劣化したタンクで潜ると破裂の危険が!? 潜る前にチェックするべき7つのポイント
ダイビングをする際、これがなければ始まらない、タンク(シリンダー)。
現地サービスやショップのタンクをレンタルする場合がほとんどですが、使用する際、安全なタンクかどうか普段から気にかけていますか?
高圧ガスを販売する事業者は、タンクを保守管理する義務があります。
そのなかの1つに、一般継目なし容器(以下、スチールタンク)は、高圧ガス保安法により、定期的に必ず再検査を受けるという決まりがあります。
さらにアルミニウム合金製スクーバ用継ぎ目なし容器(以下、アルミタンク)に関しては、再検査に加えて、定期的なネジ部の目視検査が義務つけられています。
この検査を受けていなかったり、規定された期間以上使用しているなど、適切な保守管理をしていない場合、タンクは劣化してしまったり、サビやクラックなどが発生してしまう場合があるのです。
劣化してしまったタンクで潜るとどんな危険があるのでしょうか?
また、どうやって危険なタンクを見分ければいいのかご紹介していきます。
劣化したタンクを使うと
どんなことが起こる?
劣化しているタンクには破裂等のリスクがあり、ダイバーの生命に関わる事故につながる可能性があります。
また、サビ等で内部が腐食しているタンクで呼吸をした場合には、健康上の問題も懸念されるのです。
外見だけじゃわからない
タンクの内側はこんなことになってるかも!?
タンクによっては、外側はきれいで何の問題がなくても、内側はサビてしまっていたり、クラックが発生したりする場合もあります。
<スチールタンク内側のサビ>
<アルミタンクのネジ部のクラック発生>
とても怖いですが、潜りに行った先ではタンクの内側を確認することはできません……。
ですが、一般の方でも簡単にチェックできるポイントあります!
潜る前には必ず確認する癖をつけましょう。
一般ダイバーでも簡単にできる
タンクのチェックポイント7つ
- タンク外側が錆びていないか
- タンクブーツ接触部が帯状に錆びていないか
- タンクの外側に大きな傷やへこみがないか
- タンクの検査期限が切れていないか
- アルミタンクについては毎年のネジ部目視検査がなされているか
- バルブのハンドルが軽く回り、不自然な動きをしないか
- バルブのOリングに劣化や変形がないか
チェックポイント5については、刻印をご確認ください。
高圧ガスを販売する事業者は、事故を未然に防ぐため、タンクの保守管理の義務を必ず守りましょう。
以下のページから確認できます。
情報提供:アクアラング
(2018年3月25日更新)