【甲浦】シロボシテンジク&アオリイカの産卵 by 福井宣博

GW終わっちゃいましたね・・・・オランクダイバーズの福井です。

黄金週間ということでいろいろ考えていたらGWに突入し、気がつけば今日(5月7日)に至ってしましました・・・
ということで事後報告になりますが期間中の水中情報をお届けします。

大きなトピックは2つ!両者とも産卵行動について報告します。


4〜6月にかけてここ甲浦ではシロボシテンジクザメが産卵に訪れることは前回お伝えしましたが
GWに入りやっとその卵を確認することが出来ました。

四国 甲浦 ダイビング シロボシテンジク

鮫は雌の卵が成熟するまでは産卵しないと思われていましたが
4月頃から卵黄の無い空の卵が見られどうやらこれが産卵の準備であると思われます。

鮫類では単為生殖で繁殖するものいると考えられていますが多くは雄と交尾し産卵します。
やはり雌雄の遺伝子を受け継いだものの方がより多くより強くの個体が生き残るのではないでしょうか? 
これからの産卵情報にご注目下さい。

2つめは各地の海からも報告がありますアオリイカの産卵がピークを迎えました。

甲浦 ダイビング アオリイカ産卵

ここ甲浦では漁師の手により(ヤマモモの木)を沈め人工的な産卵床を作っています。
これは磯焼けによりホンダワラなどの本来アオリイカが産卵するための海藻類が無くなったためです。
毎年同じ箇所に20個ほどを沈めますがどの産卵床にも卵が見られます。
また条件がよいとその神秘的なシーンを目の当たりすることが出来ます。
GWの最終日には10個体以上のペアがせっせと産卵を繰り返すというシーンに遭遇することが出来ました。

孵化するのはそれぞれ長い日数がかかりますが
確実に子孫が残されていくことには間違いありません。
次回ではそんな孵化シーンがお伝えできればいいなと思っております。

※以上はmixiのコミュニティ「現地プレス」のテーマ「黄金週間」に寄せられた5月7日の記事を転載させていただいたものです。こちらのコミュニティも併せてご覧ください!

PROFILE
福井宣博
Norihiro Fukui

甲浦 ダイビング

ノリさんの通称で親しまれている人気インストラクター&ガイド。
徳島県宍喰町出身で、1996年に《オランクダイバーズ》をオープン。
生態系解説ダイビングをモットーに、
のんびり、ゆっくりダイビングを実現。
水中の『特選素材』を日々探し求める自称海の演出家。
「食材にも季節季節の旬のものがあるように水中生物にも旬があると考えています。
その旬のものをどのようにゲストに提供するか、
またその調理方法はどうしたらいいかなどをアドバイスさせて頂きます。
もちろん撮影にもこだわりがありますがもっとこだわるのは食の方ですが・・・」

オランクダイバーズ
http://www.oranku.com
携帯サイトhttp://oranku.com/i.html

 

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