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水中写真家・戸村裕行の写真集「蒼海の碑銘ー海底の戦争遺産」発売中閲覧無制限

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おしらせ

水中写真家・戸村裕行氏の写真集『蒼海の碑銘ー海底の戦争遺産』が今月発売された。
戦争により海へと消えていった艦船や航空機、潜水艦の今の姿が収録されている。

まるで、映画「タイタニック」の中で序盤に登場する、探知機で深海の暗闇の中に沈んでいる、当初の原型を留めたタイタニック号の周りや艦内を探検するシーンを見ている気分に。

一般的な写真集とは違い、艦船や航空機の性能や、どのように使用されていたのかなど、当時の貴重な情報も学ぶことができ、戦争を知らない子供たちへも見せたい一冊。

写真集『蒼海の碑銘ー海底の戦争遺産』

写真集について:
令和2年8月、日本は終戦から75年を迎える。
過去の大戦で犠牲となった多くの艦船・航空機・潜水艦などは今も世界各地の海底に眠っている。
本書はレック(※Wreck 沈んでいる船や航空機などを表すダイビング用語)の撮影をライフワークとして続けている戸村裕行が、かつて日本の大根拠地だったトラック諸島、激戦の舞台となったソロモン諸島、そして観光地としても知られるグアムやパラオ、さらにフィリピン、原爆実験の行われたビキニ環礁など、さまざまな場所でカメラに収めてきた「海底の戦争遺産」の今を収録。終戦から75年を経てもなお、かつての雄姿をとどめる戦艦などの戦闘艦艇、悲劇的な最期を遂げた徴用船、零戦をはじめとする各種の日本軍機など、静かに海底に眠る姿を専門家の解説と共に紹介する。

出版社:イカロス出版
発売日:2020年08月13日
サイズ:A4判
ページ数:162
定価:2970円(税込)

戦後75年という節目での出版、
写真集だけでなく「解説本」としても楽しめる一冊!

また、戸村氏よりオーシャナ読者へ向けたコメントもいただいた。

水中写真家・戸村氏からのコメント:
「オーシャナをご覧の皆さま、こんにちは。水中写真家の戸村裕行です。この度、「蒼海の碑銘~海底の戦争遺産」という写真集を8/13に上梓させていただきました。私が10年にわたり世界各地に眠る「レック」を撮影し続けた一部をご覧いただける写真集で、太平洋戦争で撃沈された多くの日本の艦船、潜水艦、航空機の他、ビキニ環礁で原爆実験の標的艦として最後を迎えた戦艦「長門」や米海軍の空母「サラトガ」独海軍の重巡洋艦「プリンツオイゲン」なども含め、種別ごとに掲載されています。

今回の「蒼海の碑銘」写真集においては写真だけではなく、「解説本」に近い要素も持ち合わせており、「なぜ、そこに沈船があるのか」といった歴史や、艦船、航空機の専門家の方々のお力添えもいただき、写真の説明も挿入させていただいております。

戦後75年という節目の年での出版となりました。ぜひ、写真集を手にとって、写真集としては異例ともいえるキャプション(説明文)に目を通しながら、海底に眠る艦船の今の姿だけではなく、当時の姿まで想像していただけると、また違った見方が出来るのではないかと思うのと同時に、過去の戦争を忘れないことが、戦争によって亡くなられた方々に対しての慰霊・顕彰にも繋がるのではと考えております。

これらの「レック」の多くは自然の力には抗えず、徐々に朽ちており、いつまでもその姿を保てるものではありません。おそらくオーシャナをご覧いただいている読者の方々はダイバーが多いと思いますので、ぜひ多くの方が興味を持っていただき、実際に現地を訪れ(スキルによる可否はありますが)潜ってみたい、見てみたいと思える。そんな一冊になれば幸いです。」

