【水中写真家による海とダイビングのイベントまとめ】11月&12月編

紅葉は、急激に気温が下がることで深く色づくという。

色付くといえば、三陸に通っているわたしにとっては鮭である。
東北では秋が深まる頃、婚姻色になった鮭が川を遡上(そじょう)をはじめる。鮭は川で生まれ、稚魚のうちに海に出て成長を遂げ、3年もしくは4年後には子孫を残すために生まれた川へと帰ってくる。
どうやって生まれた川を探し出すかというと、“水の匂いを嗅ぎ分けて”といわれている。人間にはわからないが、川の水には独自の匂いがあるらしい。山の成り立ちに加えて、そこに生える植物や動物によって作られた土壌が関係している。山に降った雨や雪は土に吸収され、長い時間をかけて川へと流れこむ。その間に山の匂いを纏った川水になるわけだ。

そんな遡上する鮭の姿を観察し、撮影するニッチなアクティビティ「サーモンスイム」をご存じだろうか。この異様とも言える光景を、まるで土左衛門と表現する人もいる。また、通りがかった地元の方が車を止めて「何をしているのですか?」と質問してくることも度々あるとか。

川を遡上する鮭はなんとも凛々しく、勇ましい。その反面、生涯を終えたその姿は切なくもある。これが生きるということ。
そんなことをグッと思った後の昼食で、いくら丼を注文するようなことがある。

人間とはなんとも節操のない生き物である。しかし、食欲の秋だから仕方があるまい。

食欲の秋。読書の秋。スポーツの秋。鮭の秋。そして芸術の秋。今回は、水中の世界を表現している写真家たちがお届けする、海の芸術イベントをご紹介。

*写真展
11月2日(火)〜11月7日(日)《京都・東山区》
写真展『その背中を風が撫でて-Horses in the wind-』
岡田裕介

場所京都写真美術館ギャラリージャパネスク 2階(京都府京都市東山区堀池町374-2 )
時間:11:00-18:00(最終日 17:00まで)/ 会期中無休
内容:沖縄県の与那国島に生きる“与那国馬”。日本に生存する8種類の在来馬の一種。天然記念物に指定される貴重な与那国馬を岡田裕介氏が12年もかけて撮り続けていた写真展。会場にて写真集も発売中。

*フォトイベント
11月4日(木)〜11月7日(日)《岩手・大船渡》
11月11日(木)〜11月14日(日)《岩手・大船渡》
岩手の紅葉&鮭の遡上と産卵を狙うフォトイベント

開催場所:岩手県大船渡市
ダイビングサービス名みちのくダビングリアス
内容:紅葉を楽しめる行程を組み込んで、この時期遡上してくる鮭と鮭の産卵を狙うイベント。海と川と山のつながりを学び、磯焼け(海の砂漠化)から復活した藻場でのダイビングも予定。
問い合わせ先

*写真展イベント
11月11日(木)〜11月23日(火)《京都・河原町》
「第26回水中写真教室作品展」
清水淳

場所ギャラリー古都・6階(京都府京都市中京区河原町通蛸薬師東側塩屋町327三條サクラヤビル)
時間:11:00〜18:00(最終日15:00まで)/水曜休館
内容:写真家・清水淳氏による水中写真教室に通う20名のダイバーによる合同写真展。写真展の企画、監修も清水淳氏が行っている。

水中写真教室作品展/UNDER WATER PHOTOGRAPHERS | Marine Product

*フォトイベント
11月13日(土)〜11月14日(日)《沖縄・辺野古》
毎年恒例!中村卓哉と楽しむ辺野古ダイビングイベント
中村卓哉

開催場所:沖縄県名護市辺野古
ダイビングサービス名サワディダイブ 
内容:水中写真家・中村卓哉氏が長らく撮影を続けている辺野古に一緒に潜るイベント。辺野古に広がる珊瑚を中村卓哉氏の案内で潜る。今年で4年目。リピーター率が高いのは、海の素晴らしさはさることながら、ここだけで行われるフォトトークショーも人気のため。
問い合わせ先

*ツアー
11月18日(木)〜11月28日(日)《メキシコ》
11月25日(木)〜12月5日(日)《メキシコ》
ストライプド・マーリンを狙うフォトツアー
越智隆治

場所:メキシコ
内容:海獣カメラマン・越智隆治がいよいよ海外ツアーをスタート。2018年にリサーチを始め、翌年からツアーを開催。時には20個体を超えるカリフォルニアアシカも捕食に加わり、マーリンとともに捕食をする姿を激写しているという。
詳細 / 問い合わせ先

*トークショー
11月21日(日)《熊本・菊池》
水俣の海が教えてくれたこと 〜尾𥔎たまき講演会〜
【尾𥔎たまき】

場所菊池市生涯学習センターKiCROSS・2F 大研修室(熊本県菊池市隈府872番地1)
時間:13:30開場/14:00開演
内容:「水俣の海」をテーマにした水中写真家・尾𥔎たまき氏の講演会。熊本県内の小学生および保護者の方を対象にしたイベント。【要予約】
問い合わせ先:電話 0968-25-1111(菊池市中央図書館)

*ツアー
11月26日(金)~12月1日(水)《東京・小笠原》
小笠原諸島・レックスペシャル
戸村裕行

撮影:戸村裕行
場所:東京都小笠原村父島
ダイビングサービス名小笠原ダイビングショップ & ペンション フィッシュアイ
内容:写真家・戸村裕行と行く小笠原に眠る沈船・航空機を巡る特別なツアー
問い合わせ先

全国的に急に気温が下がったが、冬にまではもう少し時間がある。少し自由に動けるようになった今だからこそ、たくさんの秋を楽しもうではないか。
食欲の秋。読書の秋。スポーツの秋。鮭の秋。芸術の秋。
そして、ダイビングの秋!といきたい。

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writer
PROFILE
父が島崎藤村を好きだったわけでも、母が源氏物語を好きだったわけでもなく。ましては、新年や早春に生まれたわけでもないけれど、名は、若菜。
子供の頃に与えられた谷川俊太郎の詩集に影響をうけ、コトバ遊びの楽しさを知る。
大学卒業後、ダイビングツアーを取り扱う旅行会社に入社。2016年に総合旅行業務取扱管理者資格取得。他、総合旅程管理主任者資格所有。
2011年の震災を機に岩手と宮城に通い始め、ワカメの美味しさを痛感し、ワカメ大使として活動中。