深海の映像あり。深海の現状を目の当たりにした人物が語る未知の世界

皆さんは深海を見たことがあるだろうか?水深200m以上の海を深海と呼ぶが、いったいどんな世界が広がっているのだろう。未知の生物もいるだろうし、誰も見たことのない何かがあるかもしれない。そんな謎に包まれた深海を長年研究してきたのが、「JAMSTEC」という国の海洋研究開発機構だ。同組織が保有する潜水調査船「しんかい6500」に乗船し、深海をその目で見てきた元研究員と現役研究員による、無料オンラインイベントが開催されることになった。

「宇宙」のJAXAに対する「海洋」のJAMSTEC

国の海洋研究開発機構「JAMSTEC」とは、「海洋」と「地球」の統合理解に向けて潜水調査船「しんかい6500」や地球深部探査船「ちきゅう」などを運用し、世界の海洋研究開発をリードし続ける機関だ。
JAMSTEC公式ホームページ:https://www.jamstec.go.jp/j/

イベントでは深海を実際に見てきた人の声を生で聞ける!

本イベントの講演者は、JAMSTECの元上席研究員・加藤千明先生と、現役研究員・磯部紀之先生。お二人は実際に深海を旅し、その目で深海を見てきた、いわば深海の専門家だ。イベントの目玉はなんといっても、本人たちから生の話を聞けることである。「ぜひたくさんの人に先生の話を聞いてほしい」、そう語るのはイベントを主催した団体のひとつ、エシカル・アクションの代表 安江省吾さん。安江さんにイベントにかける想いを伺ってみた。

オーシャナ編集部

イベントを開催しようと思ったきっかけは何ですか?

安江さん

1年前、加藤先生が開催する授業に参加したんです。その時の授業がとても興味深くて。ニュースなどで深海にごみが溜まっている様子を写真では見かけますが、実際にその目で見てきた人の話を聞けることがとても貴重でした。それがきっかけで、加藤先生の話をもっと多くの人に知ってほしいと思ったんです。

オーシャナ編集部

イベントはどのような内容ですか?

安江さん

加藤先生と磯部先生が、今まで研究されて来られた深海について、そのおもしろさや深海ごみについて、実際の映像を見ながらお話を聞いて学びます。それだけでなく、潜水調査船に乗っているときの裏話や驚きのエピソードなども聞けると思います。質問タイムもあるので、普段は聞けないようなことをたくさん聞いてみてください!

オーシャナ編集部

イベント開催にあたって、一番伝えたいことは何ですか?

安江さん

陸で起きている問題は目に見えるから気付きやすいし、解決のために行動もしやすい。でも海の中で起きている問題は日常では見えず、気付きづらいのが現状です。そこでこのイベントのように、まずは海の問題を見える化し、何が起きているのか知ってもらう活動が大事だと思っています。深海は私たちにとって遠い存在ですが、環境問題はそこで起きているんです。深海を少しでも身近に感じてもらい、私たちの生活と深海は「遠いけれども繋がっている」ということを知ってほしいです。環境問題を考えるうえで、自分の身近な生活範囲だけを考えるのではなく、深海といった遠く離れた場所にまで関心を持ち、視野を広げるきっかけになれば嬉しいです。

オーシャナ編集部

どういった方に参加して欲しいですか?海について詳しくない人でも参加できますか?

安江さん

はい、もちろんです。海に詳しい人・詳しくない人、深海に興味がある人、海洋プラスチックごみに興味がある人、海が好きな人、年齢に関係なく、どんな人でもウェルカムです! 加藤先生と磯部先生は未来の科学者を育てるため、普段から子どもを対象とした授業を行っている方なので、とてもわかりやすく教えてくれます。

実際に深海へ行ったことのある方からお話を聞けるとは、とても魅力的だ。加藤先生や磯部先生ならではのお話を聞けると思うととてもワクワクする。滅多にないこのチャンスにぜひ、謎だらけの深海を一緒に覗いてみよう。本イベント開催後にはアフターレポートも配信予定!お楽しみに!

イベント概要

■イベント名:「深海を見に行こう!海洋プラスチックごみの今」
https://www.facebook.com/events/1456182321381181?ref=newsfeed
■日時:2021年7月31日(土)20:00〜21:30
■開催方法:ZOOM
■参加費:無料
■申し込み方法:下記URLより
https://docs.google.com/…/1drt6CkrOP0zqL-mve5…/edit

「リサーチビーチクリーン」も一緒に参加してみよう!

7月31日(土)のイベント前週の7月22日(木/海の日)には腰越海岸で「リサーチビーチクリーン」を開催予定。このイベントは、参加者とビーチクリーンを行い、その時に収集したマイクロプラスチックの量(データ)を加藤先生に提出することで後日論文として発表していただくというもの。31日のイベントで、リサーチビーチクリーンの結果について加藤先生から解説がある予定なので、両方のイベントに参加するとより学びを深めることができる。※本イベントへの単発での参加も大歓迎。

「リサーチビーチクリーン」詳細はこちら

加藤千明先生プロフィール

元JAMSTECの上席研究員。現在は自然科学教育・普及啓発などを行う「NPO法人チームクジラ号」代表。深海の生物をこよなく愛し、未来の深海研究者の発掘、育成に力を注ぐ。農学博士であり、専門は深海微生物学、バイオテクノロジー。

磯部紀之先生プロフィール

JAMSTEC研究員。海ごみ問題を解決すべく、海にやさしい生分解性素材について研究を行っている。農学博士であり、専門は生物材料科学。

《主催》
・「PonoPono」
海のことをもっと知り、行動におこせるアクションをしたい!そして、一人でも多くの方に知るきっかけを提供したい!この想いで「海の豊かさ」を目指し繋がっている団体。知る「きっかけづくり」として、環境団体との勉強会やイベント、海岸のゴミ拾いなどの活動を企画している。
Instagram:https://www.instagram.com/pono_pono01/?hl=ja
Facebook:https://www.facebook.com/Pono-Pono-103254028312299
・「エシカル・アクション」
東京を拠点とする環境活動団体。主には海の磯焼け問題やゴミ問題の解決に向けて、街・ビーチでのゴミ拾い活動やワークショップ・セミナーなどを主催し、海の環境問題を伝えている。
Instagram:https://www.instagram.com/p/CIiHATmHQqv/?igshid=ulkei5uf3q70
Facebook:https://www.facebook.com/EthicalAction

《協力》
・NPO法人チームくじら号
子どもたちとそのまわりの人々に対して、自然科学教育・普及・コンテンツの制作・頒布に関する事業を行い、未来の地球を担う子どもたちの健全育成に寄与することを目的として活動している。
公式ホームページ:http://www.kujirago.org/index.html
・加藤千明先生
・磯部紀之先生

《お問い合わせ先》
エシカル・アクション(ethical.action.japan@gmail.com )

1 件のコメント

  • Celina Jinguji より:

    安江さんに取材させていただき、「私たちの生活と深海は『遠いけれども繋がっている』」という言葉が印象的でした。このイベントに参加して、「繋がっている」ところを見てこようと思います!!正直、深海ってだけでワクワクします!!(笑)

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PROFILE
2018年、電子部品メーカーに新卒で入社。同時にダイビングも始める。平日は広報室で社会人としての経験を積みながら、土日は海通い。次第に海やダイビングに対しての想いが強くなりすぎたため、2021年にオーシャナに転職。
現在はライターとしてネタ探しに目を光らせているが、海やダイビングについての記事を書けることに幸せを感じている。ダイビングをもっと広める!子どもたちの未来にも綺麗な海を届ける!そんな想いで日々活動している。