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フレンドリー村井智臣のハッピー伊豆ダイアリー(第1回)

2019年伊豆のダンゴウオシーズン開幕! 卵を守るオスやお腹の大きなメス、珍しい繁殖行動を見るなら今がチャンス!閲覧無制限

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現地からレポート
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オーシャナのみなさんこんにちは! 
これから主に伊豆半島の東伊豆の情報を、“現役ガイド目線”でお届けすることになりました、ダイビングサービスむらい。の村井智臣です。

まぁ、東伊豆といっても、西伊豆も南伊豆も、さらには海外も、いろいろなところで潜ってるので、僕目線からみなさんに様々な海の魅力を紹介していければと思います。よろしくお願いします!

初回からスクープ狙い!?
ダンゴウオの繁殖行動を探せ

さて、年も変わって2019年になり、伊豆の海の中も少しずつ水温が下がってきました。

今は1年で一番、いろいろな種類のカエルアンコウを観察することができる時期ですが、このカエルアンコウブームが過ぎ去ると、いよいよダンゴウオのシーズンがやってきます!

……というわけで、初回からスクープを狙うべく、現在卵を保護中のオスや、産卵間近なメスの貴重なシーンを探しに行ってきました。

伊豆だと、とにかくものすごい数のダンゴウオを観察できる場所は、南伊豆の須崎と東伊豆の菖蒲沢(しょうぶざわ)です。

南伊豆の「須崎」

南伊豆の「須崎」

東伊豆の「菖蒲沢」

東伊豆の「菖蒲沢」

この両エリアは、とにかく浅い水深で、いろんな色のダンゴウオの赤ちゃんを毎年観察することができるんです。写真を撮る人たちは、1人1個体のダンゴウオを、順番待ちすることなく、ずっと撮影できるので、楽しいと思います。

実は僕自身、4~5年前からずっと、ダンゴウオの産卵や卵を守るシーンを見ることができないかと、探し続けているんです。

でも、なかなかじっくり探す機会がなくて、いまだに発見しておらず……。しかも僕が知る限り、伊豆でもほとんど発見されていない、貴重なシーンなんです。

そこで今回は、たっぷり2日間、捜索のために潜り倒してきました!

捜索がついに実を結ぶ!
レアなダンゴウオの卵&親を激写

まず、1日目は南伊豆の須崎へ。
昨年、須崎では、天使の赤ちゃんダンゴウオが1ダイブで20個体以上見られたこともあり、ここにはいるぞ!と行ってきました。

でも残念ながら、繁殖活動中と思われる個体は確認できず……。めちゃくちゃがんばって探したんですが、見つけることができませんでした。

そして、気を取り直して2日目は、東伊豆の菖蒲沢へ。

そうしたらいましたーー、お目当てのダンゴウオたち!!

いたる所でお腹に卵を持ってパンパンに膨れ上がったメスや、これから産卵に関わるオスの姿を何匹も観察することができました。

おなかがまん丸に膨れているメスのダンゴウオ

おなかがまん丸に膨れているメスのダンゴウオ

そうとなれば、ここにいるはず……!?と、産卵中や産卵後の親の捜索を開始。

ご存じの方も多いと思いますが、ダンゴウオはメスが産んだ卵を約1カ月間、オスが窪みの穴の奥でひっそりと守り育てるんです。健気ですよねー。

そして、根気強く粘って探すこと50分……ついに発見しましたーーー!!

いた場所は水深12m、とにかくたくさんの親指の爪くらいの大きさの穴がある岩です。

こんな感じの岩。小さな穴や窪みがたくさんあります

こんな感じの岩。小さな穴や窪みがたくさんあります

この小さい穴の中を1つずつチェックしていくと……

ここの穴の奥で、緑色のオスが卵を守っているのを発見!!

 僕の爪くらいの、直径2~3cmの小さな穴です

僕の爪くらいの、直径2~3cmの小さな穴です

ほらいた~~! ちらっと見えるオスの顔がかわいいですね!

ほらいた~~! ちらっと見えるオスの顔がかわいいですね♪

穴の奥には朱色に光る卵もしっかり確認できました!

穴の奥には朱色に光る卵もしっかり確認できました!

おそらく卵は直径1~2mmほどの大きさ。大きさこそ違えど、色や艶感はまさに「イクラ」みたいでした!笑

僕の知る限りですが、伊豆では数年前に伊豆海洋公園(IOP)で見つかって以来、ここまではっきりと写真に残っていたり、観察できたのは珍しいんじゃないかと思っています。

やっと見つけることができて、僕自身もめちゃくちゃうれしかったです~~!

2019年も大盛り上がりの予感?
伊豆のダンゴウオシーズン開幕

いやぁ~、こうやって文章にするとあっという間に見つかった感じですが、実は見つけるのに2日間トータルで4~5時間くらいかかりました。笑

こういう穴が空いてる岩ってホントたくさんあるんで、なかなか見つからなかった~。。でも、4~5年前からの悲願(!?)の捜索活動が、今回ついに身を結びました!

それと、小さい穴の奥は光が当たらないので、写真を撮るのも苦労しました。

最初は一眼レフで撮影していたんですが難しくて、コンデジに変えたらそちらのほうが上手く撮れました。一眼レフで撮影をしたい方は、リングライトなどがあると上手くいくのかもしれませんね!

これからあと数週間もすれば、伊豆半島の海にたくさんの小さいダンゴウオの赤ちゃんたちが登場しそうです。

産まれたばかりのダンゴウオの赤ちゃんは、体に模様が入っていてすごくかわいいので、こちらもぜひ撮影をしに来てほしいと思います。

オンシーズンのときは、畳約1畳半の場所に、7~8匹ものダンゴウオの赤ちゃんを見ることができますよー。

去年、須崎の「九十浜(くじゅっぱま)」で撮影した赤ちゃん

去年、須崎の「九十浜(くじゅっぱま)」で撮影した赤ちゃん

それと今回、卵を守るオスの姿は見られなかったものの、須崎で毎年3月以降に見られている、きれいな紫の親ダンゴウオは見ることができました。今年は登場が早いです!
赤や緑に加えて紫と、カラフルなダンゴウオが写真に収められますよ~♪

ダンゴウオ03‗菖蒲沢‗村井智臣

ダンゴウオ05‗菖蒲沢‗村井智臣

伊豆半島のダンゴウオシーズン、いよいよ開幕です!!
冬ならではの生物を観察しに、ぜひ潜りに来てくださいね。

1月の伊豆ダイビング情報
水温:16~17℃
透明度:20m~
スーツの目安:厚手のウエットスーツか、ドライスーツ

★村井ちゃん的海の見どころ★
・透明度は伊豆全般的に20m以上見えることが多いで、日差しが入ってくるとものすごく海の中がきれいです。
・まだまだ南方系のカラフルな魚たちの姿も見られます。
・特に今の時期だと、多くの種類のカエルアンコウの仲間が見もの。イロカエルアンコウやベニカエルアンコウ、オオモンカエルアンコウなどのかわいい赤ちゃんが見られるかも!

村井智臣さん
プロフィール

村井智臣さんプロフィール

伊豆でのガイド歴23年、現在はダイビングサービスむらい。のオーナーガイド。村井ちゃんの愛称で親しまれ、老若男女問わずファンが多い。
伊東を拠点とし、東西南を問わず伊豆のさまざまな海を潜っている。生物にも詳しく、確かなガイド力でナビゲート。底抜けに明るいキャラクターと、かわいらしいスレートの会話&生物のイラストも魅力。
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