<学生ダイバーレポート>「ダイバー版MY行動宣言」を伊豆・黄金崎で実践してきました!
以前、ご紹介した関東学生潜水連盟の活動「ダイバー版MY行動宣言」。
環境保全や生物多様性のために、私たちダイバーが今すぐ実践できることを5つの宣言にまとめ、みんなで意識を持って日々行動していこう!というもので、関東学生潜水連盟の有志が集まり、作成されました。
(まだ宣言していないという方、ぜひこの機会に!)
この活動を受けて、2019年1月20日(日)、学生たちが伊豆の黄金崎で実際に「ダイバー版MY行動宣言」を実践してきたそうです!
今回は、大学生ダイバーのレポートをご紹介します。
「ダイバー版MY行動宣言」を
黄金崎ビーチで実践してきました!
私たち関東学生潜水連盟は、「ダイバー版MY行動宣言」を実践するため、黄金崎ビーチでダイビングをしてきました!
現役学連の学生やOBの方など計13人が参加。とっても充実した一日になりました。
5つの項目に沿ってさまざまな行動をしてきたので、ひとつひとつご紹介します!
1)まずは準備。海に優しい日焼け止めを塗りました!(えらぼう)
皆さんは、一般的に販売されている日焼け止めが、海に悪影響を与えていることをご存じですか?
海を汚してしまうことはもちろん、その成分がサンゴの白化現象の原因になっていることが現在分かっているのです。
しかし、いくら日焼け止めがサンゴに悪いといっても、夏の暑い時期、紫外線ガンガンの空の下で塗らないわけにもいかないですよね……。
でも皆さん、世の中にはサンゴに有害な成分を含んでいない日焼け止めがあります!
今回私たちは、ジーエルイー合同会社が手掛けている「サンゴに優しい日焼け止め」を使用しました。
2〜3回分の分量で個包装されているので、1日1パックを目安に使う分だけ持っていくことができます。このような商品を積極的に「えらんで」いきましょう!
2)みんなで楽しくダイビング!(ふれよう)
海やサンゴと触れ合うことは、彼らとともに生きる上で重要なことです。
また、自然が作り出す美しい地形やサンゴとともに生きる生き物たちと出会い、海を愛することから、海との共生は始まります。
私たちはダイビングを通じて、文字どおり海と触れ合っています。
冬の伊豆でもウエットスーツで元気よく潜るダイバーもいて、全身で海を感じています。一度冬の海を潜れば、ダイビングもウィンタースポーツだと言いたくなるような感覚を覚えました!
今回のダイビングでも多くの出会いがありました。ニシキフウライウオのカップル、幼いベニカエルアンコウ、クラゲに守られ漂うハナビラウオの幼魚など、美しい生き物たちと触れ合うことができ感動しました。
ダイビングは潜ればまたうれしい出会いがあり、この出会いを未来に残していくためにも、私たちは今自然と「ふれあい」、彼らとともに生きる環境を守る必要があると思います。
3)水中でゴミ拾い!(まもろう)
すごくきれいで澄んだ冬の黄金崎の海にも、残念なことにゴミは存在しています。
私たちが訪れた際にも、プラスチックゴミに遭遇してしまいました……(とても残念なことですが、タイミング的にはバッチリいい写真が撮れました。笑)
海に捨てられたプラスチックは、自然に分解されてなくなることはありません。劣化しボロボロになり、小さなかけらになっていきます。
その小さなプラスチックを食べ物と間違えて魚が食べてしまうことで、魚のカラダに入り、さらに、その魚を食べる魚へ……と、どんどん蓄積されていってしまうのです。
最終的にはプラスチックの蓄積した魚を人が食べることにより、健康被害が発生するのではと危惧されています。
一度プラスチックに汚染された海を元に戻すのは困難とされていますが、次の世代に新鮮な海の幸を残すためにも、海を「まもり」ゴミが捨てられるのを食い止めていきたいです!
4)SNS投稿でいろんな人に知ってもらおう!(つたえよう)
私たちがダイビングを通して見たサンゴと海のことを、ダイビングをしたことのない人にも知ってもらおうと思い、共通のハッシュタグを考えました!
#IYOR2018
#サンゴ学生
#サンゴマスター
などを使い、Instagram、Facebook、Twitterなどで写真の投稿をしています。
ダイビングを楽しむダイバーや海で遭遇した生き物たちだけでなく、「MY行動宣言」にもあるように、地元の美味しいご飯なども拡散しました。
写真を見た人たちが、海とサンゴへの関心を高め、人から人へと「つたわり」、多くの方々に知っていただけたら幸いです。
この記事を読んでくださった方もぜひ、SNSで私たちの活動をご覧ください。
5)産地のおいしいご飯を食べました!(たべよう)
ダイビング後のお楽しみといえば、おいしいご飯です!
私たちが食べに行ったお店も、海鮮丼、アナゴ丼、天丼……すべておいしいものばかりでした。
新鮮な海の幸をいただき、この海の豊かさを守りたいと改めて思いました。
おいしいものを食べながら、今日のダイビングの話をしたり、普段の学校の話をしたりなど、とても良い時間を過ごせたと思います。
皆さんにもダイビングに行った帰りなどは、その地域の特産物を「たべる」ことをおすすめします!
また、今回「ダイバー版MY行動宣言」のプロモーション動画も作成しましたのでこちらもぜひご視聴ください!
山形カシオさんに水中会話装置「ロゴシーズ」をお借りしたおかげで、プロモーション動画を円滑に作成することができました。
ご協力ありがとうございました!
今回潜って感じた
海洋汚染の現状
私たちは今回、ダイビングをして、プラスチックごみによる海洋汚染の現状を目の当たりにしました。
この海の現状を変えるためには、「ペットボトルのゴミを減らすため、水筒を普段から持ち歩くこと」、「車だけ移動よりも電車(&車)移動」など、日々の私たちの日常生活から少しずつ変えていかなければと強く思いました。
一人一人の小さな行動がサンゴを守ることにつながります!
私達関東学生潜水連盟もがんばります!
ぜひ、皆さんも「ダイバー版MY行動宣言」で宣言をして、一緒にサンゴを守っていきましょう!
最後に、今回、黄金崎ではさまざまなレア生物を見ることができました。
環境に優しいダイビングショップの周りの海の生態系は、豊かになるのかなと感じました。
今回このような場を温かく提供してくださった黄金崎ダイブセンターの皆さま、本当にありがとうございました!