旦那をサメの餌食にして逃げちゃう!? ダイバーの冷や汗サメ体験談
先日、サメに対するイメージ・アンケートの結果をお伝えしました。
サメってカッコイイ!? アンケートが明かすダイバーのサメのイメージ | オーシャナ
アンケートでは、サメにまつわるエピソードを募集しましたが、印象的な2つのエピソードをご紹介します。
メジロザメが自分の周りをぐるぐると…
■yokodonさん/男性/310本
あれは何年か前のこと。
お目当てのハンマーヘッドシャークの群れには遭遇できなかったものの、メジロザメの大群を初めて見ることができて、当初は楽しんでいました。
しかし…。
よりによって、浮上ポイントはエントリー地点からかなり流されていて、浮上後、水面で長く待たされる羽目に。
その時、さっき水中で見たメジロザメの大群が、我々の周囲をグルグル激しく渦を描いて泳いでいるではないですか!
そして、その一部が足ヒレにゴツゴツ当たったりもする。
それがどんな意味を持つかは、分かる人にはわかる話でしょうw
ダイバー歴12年にしてハンマーヘッドブザーを使ったことは3回しかないのですが、その数少ないうちの1回がこの時でした。
そのブザーのおかげで、我々の存在を船に気づいてもらい、無事引き上げてもらえました。
けど、もし万が一大捜索になっていたら…と思うと、その1本の冷や汗ぶりが思い出されます。
旦那を餌食に生還しようかどうか…
■早川弘子さん/女性/3000本
小笠原・母島で、ビーチから水着でスノーケリング&スキンダイビングを楽しんでいた時のこと。
誰もいない、2人だけのプライベートビーチ状態でした。
相方よりも少々深めに潜って、クルクル旋回なんぞしながら浮上し見上げると、水面からのぞく彼の表情がこわばっている…ん?
彼の視線の先……私の足元を見るデカイ鮫(注1)がついてくる!
鮫はキビスを返すような例の泳ぎを私たちの足元で繰り返している!!!
襲われる!(注2)
ダッシュで泳いで逃げたら、間違いなく、彼よりインストラクターの私の方が速い!!
間違いなく、彼を餌食にして、私は生き残れる!!
行くか!? アタシ?!
瞬間、「ダイビングインストラクター、自分だけ泳いで逃げる!」という新聞の見出しが脳裏をかすめる!!
しかも……彼は……旦那だーー(>_<)
とりあえず、一番近い岩場によじのぼり上陸。
背ビレがいつまでも、行ったり来たり見えている(泣)
最終的には、泳いで帰るしかないわけで、仕方なく、旦那を先に泳がせて、アタシは後向きにサメを確認しながら真剣に逃げ、無事に岸にたどりついたのでした…。
注1:背ビレの模様でツマグロでは?パッと見、自分と同じくらいと感じた。
注2:サメは威嚇だったのか?サメは「興味本位」だけで近づいてくることもあるのだろうか?
※
被写体としてカッコイイ、初めての感動ハンマー体験、ダイバーになってサメが怖くなくなった話など、いろいろなサメのエピソードをいただきましたが、臨場感たっぷりで秀逸だったのは、危機一髪体験でした。
いずれも水面での出来事で、実感としても水中では隠れるところもあってサメに恐怖を感じることはありませんが、水面で巨大なサメに遭遇したら、とっとと船上に戻った方がよさそうですね。
※海遊館チケットのプレゼント。たくさんのご応募ありがとうございました!
当選者にはすでにご連絡しました。
連絡のなかった方は…またのチャンスにご期待ください。
おまけ
ゴマモンガラ最強(最凶!?)説
今回、二つ目のサメ体験談を送っていただいた、ダイバーとしての経験豊富な早川さんが、恐れるべき生物としてあげたのは…
「今回、サメの体験談をお送りしましたが、海洋生物で一番怖いのはサメではなくてゴマモンガラだと思います。
慶良間で、ゴマモンガラに耳を食いちぎられて、仕方なく“内科の医者”に縫ってもらっていたガイドの、血だらけの腫れあがった耳が今でも脳裏に……(--;」
兄弟分であるキヘリモンガラに追いかけられたことのある僕も同感……。
絶体絶命!? 海の荒くれ者・キヘリモンガラに追いかけられた件 | オーシャナ