写真家・むらいさち、夢の南極冒険記。①経由地ブエノスアイレスからその想いをお届け

みなさんこんにちは！　写真家のむらいさちです。
今僕は、アルゼンチン・ブエノスアイレスの空港でこの記事を書いています。

前回の記事：「ワクワクや感動を多くの人に届けたい」。南極ダイビングに挑む水中写真家・むらいさちさんへインタビュー

なぜならば、これから南極に向かうからです。
今回から、この南極の旅の連載をさせていただくことになりました。

まず、「なぜ南極なの」というお話からしないといけませんね。

僕は子どもの頃から、極地への憧れが強い子どもでした。周りの友達は電車や車に興味を持っていた中、僕は船や極地に憧れていたちょっと変わった子どもだったかもしれません。

その中で、子ども用の「タロジロ物語」という本に出会い、南極への想いはとても強いものになりました（数年前に木村拓哉さん主演で「南極大陸」というドラマがありましたが、それをぜひ一度見てください泣けます…）。

当然、子どもだったので物事をリアルには考えられず、いつか南極観測隊になり、南極の地を踏みしめたいという夢は心の奥底にありました（実は今でも南極観測隊になりたいです！）。

そして、大人になった僕の興味は写真へと移り、この歳までとにかく走り続けてきました。しかし、少しだけ周りを見る余裕が出てきた僕が、「死ぬまでに叶えたいこと」を考えた時に、「南極」という想いが蘇ってきました。

そこで数年前に、今回の旅の相棒でもある、伊豆でダイビングショップを営む「DSむらい。」の村井智臣君に話を持ち掛けました。僕らはお互い20代の頃にガイドとカメラマンという立場で出会い、同じ名前、同じ歳ということもあり意気投合、付き合いもかなり長くなりました。
自分が旅に出ると思ったときに、若い時から夢を語り合った、村井君しかいないと思い、僕の想いを話したら「俺も行きたかった！行こうよー」と二つ返事で乗ってきてくれました。　この感じが好きなところです♪
そこからお互い忙しく話が進まなかったのですが、3年前くらいから本格的にリサーチ・準備に入り、今回の旅が決まりました。

今回は、アルゼンチンの最南端の街であり、南極への玄関口にもなる「ウシュアイア」という街から船に乗り、南極を目指します。クルーズの期間は20日間。全行程30日間に及びます。そしてもちろん南極の海にも潜ります!!　
　
こんなに仕事しなくて良いのかなど(笑)、いろいろ不安はありますが、子どもの頃からの夢を叶える旅、きっと一生一度の旅、悔いのないものにしたいと思っています。

ちなみに、今回ウシュアイアまでどうやって行くかというと、成田―ドバイ（12時間）、ドバイーリオ経由―ブエノスアイレス（20時間）、空港乗り換え（7時間今ここ）、ブエノスアイレスーウシュアイア（国内線で4時間）、と人生最長の飛行時間をかけて向かっています。もうすでに機内食6回食べています(笑)、発狂寸前(笑)。

とにかく今は、ウシュアイアに無事着いて宿に荷物を置いてほっとしたいです(笑)。そして街に写真撮りに行きたいです～。

次回は南極の入口の街でもある、ウシュアイアを紹介できたらと思っています。
※電波状況により、更新が遅くなるかもしれませんので気長にお待ちください

大人だって夢を見たっていいじゃん！　そんな二人の夢を叶える旅、どうぞお楽しみに！

ＰＳ：ドバイの乗り換えで早速買ったばかりのGoProを失くしてパニックになりました…。やっぱり珍道中←無事回収しました

沖縄座間味島でのダイビングガイドを経て、写真の世界へ。
広告カメラマンの助手を経てダイビング雑誌の出版社に入社し、その後独立。
現在、水中はもちろん、ボーダレスに地球のあらゆるところで「しあわせなとき」をテーマに撮影を続ける。
その独特の淡い写真表現が特徴。　

著書に写真集「ALOHERART」「LinoLino」「きせきのしま」「FanataSea」「しあわせのとき」、最新写真集「Life is Beautiful」が発売中！