【フィジー】フィジーで29種目のクマノミ発見!by脚ノ好美

最近フィジーで29番目のクマノミが発見(確認)された。

Fiji Barberi Clownfish

正確には2008年7月に、日本の図鑑でもおなじみのジェラルドアレン博士らにより記載され、この種の学名は、*Amphiprion barberi* 、英名ではFiji barberi crownfishなどと呼ばれている。

このクマノミは以前から生息は知られていたが、長い間別種だと思われていたもので、私がフィジーに移り住んだころは「ハマクマノミ(*Amphiprion frenatus *)」と言われていたのだが、生息域などから疑問を感じて調べた結果、「レッドアンドブラックアネモネフィッシュ(*Amphiprion melanopus*)」だと認識。つい最近まで「ここで見られるハマクマノミのような一本線タイプのクマノミはレッドアンドブラックアネモネフィッシュ(*Amphiprion melanopus*)」として紹介していた。それが今回他地域のものとは違い、29番目の別種として記載されたということである。

念のために、いつもフィジーの魚類の同定で貴重なアドバイスをいただいている内野啓道氏と瀬能宏氏に助言を求めたところ、両氏とも*Amphiprionmelanopus*との形態に差がないことなどから、別種と呼ぶには微妙であるとしながらも、既成事実として先の論文において記載された既知種であることに間違いはないというコメントをもらうことができた。

したがって結論は、2008年に新種として記載された29番目のクマノミ、Fiji barberi crownfish(学名*Amphiprionbarberi*)はフィジー(及び其の周辺の)固有種である。

そしてこの種はママヌザ諸島のマナ島周辺には普通に生息しているためダイビングや、スノーケルでも観察や撮影が可能である。

百聞は一見にしかず!
その目で29番目のクマノミを見に来てください!!

PROFILE
脚ノ好美
Yoshimi Kyakuno
フィジー アクアトレック・マナ

通称ヨシ。
“フィジーマジック”にかかり、南太平洋フィジーに住みついて約20年。
リゾートアイランド、マナ島周辺の海を開拓したり、
フィッシュウオッチングが好きな日本人ダイバー向けに魚や生物探しに精を出すなど、
アクティブに活動し続けている。
穏やかな風貌とは裏腹に、とっても熱き日本男児。

AQUA-TREK MANA  Fiji Islands
http://www.aquatrekdiving.com/jp/index.html

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