【レンベ】ヘアリーフロッグフィッシュ by 窪田美希

前回に続きヘアリーと名の付く生物を紹介します。

レンベ ヘアリーフロッグフィッシュ

ヘアリーフロッグフィッシュはレンベにいらっしゃる半分位の方がリクエストされます。
雑誌で紹介されたりして、知名度人気度共に高い生物です。
見られる季節は乾期と言われてはいますが、最近は季節に関係なく出現しています。
人気が高いため、早めに見に行かないと移動してしまったり探すのに苦労したりします。
ヘアリーになってしまうのは擬態のためのようです。

黒いヘアリーフロッグフィッシュはアカオニガゼの側にいますし、白っぽいヘアリーフロッグフィッシュはウミアザミの側で見られたりします。
ですが、特徴でもある大きなエスカを振り回しながら力強く歩く姿はとてもじっと擬態している時とは全く違いワルな顔に見えます。是非、出会った時はよく観察して見て下さい。

写真を撮るのはあまり動き回らないので易しいですが、近寄って撮る時は毛が目に掛かってしまいやすいので気をつけましょう。黒いヘアリーフロッグフィッシュを撮る時は砂を巻き上げないように!黒い体に砂がかかると美しくありません・・・。

このヘアリーフログフィッシュは学名を調べるとAntennarius striatus、和名は「カエルアンコウ」という事が分かります。日本の海水魚を見ると小笠原で撮られた写真としてヘアリーフロッグフィッシュが載っているので、日本にもいるんだぁとびっくりしました。毛が生えてしまうのはやっぱり地形、環境のせいなのでしょうか?その場所にあった色、毛の多さ、太さ、長さそれぞれ個体差が大きいので毎回、出現すると写真を撮りたくなってしまいます。

レンベはヘアリーフロッグフィッシュの他にもオオモンカエルアンコウやクマドリカエルアンコウ、イロカエルアンコウ、ウルマカエルアンコウ、カスリカエルアンコウなど種類多く見られます。

PROFILE
窪田美希
Miki Kubota 

レンベ カサワリリゾート

 

パラオで大物見せつつも小物に興味を持ち始め、インドネシアのマナドへ渡る。
ブナケンエリア、ラジャアンパットのクルーズそしてレンベとインドネシアの手付かずの海の素晴らしさにびっくりの毎日。
中でもレンベは何だこりゃ?という生物がそこらじゅうにいてほとんど動かなくても1ダイブ潜ってしまうほど。
空港へのお迎え以外は外へほとんど出歩かず、暇さえあれば目の前のポイントJahirで潜っている。
珍しいものから普通のものまでじっくりお客様が生物の観察ができ、写真を撮ったりするのに1年中海況も安定していて最適な環境です。
1ダイブが1時間以上、1日4ダイブ朝から晩まで潜って食べての繰り返しであっという間に1日が過ぎて行ってしまう、そんな生活です。
現在は日本とレンベを行ったり来たりの生活で、レンベの海の面白さを多くの方に伝えたいと思っています。
新しく入った日本語ガイドのハニーと共に日本人のお客様に楽しんで頂けるように頑張っています。

 

ココティノス(メナド)
COCOTINOS
http://www.kima-manado.jp/cocotinos/index.html

 

カサワリ・レンベ・リゾート
KASAWALI LEMBEH RESORT
http://www.kima-manado.jp/kasawari/index.html

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