
多分そっちの方が海藻も揺れないし、ダンゴウオたちも安定するんでしょうかね~?
カジメに付いてるときはみんな体色が黄色や緑で天使の模様があるんですけど、そこから離れてエツキイワノカワに住み始めると、2~3日で模様が少しずつ消えて、体色を赤に変えます。
穏やかな海況が続く年だと、いたるところでカジメに付いてるダンゴウオの赤ちゃんが見られるんですが、今年は例年と比べて北東の風が吹く期間が多いので、カジメに付いてる天使の模様のダンゴウオがちょっと少ない気がします。
でもまだまだこれからも孵化していくので、穏やかな日が続けは見られるチャンスはまだまだあります!
ぜひ、この時期ならではの賑わいを見せる伊豆の須崎へ、潜りに来てくださいね。
天使の輪付きダンゴウオの赤ちゃんを撮影♪@須崎
透明度:15m~
スーツの目安:厚手のウエットスーツか、ドライスーツ
★村井ちゃん的海の見どころ★
・なんてったって、3月中旬までは孵化したばかりのダンゴウオの赤ちゃんに注目!
・さらに3月はスナビクニンがたくさん見られるようになってきます。いろいろな柄のスナビクニンが観察できるようになります!
村井智臣さん
プロフィール
伊豆でのガイド歴23年、現在はダイビングサービスむらい。のオーナーガイド。村井ちゃんの愛称で親しまれ、老若男女問わずファンが多い。
伊東を拠点とし、東西南を問わず伊豆のさまざまな海を潜っている。生物にも詳しく、確かなガイド力でナビゲート。底抜けに明るいキャラクターと、かわいらしいスレートの会話&生物のイラストも魅力。
▶ダイビングサービスむらい。のホームページはこちら
▶村井ちゃんのFacebookはこちら
フレンドリー村井智臣のハッピー伊豆ダイアリー(連載トップページへ)
- 2019年伊豆のダンゴウオシーズン開幕! 卵を守るオスやお腹の大きなメス、珍しい繁殖行動を見るなら今がチャンス!
- 【かわいい動画付き】天使の輪がある⁉赤ちゃんダンゴウオが須崎で大人気。期間限定のキュートな姿を見に行こう!
- 【動画付き】タスマニアの固有種スポテッドハンドフィッシュに会ってきた!長い手にふわふわエスカ…珍しい生態も紹介