十数年ぶりの当たり年!? タイ・タオ島のジンベエザメが激熱
今年に入ってから、タオ島にジンベイザメが頻繁に出ていると話題です。
早速、タオ島・サムイ島を潜っている、サムイダイビングサービスの増子均さんにお話をおうかがいしました!
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ジンベイがたくさん出ていると聞いたのですが、どれくらい出てるのでしょうか?
増子さん
今年に入ってからの出現情報を調べてみたのですが、月の1/3は見たという情報が入っているので、3日に1回くらい出ている計算になりますね。
5日連続で見た週もありました。
1日2カ所のポイントに出るときもあって、同時に出る場合もあれば、同じ個体が違うポイントに移動したのではないかと思われる場合もあります。
個体識別はできていないので正確に分かっているわけではないですが…。
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ちなみに通常はどれくらい出てるんですか?
増子さん
ムラはありますが、平均すると月に3、4日という感じですかね。
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比べると、確かに今年は多いですね! 今までにもこんなことがあったんですか?
増子さん
十数年前の春にも、「3日に1回くらい出ている」くらいの年がありました。
しばらくサムイやタオにいたら見ていないのがおかしいくらい。
それを思い出すくらいの状態ですね。
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つまり十数年ぶりですか? すごい!
水温など、なにか普段と変わっていることはあるのでしょうか?
増子さん
水温は例年より少し上がるのが遅い感じはありますが、それでも1℃くらいなので特に影響はないと思います。
1月上旬にタイ南部が記録的な豪雨で洪水になり、サムイやタオもしばらく水が引かなかったので、それにより海に溢れて富栄養化していることも考えましたが、むしろ2月は透明度がよかったのでそれも関係はなさそうですね。
なぜこんなに多いのかまったくわかりません。
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不思議ですね~。
でも頻繁に見れるのはダイバーにとって嬉しいですね。
増子さん、ありがとうございました!
ジンベエザメ以外にも、テルメアジ、オオカマス、ツバメウオ、タカサゴの仲間などがグッチャリと群れている魚影の濃さがオススメだというタオ島。
GWも近いのでぜひダイビングの計画を立ててみてはいかがでしょうか?
ちなみにそこまでの当たり年ではなくても、なぜかGWやお盆は毎日のように出たり、日本人のお休みに合わせてくれるジンクスが続いていたそう。
なんて空気が読めるジンベエザメ!
ただ、餌付けをしているわけではないので、行けば必ず会えるという確証はありません。
毎日見れていてもぱったりと出なくなってしまうこともあります。
見れるか見れないかというドキドキも含めて、ぜひ楽しんでください!
情報・写真提供:サムイダイビングサービス