【収録内容】

●クロスロード作戦より
戦艦「長門」 マーシャル諸島・ビキニ環礁 水深50m
軽巡洋艦「酒匂」 マーシャル諸島・ビキニ環礁 水深55m
空母 サラトガ マーシャル諸島・ビキニ環礁 水深52m
駆逐艦 ラムソン マーシャル諸島・ビキニ環礁 水深50m
重巡洋艦 プリンツ・オイゲン マーシャル諸島・クワジェリン環礁 水深36m

●戦闘艦艇
戦艦「陸奥」 山口県岩国市 柱島近海 水深 40m
駆逐艦「文月」 ミクロネシア・チューク州ウエノ島の西 水深36m
駆逐艦「菊月」 ソロモン諸島・フロリダ島 水深2m
駆逐艦「響」 ロシア・ウラジオストク Karamzin Island周辺 水深26m
潜水艦 伊号第一六九 ミクロネシア・チューク州トノアス島の北西 水深45m
駆逐艦「追風」 ミクロネシア・チューク州フェヌエラ島の北西 水深60m

●補助艦艇・徴用船
給糧艦「伊良湖」 フィリピン・ブスアンガ島コロン湾 水深45m
水上機母艦「秋津洲」 フィリピン・ブスアンガ島コロン湾 水深36m
特設潜水母艦「平安丸」 ミクロネシア・チューク州トノアス島の西 水深35m
特設運送船「りおでじゃねろ丸」 ミクロネシア・チューク州ウマン島の東 水深36m
航空工作船「おりんぴあ丸」 フィリピン・ブスアンガ島コロン湾 水深30m
給油艦「石廊」 パラオ・ウルクターブル島の西 水深38m
貨物船「桑港丸」 ミクロネシア・チューク州エテン島の東 水深65m
貨客船「東海丸」 グアム・アプラ湾 水深35m
特設運送艦「愛國丸」 ミクロネシア・チューク州トノアス島の東 水深65m
貨物船「長野丸」 ミクロネシア・チューク州トノアス島の東 水深65m
特設運送船「伯耆丸」 ミクロネシア・チューク州エテン島の東 水深53m
貨物船「鬼怒川丸」 ソロモン諸島・ガダルカナル島ボネギビーチ 水深28m
特設航空機運送船「富士川丸」 ミクロネシア・チューク州エテン島の南 水深35m

●航空機
零式艦上戦闘機
二一型 パラオ・コロール島近海 水深2m
五二型 パラオ・コロール島近海 水深20m
五二甲型 パラオ・マラカル島STATION湾内 水深4m
二式水上戦闘機 ミクロネシア・チューク州ウエノ島近海 水深29m
九七式飛行艇 ソロモン諸島・ツラギ島近海 水深30m
艦上攻撃機「天山」 ミクロネシア・チューク州エテン島の北東 水深36m
零式三座水上偵察機 パラオ・コロール島の西 水深12m
艦上偵察機「彩雲」 ミクロネシア・チューク州ウエノ島の西 水深16m
一式戦闘機「隼」 フィリピン・ブスアンガ島の北 水深40m
一式陸上攻撃機 ミクロネシア・チューク州エテン島の西 水深18m

水中写真家・戸村裕行プロフィール

1982年生まれ。世界の海を巡り、大型海洋生物からマクロの生物まで、様々な水中景観を撮影し続けている写真家。 生物の躍動感や海の色彩を意識したその作品は、ダイビングやカメラ専門誌を中心に発表されている。また、ライフワークとして太平洋戦争に海底に眠る事となった日本の艦船や航空機などの撮影を世界各地で続け、その取材内容は「海底のレクイエム」として軍事専門誌・月刊「丸」の人気コンテンツとして毎月連載を続けており、2018年には靖國神社・遊就館にてそれらをまとめた水中写真展「群青の追憶」を開催。2019年11月に小笠原諸島で現地のダイバーと協力して始まった沈船調査は朝日新聞2020年8月11日の夕刊一面で取り上げられるなど、多くのメディアの注目を集めた。ダイバー向けにも「歴史を知るダイビング」として、レック(沈船)ダイビングの認知に努めている。執筆、講演など多数。

オフィシャルウェブサイト:https://www.hiroyuki-tomura.com/

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