【屋久島】性転換中のアオスジオグロベラ by 原崎森
【ポイント】 一湊タンク下No.2
【水温】 22.5℃
【透明度】 20m
【海況】 凪ぎ
【天候】 くもり
【潜水時間帯】 14:32-16:34
【潮まわり】 09:51 100cm 干潮 / 15:37 196cm 満潮 / 中潮(月齢:25.9)
【日の出・日の入】 日出07:10 日没17:21
今日はスタッフが休みの日だったので、午後から僕1人で海へ。。。
天気もあまり良くなかったのだけど、風がないからか気温はそれほど低くなく、少なくとも入る時は寒くなかった。
今日は昨日とほぼ同じ時間に入って、アオスジオグロベラの産卵観察を目的に沖へ。。。
沖の斜面に着き、さてアオスジオグロベラのハレムを確認しようか。。。と思ったのだが、スグに近くにいたウイゴンベの超可愛いチビに釘付けになってしまった!!!
チョコンと岩の上に乗っかっていてメチャ可愛い♪(^^)
成魚に比べて尾ビレの下葉が長〜く伸びているのが素敵!
今日も昨日と同じような場所にオス1匹、メス数匹がかたまっていた。
しかし、メスのお腹はまったく大きくなく、オスの求愛もほとんど見られなかった。
あれっ。。。?(^_^;)
どう考えても産卵する気配はこれっぽちもなかった。
それでも雌雄を追いながら写真を撮っていたら、このハレムの面積がなんとなく分かった!
だって、カメラを構えながら追っていたら、同じ場所を何回もグルグル回らされたんだもん!!(笑)
テリトリーの大きさは思いの外、狭くて多分15m四方くらい。
明らかなオスが1匹に、メスは十数匹いるようだ。
他に1匹、オスに性転換中だと思われる子が混じっていた。
オスにしては薄〜いTP体色なのだが、メスのように鼻先は白くなっている。。。
この性転換中のメス(オス??)をここのハレムのボスが会うたびに、威嚇するかと思いきやまったくそれはなかった。
一緒になってエサを漁っていた。
メスは割と近づきやすいのだが、オスはなかなか寄らせてはくれない。。。
しかし、このオカマさんはもっと寄らせてくれず、なかなか近くで観察させてくれなかったのだが、見た目は写真よりも薄い体色で、遠目ではメスとの違いはあまり感じられないくらい。
バッチリ横位置で撮った写真で見ると単に体色の薄いオス?と思ってしまうかもしれないけど(右写真)、水中ではそうは見えない。
このオカマさんもメスの特徴でもある鼻先の白が、メチャクチャ目立つので、遠くから見るとどう見てもメスなのだ。(笑)
通常はハレム内に新たにオスが出現しそうになると、普通に考えてボスは性転換を抑制しようとすると思うのだが、そんな感じはまったくない。
なぜだろ???
いずれにしてもこのハレムでの産卵を見てみたい!!!
その時、このオカマさんをずっと追ってみたい。。。
なんかストリーキング(ハレム内のボスの女を寝取る行動)しそうな気がするのだけど。。。
しかし、これまで屋久島ではアオスジオグロベラ自体はそこら中のポイントにウジャウジャいるのだけど、何せ生息水深が深い上に(-35m以深)、テリトリーが広くて動きが速いので、なかなかオスには寄れず、満足いく図鑑写真が撮れなかった。
でも、秋ぐらいに形成されたここのハレムは撮りやすい!!!(^^)
水深は-30m以浅だし、テリトリーも超狭い。
ようやくオスに寄ってそれなりに満足いく写真が撮れた〜!へへへ。。。満足!満足!(^○^)
という事でハレムのボス・オスをもう1枚!(笑)