ヘッドラインHEADLINE

おいしく食べて海の魚を守る“サステナブルシーフード”中心のレストランが東京・原宿にオープン!閲覧無制限

カテゴリ:
おしらせ

サステナブルシーフードを使った料理を中心としたビュッフェスタイルのレストラン「シンシアブルー」がJR原宿駅至近の商業施設、JINGUMAE COMICHIに9月11日(金)からオープンしている。おいしく食べながら海の豊かさについて考えるきっかけになりそう。

昨今よく耳にする”サステナブルシーフード”とは


「サステナブルシーフード」という単語は、SDGs(国連が定める持続可能な開発目標)の⑭「海の豊かさを守ろう」の達成にも欠かせない単語として注目を集めているので、すでに耳なじみがあるかもしれない。

そもそもサステナブルシーフードとは、環境や生態系を保護し、海から魚を減らさないよう再生産のペースを守りながら漁獲・養殖された水産物のこと。

代表的なものには、MSC、ASC、BAP(※)などの国際認証を取得し、認定ロゴが付けられたものがある。

将来的にもずっと魚を食べ続けていけるよう、このロゴの付いた水産物やそれを使用したレストランを積極的に選んでいきたいところだ。

※“環境に配慮した漁獲、養殖”の国際認証。
MSC (海洋管理協議会)
ASC (水産養殖管理協議会)
BAP

サステナブルシーフード導入の背景には、水産資源激減問題が

レストラン「シンシアブルー」は、株式会社シーフードレガシーによる全面協力のもと、水産物を調達する際の方針を策定。国際認証取得済み、またはこれら認証取得を目標に、持続可能性を向上させる漁業改善プロジェクト(FIP・AIP)に取り組む国内外の生産者から調達したシーフードを中心に使用し、料理に仕立てて提供。

「シンシアブルー」をはじめとするサステナブルシーフード導入のレストランが近年増えてきている背景には、世界規模での水産資源激減問題が大きく反映されている。世界の水産物生産量が、需要の拡大とともに1970年から約30年で2倍以上となる一方、過剰乱獲の状態にある水産資源の割合も年々増加の傾向にあるのだ。

国連食糧農業機関 The State of World Fisheries and Apuaculture 2018を基に作成された資料

日本も例外ではなく、総漁獲量は1984年の1,282万トンをピークに激減し、2019年には416万トンと1/3以下にまで落ち込んでいるという(*)。

このままのペースでいけば、水産資源の枯渇がさらに加速する可能性も。もちろん消費者にも、水産資源が置かれる現状を知り、考え、選択することが求められてきている。人間が生きるために必要な水産資源を今後も活用していくためには、サステナブルシーフードのような持続可能な取り組みは、我々だけではなく、むしろこれからの世界を担う次世代のためにも真剣に取り組まなくてはいけない。

*出典:水産庁作成「平成期の我が国水産業をふり返る」(1984年データ)、「令和元年漁業・養殖業生産統計」(2019年データ)

おいしく楽しく食べながら海の未来を守る

水産資源の恩恵を受ける消費者こそが、資源の枯渇を防いでいこうとはいっても、楽しくなくては続かない。

「料理を通して、お客さまにサスティナブルな未来を考えていただくきっかけにしたい」と話すのは一般社団法人Chefs for the Blueのメンバーとして長く活動し、今回シンシアブルーを立ち上げた石井真介シェフ。サステナブルシーフードを使った料理を提供するのはもちろんのこと、“おいしく楽しく”というこだわりも忘れていない。レストランでは、「好きな料理を、好きなだけ」選び食べられる“テーブルビュッフェ”スタイルを採用している。

ゲストは、テーブルに運ばれる10種類以上の前菜を楽しんだのちに、自分好みの前菜を再オーダーできる。たっぷりと前菜を満喫したら、メインの一皿とデザートが運ばれてくるという流れだ。自分のタイミングでオーダーできるから、料理は常に出来たてを楽しめるのが嬉しい。

もちろん新型コロナウイルス感染症対策にも対応。“マイトング”を一人ひとりに配り、各自で取り分ける方法を取っているので安心して食べられる。

おいしく楽しく食べながら、水産資源の現状を知り、考え、海の未来を守っていく。その答えの一つとしてサステナブルシーフードがあるのではないだろうか。世界屈指の水産消費国である日本の消費者が、出来ることから始めていけば、日本をはじめ世界の水産資源に影響をもたらすことができるかもしれない。

《Sincère BLUE 店舗情報》

■住所:東京都渋谷区神宮前1-23-26 JINGUMAE COMICHI 2F
■アクセス:JR原宿駅竹下口より徒歩3分

■電話番号:03-6343-0703
■営業時間:11:30-14:00 close 17:00-23:00 close
■定休日:月曜日

■コース:4,900円 税サ別

■フリードリンク:3,013円(ノンアルコール1,883円)税サ別

■席数:全26席(当面は席数削減)
■石井 真介 シンシア シンシアブルー オーナーシェフ



日本の有名レストランで修業後、フランスの二つ星、三つ星店で腕を磨き帰国。2008年より「バカール」のシェフを7年間務め、「予約の取れないレストラン」として名を馳せる。2016年にオープンした「シンシア」は東京を代表するフレンチレストランの一つとなり、2018年度版よりミシュラン一つ星。フランス料理の伝統的なテクニックをベースに日本ならではの素材を組み合わせ、美しく遊び心あふれるプレゼンテーションを伴った料理で人気を博している。一般社団法人Chefs for the Blueの創設時よりリードシェフをつとめる。


https://www.facebook.com/fr.sincere/

https://www.facebook.com/sincere.blue.3


■一般社団法人 Chefs for the Blue(東京都渋谷区/代表理事:佐々木ひろこ)


フードジャーナリストと東京のトップシェフ約30名を構成メンバーとして2017年に創設された、水産問題を中心とする社会課題に取り組むシェフネットワーク。魚が激減中の日本の海に危機感を抱き、持続可能で豊かな海を目指してNGOや研究者などと協働しながら、企業・自治体との各種プロジェクト推進や啓発イベント開催など精力的に活動している。コロナ禍に見舞われた今年4-7月には、シェフがつくるお弁当を医療機関に届けるSmile Food Project(スマイルフードプロジェクト)を遂行。お弁当には多くのサステナブルシーフードを取り入れた。


https://www.facebook.com/ChefsfortheBlue/
https://smilefoodproject.com/


【協力】
株式会社シーフードレガシー(東京都中央区/代表取締役社長:花岡和佳男)



シーフードレガシーは、社会・経済・環境におけるサステナビリティを念頭に、海と人をつなぐ象徴としての水産物(シーフード)を豊かな状態で未来世代に継ぐ(レガシー)ことを目指す、ソーシャル・ベンチャーです。世界を網羅する幅広いネットワークや専門知識を活かし、国内外の漁業者、水産企業、NGO、政府等と協働して、日本の水産業に適した解決策を描きます。
https://seafoodlegacy.com/
Facebook:https://www.facebook.com/seafoodlegacy
Twitter:https://twitter.com/Seafood_Legacy


(文:染谷遥)

ページトップへ